kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

細見美術館コレクション・琳派の 「酒井抱一 ・ 鈴木其一 ・ 神坂雪佳」

2011年06月30日 | 高槻しろあと歴史館と市民大学
昨日のつづき・・・


伊藤京子氏が、掛軸のレプリカを持って来られていました。


酒井抱一 「桜に小禽図」 のレプリカです。

伊藤京子氏が、掛軸を手にして 「誰かレプリカの掛軸を掛けてみて下さい。」
と言われたので、希望者代表の方が掛軸を掛けられているところです。

その時に 「これは何だか分かりますか?」 と言われたので、手の方を見ると
それは掛軸を掛けるための棒状の道具でしたが、お道具の名前分かりますか? 

    

酒井抱一「白蓮図」     鈴木其一「藤花図」     神坂雪佳「金魚玉図」

■ 酒井抱一 (1761~1828)
姫路藩主 酒井雅楽頭家 の次男に生れる。三十代半ばで出家し、やがて光琳に
傾倒する。近年は抱一を祖とする琳派を 「江戸琳派」 と称しています。

■ 鈴木其一 (1796~1858)
近江出身の紫染めを創始したと言われる紺屋の息子として生まれる。
抱一の内弟子であったが、酒井家の家臣鈴木蠣潭の姉“りよ”と結婚し婿養子と
して、鈴木家の家督を継いだ。実質的な抱一の後継者である。

■ 神坂雪佳「1866~1942)
京都御所警護の武士、上坂吉重の長男として生れる。 琳派に傾倒しながら
華やかでモダンな独自の様式を築いた。雪佳は繊維品、陶器、漆器など
様々な分野の装飾、意匠にも手腕を発揮し、図案家としても注目される。 

∽∽∽∽∽  ひとりごと    ∽∽∽∽∽
先ほどの掛軸を掛けるための棒状のお道具の名前は 「矢筈(やはず)」 でした。
矢の一端で、弦にかける部分から名付けられたようですね。

もう一つ、「描表装(かきびょうそう)」についても説明がありました。
それは、新和風の感覚と江戸時代琳派の美意識を融合させ た和を楽しむための
画期的創美軸で、図が本紙からはみ出し掛軸と一体になっているものでした。

今日は、細見美術館のコレクション以外に 「矢筈(やはず)」 と
「描表装(かきびょうそう)」、そして掛軸のしまい方も教わりました。
お話を聞いていて、細見美術館コレクションが観たくなりました。

~~~~  今日の誕生花  日比谷花壇より  ~~~~~
花名 : ヘリオトロープ       花言葉 : 献身的な愛
ペルー・エクアドル原産ですが、夏目漱石の「三四郎」の中にも出てくる様に
明治の中頃には日本に渡来し栽培されていました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« しろあと歴史館講座・細見美... | トップ | 大阪ステーションシティ 「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

高槻しろあと歴史館と市民大学」カテゴリの最新記事