網走市内8郵便局で9月から網走バス乗車券を試行販売
全国初の取組み
網走市内の8郵便局が9月1日から網走バスの乗車券を試行販売することになり、8月29日に同市内のホテルで契約締結式が行われました。日本郵便㈱北海道支社の淨土英二支社長と、網走バスの小澤友基隆代表取締役社長が契約書を交わしましたが、郵便局と民間バス会社が乗車券の委託販売で連携するのは、全国で初めてのケースです。
同支社は、JPビジョン2025で掲げる『お客さまと地域を支える「共創プラットホーム」の実現』の1つとして今回のバス乗車券試行販売を決めたということです。販売するのは、同社が運行する予約制の「どこバス」=デマンドバスの4種類の定期券(一般予約用、アプリ予約用、65歳以上一般予約用、62歳以上アプリ予約用)と、3種類の回数券(アプリ予約用、65歳以上一般予約用、65歳以上アプリ予約用)で、取扱期間が来年3月末までとなっています。
同市内のバス乗車券の販売所は2か所しかなく、販売窓口が増えることで市民の利便性が高まるほか、利用者減で路線の維持が厳しくなっているバス会社にとっても売り上げ増の期待がかかっています。同市内の網走郵便局をはじめ網走大曲局、呼人局、網走南四条局、網走北六条局、鱒浦局、網走駅前局、網走駒場局で取扱います。
締結式には、水谷洋一・網走市長、網走バスの明神健太・専務取締役、石川恭敬・常務取締役、中秀樹・運輸安全対策室長、徳山大・網走郵便局長、東北見地区連絡会統括局長の鷲尾勝彦・訓子府郵便局長、同連絡会網走部会長の天野悟志・網走南四条郵便局長も同席しました。調印を終えて小澤社長は「乗車券販売個所が増え、市民の皆さまに利用しやすい環境になったと思います。日本郵便様のご協力に感謝します」と謝意を伝えました。
来賓の水谷市長は「将来にわたる持続可能な地域公共交通の構築が求められている中、網走バス様の予約型バスは先進的であり、今回の締結でより住民サービスの向上につながったのは喜ばしい」と今後に期待を寄せました。
これを受けて淨土支社長は「民間バス会社から業務を受託し、乗車券を販売するのは全国でも初めての取組です。これからも地域のお客さまの利便性向上に貢献し、郵便局ネットワークの価値をさらに高めていきたいと思います」とあいさつしました。
契約書を手に右から淨土支社長、小澤社長、水谷市長
記念写真に納まる出席者たち(左から中室長、石川常務、明神専務、水谷市長、小澤社長、淨土支社長、鷲尾地区統括局長、徳山局長、天野局長)