オリジナルフレーム切手「北海道 十勝 タウシュベツ川橋梁」販売
4月10日に上士幌町で切手贈呈式
日本郵便㈱北海道支社(淨土英二支社長)は、4月10日からオリジナルフレーム切手「北海道 十勝 タウシュベツ川橋梁」の販売を開始しました。販売初日には上士幌町役場で切手贈呈式が行われ、十勝地区連絡会統括局長の沼袋浩・芽室郵便局長から竹中貢町長に記念の切手シートが贈られました。
タウシュベツ川橋梁は、昭和12年に旧国鉄士幌線に架けられた全長130㍍、高さ11㍍のコンクリートアーチ橋で、同30年に建設された水力発電用ダムで出来た人造湖・糠平湖により橋梁周辺が湖底に沈みました。貯水量の変化によって水没と出現を繰り返し、例年水位が下がる1月頃に凍結した湖面に姿を現します。5月頃まで姿を見せ、その後は雪解けや降水の影響で湖の水位が次第に上がるため9月頃までには再び水没します。その姿を隠す様子、遠くない将来に崩落が予想されることから別名「幻の橋」とも称されています。
切手には、平成17年から同町に在住し、橋を撮影し続けている岩崎量示さんの写真が使われています。岩崎さんは、同30年に写真集「タウシュベツ川橋梁」を刊行、現在もクラウドファンディングで限定記録写真集「タウシュベツ日誌」を手掛けています。橋と河原に出て来たエゾシカなどの写真をデザインした84円切手が10枚で1シートを構成、販売価格1500円(税込み)、シート単位の販売となっています。
贈呈式では、沼袋統括局長が「発売前から非常に反響が大きく、早期の完売が予想されています。ぬかびら源泉温泉街でもホテル、ひがし大雪自然ガイドセンターなど地域をあげて販売してもらっています。素晴らしい切手を贈呈させていただきます」とあいさつ。竹中町長は「この橋をもっと広く知ってもらい、見てもらいたいと思っていました。橋を見ていただいた人の記憶にいつまでも残るような切手に感謝します。地域振興や観光面からも期待しています」と語りました。
オリジナルフレーム切手「北海道 十勝 タウシュベツ川橋梁」
記念の切手シートを手に竹中町長(左)と沼袋統括局長