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MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.010 「アース」(2007年 独/英 96分 ビスタ)

2008-01-28 01:06:41 | 2008年劇場鑑賞
監督 アラステア・フォザーギル
出演 渡辺 謙(日本語ナレーション)



この日の2本目の作品はドキュメンタリー映画の「アース」
こう言う動物ドキュメンタリー映画と言えば、古くは70年代私が小学生だった頃のイメージでは残酷ドキュメントって言うイメージで、例えばライオンが人を襲い食い殺すシーンが挿入された「グレートハンティング」のような動物たちが狩りをする(または人間が動物を)のを中心に構成されたものや、その海洋版とも言うべき「シーハンター」などなどありました。
両方とも客寄せ的に人間が襲われるのが宣伝でクローズアップされていましたな。
最近はそんな描写を入れるとR指定は確実なため子供には見せれないので そんなショックドキュメントは消えましたがね~

(あらすじ)

今からおよそ50億年前、巨大な隕石が地球に衝突し、その衝撃により地球は23.5度も傾いてしまう。
この傾斜は四季の移ろいや多様な地形を地球にもたらし、生命の誕生に重大な役割を果たすこととなった。
北極を基点に地球縦断の壮大な旅に出た撮影隊は、ホッキョクグマ、象、ザトウクジラの親子に導かれ、さまざまな命の営みに出会う



ホッキョクグマの親子に始まり、象やクジラなど過酷な自然で生きていく親子の姿が作品を通して描かれて行きますが、野生の厳しい性と言えばそれまでなんだが、また地球温暖化による気象の変化もますます動物たちを過酷な状況へと追いやって行ってるようです。
美しくもあり、かつダイナミックな動物たちの映像の中で込められたメッセージのように思いました。

しかしこの映画の中で描かれる動物たちの映像は、今まで見た事のないアングルで捉えられたりして、見ていて新鮮だったと思います。
また変なダンスをする鳥(またはウルトラマンの変身音見たいな泣き声のやつとか)などあまり見た事の無いものも出てきて個人的には面白かったですね~

また狼が狩りをする場面を空撮で追ったり、巨大な象に無数のライオンたちが襲いかかる場面、そして餓死寸前のホッキョクグマが最後の生きる望みを賭けて、セイウチの群れに飛び込んでいく姿など動物たちが生きるための、あるいは生き延びるための攻防が描かれていきます。
でもさすが昔の残酷ドキュメントのような食いちぎったりするゴアな描写は控えめで、小さい子供でも安心して見れるマイルドな仕様。



で、この作品はNHKで放送された「プラネットアース」と同じモノらしく、差し詰め総集編を劇場公開したようなものらしいですね。
私はTVは見てないから新鮮だったけど、TVを見てた人は「何ぁ~んや!」と思うかも?
しかし動物を描きながらも環境破壊や地球温暖化に警笛を鳴らすようなテーマを描いてるので映像共々見て損はない作品だと思います。



☆☆☆ 2007.1.24(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 19:40 M-11