久々に古本屋を覗くと発見したのがこの一冊。
ミスタープロレスとして70年代から活躍したハーリーレイスの自伝です。
全レスラー必読の書と帯に書いてあるのに興味を引かれて読んでしまいました。 NWA世界王者として8度も君臨した王者としての責任や義務、トップレスラーとしてのプライドなどが実名団体&人名入りで書かれていて改めて彼がプロレスラーとして超一流というのがヒシヒシと伝わってきます。
また表向きな試合の勝ち負け云々と言う興ざめな事柄はなく、あくまでもエンターテイメントとしての割り切ったリアルな書き方が好感もてますね。
他のプロスポーツと違い、ただ強いだけではプロレスの世界王者は勤まらない・・・そんなプロレスと言う特異なジャンルでトップを張る難しさや苦労話しなどはリアルタイムにレイスの全盛期を見てたものにとっては興味ぶかく読めました。
また勢力を拡大するWWF(現WWE)の会場の控室に拳銃を忍ばせて殴り込みかけたり、試合中相手が予定外の行為に出たシュートマッチ。
G馬場とのNWA王座交代劇が実はNWA本部を無視した馬場とレイスだけで行われた交代劇だったり・・・ファンとしては一気に読んでしまいました。
時代の流れでプロレスがどんどん変わっていく中、プライドだけは捨てず時代を越えてレジェンドとなっていく姿はまさにミスタープロレスここにありと改めて思いました。
☆☆☆☆☆