黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『安心毛布』川上未映子(中央公論新社)

2013-11-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
胸のあたりがまるく疼いて、春が皮膚にくっついた。飲む水に色、みえるものに曲線……“春のかたち”、
うきうきとはしない気持ちにいたる原因を考える“僕はもう、うきうきしない”等、妊娠出産などを経験しつつ日々の思うあれこれ。ウェブ連載『発光地帯』の完結編である<Ⅰ>、
匂いについての考察“匂いは、いつも言葉の奥の何かを”、
透明なものに心惹かれる理由を“透明であることについて”
なぜかひとりでいることができないという感覚があった時代のことについて振り返る“わたしであり、あなたでなくちゃ”等、あちこちに載ったエッセイ<Ⅱ>、
いつまでも果てることなき料理とのかかわり。「ある日」を綴る“お料理地獄”<Ⅲ>の3部構成のエッセイ。

以前から気になりつつもなかなか手に取れなかった川上さんの作品。装丁の羊がかわいかったので手に取ってみました。
ウェブで連載されていたらしいエッセイの完結編と、ほかいろいろが収録されてます。
言葉の使い方や感覚が独特で、とても刺激になりますね~。
他の作品も読んでみたいと思います。

<13/11/2>