MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.059 「告発のとき」(2007年 米 121分 シネスコ)

2008-07-18 22:41:32 | 2008年劇場鑑賞
監督 ポール・ハギス
出演 トミー・リー・ジョーンズ
    シャーリーズ・セロン
    スーザン・サランドン



久々の布施ラインシネマ10でのハシゴですが、ここのシネコンは会員サービスが充実していて夏のキャンペーンで1000円で鑑賞出来るチケットが送られてきて、さらに会員カードとは別のスタンプラリーもあり、こちらも5個で1本無料で見れる・・・しかも通常の会員カードスタンプも押してくれるWスタンプ・・・しかも19時以降はいつも会員は1000円で見れます。
そんな至り付くせりの布施ラインシネマ10で見た作品がこの「告発のとき」です。



(あらすじ)

退役軍人のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、イラクから帰還してくるはずの息子マイク(ジョナサン・タッカー)が脱走したという知らせを受ける。
息子を探すために現地へ向かい、地元警察のサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)と捜索を開始。真実が明るみに出るとともに、ハンクは知らなかった息子の素顔を知ることに……。

最近よく取りあげられるイラク戦争をテーマにした作品ですが、ベトナム戦争や湾岸戦争とイラク戦争・・・それぞれの戦争をテーマにした映画ほ多いですが、この映画もイラク戦争をテーマにした作品の中ではなかなかの佳作ですね。

今年年頭に公開されたサミュエル・L・ジャクソン主演の「勇者たちの戦場」もイラク戦争を扱った映画としては天六らしからぬ秀作でしたが、今回も深いテーマで観客それぞれに考えさせられる作品になってます。



戦争ということが人間を狂わせ変えてしまう・・・というのはどの時代の戦争でも同じですが、この映画では直接戦闘シーンはほとんど出てこないけど、息子の死について父親のトミー・リー・ジョーンズが元軍事警察というだけでなく親としての立場で真実を求めていく姿を通して、戦場とはまた違った兵士たちのもう一つの地獄が見え隠れさせて見る者に迫ってきます。

重いテーマで淡々とした展開で、いろんな意味でキツイ映画でもありますが、ありがちな戦闘シーンは押さえ、兵士そのものより家族=トミー・リー・ジョーンズ扮する父親側にスポットを当ててイラク戦争の無情さ描いてたと思います。
戦闘など行ったこのない私をはじめ多くの観客は、こちら側(家族側)から戦争を描いてるこの映画のような作品が案外現実感があるかも知れないですね~ま、勿論、戦争の凄惨さを描くことも映画としては重要だけでね~
サスペンスタッチでありながらもグサッと突き刺すような重いテーマ持った見ごたえのある映画でした・・・でも少々疲れたな~



☆☆☆ 2008.7.17(木) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ9 16:30 L-6

「ヘルハウス」

2008-07-18 01:08:12 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



70年代オカルト映画の秀作と言っていいでしょうね
幽霊屋敷に霊媒師や物理学者など数名の男女が調査の為に送り込まれて怪奇現象に遭遇するのはロバート・ワイズ監督の往年の名作「たたり」を彷彿させる設定ですが、科学的に心霊現象を解明しょうと機械等を持ち込んだりして現代的要素も取り入れてます(70年代当時の・・・)

物語はほとんど屋敷内で進行しますが、次々に起こる怪奇現象の数々は昨今のCGによるしらけた恐怖表現と違いアナログ感溢れるシンプルさがかえって効果的です
この時代のホラー映画を見ると思うけど、やはりCGはホラー映画に関しては良く出来れば出来るほど興ざめしてしまうかも・・・アナログ感溢れる特撮が帰って不気味感があっていいように思う

この作品で時折挿入される屋敷の外観のカットは、霧が立ちこめてていかにも幽霊でそうな屋敷の感じ出てますね~それだけでも充分怖いです
また霧以外でも猫を効果的に使ったり、ローアングルの多用によりデジタルにはないアナログ的な恐怖演出が実に味わい深い傑作です

「エクソシスト」と同時期に公開されたオカルト映画・・・と言うより恐怖映画の傑作です。



☆☆☆☆☆