MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.057 「チョコレート・ファイター」 (2008年 93分 ビスタ)

2009-05-29 23:37:33 | 2009年劇場鑑賞
監督 プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演 ジージャー
   阿部寛
   ポンパット・ワチラバンジョン



今日は寒いです・・・まるで春先にもどったような感じですね。
今日はなんばパークスで熱くなるようなタイ発のアクション映画の鑑賞からスタート!
女の子が主役って事で「チョコレートファイター」と言う何となく気合い抜けしそうなタイトルですが監督があの「マッハ!!!」の監督ってことで微かに期待しての鑑賞です。

(あらすじ)

アクションの映像を観ただけで、同じ技を習得できる人並外れた能力を持っている美少女ゼン(ジージャー)は、最愛の母が末期の白血病に侵されていることを知る。
ゼンは母からすべてを奪ったマフィアに復讐(ふくしゅう)するため、自ら体を張って抗争に身を投じるが、そこで生き別れになっていた父マサシ(阿部寛)と再会を果たし…



この映画はまったくのノーマークの映画でした・・・しかし少ない上映館数が残念なぐらい気合いの入った格闘映画でした。
セガールにジージャー姫の爪の垢でも飲ませてやりたい!(笑)
ノースタントで見せる生傷度数全開の壮絶アクションは、トニー・ジャーのような神業級のアクロバティックさはないが、女の子とは思えない切れのあるキックやパンチの重さと、当たった時の痛みが画面から伝わってくる!
ムエタイらしく時折見せる飛びひざ蹴りの破壊力と、一直線に飛ぶ姿はまさにシャイニングウィザートのごとく華麗でもあります。

主人公の女の子が知的障害者という設定も意表をつくし、それだけに台詞はほとんどなく感情表現は無表情かまたは喜怒哀楽をストレートな態度で表したりしている。(でも笑顔なんてほとんど無かったな)
彼女が戦うのは愛する母親のため・・・不治の病の母を助けるべく、健気に行動するがやがて血みどろの戦いの渦に巻き込まれたいく・・・すべては不治の病に倒れた母の為に戦いに身を投じて行く・・・それだけに余計彼女の戦うときの表情はどこか悲しげで切ない。
最近はこんなアクション映画はあまりありません!

また敵にも障害者ファイターが居たりして、この2人の対決は一種独特の間合いと雰囲気がありアクション映画史上異色の対決となっています。
またやたらオカマが出てくるのも特長!(笑)
またピストルで撃たれ、刀で切られてるのにしぶとく生きていてまだ戦ってるタフな悪役はまるで劇画見たい・・・



「ドラゴン危機一発」を思わすような製氷工場の決闘や精肉工場での肉切り包丁飛び交う大立ち回り、そしてクライマックスのアパートの壁を自在に上り下りしながらのジャッキーばりのスタント・・・見どころが多くテンポもよくアッと言う間に時間が過ぎていきました。

ポスト志保美悦子(長淵嫁ね)、アンジェラ・マオ(70年代の香港映画で活躍した「女活殺拳」の人)がやっと現れたね~
最後にNGシーンがあったけど、ジージャーより彼女と対するスタントマンの壮絶な姿が印象的。



★★★★ 2009.3.28(木) なんばパークスシネマ シネマ2 16;30 E-13