監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド
ビー・ヴァン
アーニー・ハー
「スラムドッグ$ミリオネア」に続いてハシゴで見たのが、「スラムドッグ$ミリオネア」と同じく評判のよいクリント・イーストウッド監督、主演作「グラン・トリノ」です。
この作品でクリント・イーストウッドが俳優を引退するとか・・・?
いずれにしても俳優クリント・イーストウッドの集大成のような作品になるかもね。
(あらすじ)
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。
そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。
やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく・・・
この映画が終わってエンドロールが流れていた時に二つ横に座っていた男性客から鼻をすする声が聞こえてきた。
たぶん泣いているのかな?
そんな男泣きを誘うこの映画は評判通りジーンと余韻の残る映画です。
そんな大傑作でもないし、何年も語り継がれるような作品ではないと思います。
ただクリント・イーストウッドという俳優がウォルトという男を演じて、タオ少年に示したメッセージはスクリーンの向こうに居る我々観客、または世界中の人々に向けられてるように感じます。
無益な争いにはただ悲しみや悲劇が付いて回るだけ・・・体を張ってそれを示してくれたウォルトの姿に感銘を受けます。
でもこの映画でクリント・イーストウッドが演じる頑固じいさんは、どことなく「ダーティ・ハリー」のハリー・キャラハン刑事を連想する。
ポツリとつぶやくようなセリフや、困ったときのめんどくさそうな表情はダーディ・ハリーシリーズのどれかで見たような場面を思わすね。
上着の下からピストルを抜く仕草をするけど、そこにはマグナム44のようなピストルではなく、ピストルの形を真似た指・・・それで相手を撃つ仕草をするけど、まさにダーティ・ハリーを真似たつもりであり、ハリーのパロディのような仕草は俳優としての最後の仕事というのを感じさせられました。
この映画はギャングたちが街中をのさばり、散々タオ少年に嫌がらせやその家族にまで魔の手が忍びよるんだけど、この主人公はハリーのように眼には眼をで対抗するのではなく、反暴力で対抗しようとする。
そこにこの映画のメッセージを私は感じました。
気弱なタオ少年を強い男に叩き上げようとするウォルトの姿はまさに彼が少年に、そんな思い託してるように感じれた。
★★★★ 2009.5.14(木)なんばパークスシネマ シアター11 20:30 E-3
出演 クリント・イーストウッド
ビー・ヴァン
アーニー・ハー
「スラムドッグ$ミリオネア」に続いてハシゴで見たのが、「スラムドッグ$ミリオネア」と同じく評判のよいクリント・イーストウッド監督、主演作「グラン・トリノ」です。
この作品でクリント・イーストウッドが俳優を引退するとか・・・?
いずれにしても俳優クリント・イーストウッドの集大成のような作品になるかもね。
(あらすじ)
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。
そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。
やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく・・・
この映画が終わってエンドロールが流れていた時に二つ横に座っていた男性客から鼻をすする声が聞こえてきた。
たぶん泣いているのかな?
そんな男泣きを誘うこの映画は評判通りジーンと余韻の残る映画です。
そんな大傑作でもないし、何年も語り継がれるような作品ではないと思います。
ただクリント・イーストウッドという俳優がウォルトという男を演じて、タオ少年に示したメッセージはスクリーンの向こうに居る我々観客、または世界中の人々に向けられてるように感じます。
無益な争いにはただ悲しみや悲劇が付いて回るだけ・・・体を張ってそれを示してくれたウォルトの姿に感銘を受けます。
でもこの映画でクリント・イーストウッドが演じる頑固じいさんは、どことなく「ダーティ・ハリー」のハリー・キャラハン刑事を連想する。
ポツリとつぶやくようなセリフや、困ったときのめんどくさそうな表情はダーディ・ハリーシリーズのどれかで見たような場面を思わすね。
上着の下からピストルを抜く仕草をするけど、そこにはマグナム44のようなピストルではなく、ピストルの形を真似た指・・・それで相手を撃つ仕草をするけど、まさにダーティ・ハリーを真似たつもりであり、ハリーのパロディのような仕草は俳優としての最後の仕事というのを感じさせられました。
この映画はギャングたちが街中をのさばり、散々タオ少年に嫌がらせやその家族にまで魔の手が忍びよるんだけど、この主人公はハリーのように眼には眼をで対抗するのではなく、反暴力で対抗しようとする。
そこにこの映画のメッセージを私は感じました。
気弱なタオ少年を強い男に叩き上げようとするウォルトの姿はまさに彼が少年に、そんな思い託してるように感じれた。
★★★★ 2009.5.14(木)なんばパークスシネマ シアター11 20:30 E-3