MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.009 「シルク」(2007年 109分 日本/カナダ/イタリア シネスコ)

2008-01-26 00:58:45 | 2008年劇場鑑賞
監督 フランソワ・ジラール
出演 マイケル・ピット
    キーラ・ナイトレイ
    役所広司



今日は東大阪随一のシネコン布施ラインシネマ10での鑑賞ですが、実は会員特典として今月一杯まで使えるクーポン券を持っての鑑賞・・・しかも2枚も!
と言う訳でまず1本目となるのがこの「シルク」という作品。
シネマ6に入ると何と女性が一人居るだけ・・・寂しいですね~天六シネ5ビルの深夜でももう少し居るで~まぁ、皆寝てるけど(笑)

国際俳優として渡辺謙に続けとばかりに役所広司が今回は出演しております。
「SAYUR」「バベル」と着実にハリウッドや海外の作品に進出していますね。
日本を代表する実力俳優としてどんどん海外でも活躍してほしいものですね。



(あらすじ)

1860年代のフランス。蚕の疫病が発生したため、軍人のエルヴェ(マイケル・ピット)は美しい妻エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)を残して、日本へと旅立つ。幕末の日本に到着したエルヴェは蚕業者の原(役所広司)が連れていた、“絹”のように白い肌の少女(芦名星)と出会う。以来、エルヴェは少女が頭から離れなくなってしまう。

冒頭から湯気が漂う川面(露天風呂やがな)に黒髪の裸身の後ろ姿が映る・・・湯気に見え隠れする裸身にカメラがどんどん寄っていく・・・幻想的なオープニングから始まるこの作品は美しい妻が居る一人の西洋人が異国の地、日本で出会った一人の少女に心奪われていくという物語で、フランスの美しい田舎の田園風景での妻との幸せな生活と日本の雪景色でのミステリアスな少女との寡黙なまでの静かなる恋模様を上手く描き分けています。

でもこの芦名星さん演じる少女が今ひとつ掴み所がないようで、主人公のエルヴェに対してどこまでの気持ちを持ってるのか今一つ判らなかったですね。
まったくセリフがないことも手伝い、見てる私にすれば何を考えてるやら、よくわからないまま映画が終ってしまった。



むしろキーラ・ナイトレイ演じるエレーヌの方が痛々しいまでの痛切な気持ちがストレートに伝わりましたね。
淡々と描かれていく作風は少々苦手ではあるんだけど、フランスと日本とのそれぞれの場面の色調の“寒暖の差”が微妙なアクセントとなって映像としては変化があって良かったですね。

主人公がフランスから日本へ渡る過酷な道程がナレーションと少し映像で描かれるけど、相当に過酷そうな道行だけにチョイその辺も見せて欲しいと思いましたね・・・でもそんな事したらまた上映時間が長くなるな~



☆☆☆ 2007.1.24(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ6 17:20 F-6