黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

「『ギロチン城』殺人事件」北山猛邦(講談社ノベルス)

2005-04-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
人形塚で見つけた、『Help』と書く書記人形と女性の写真の謎を解明する為、自称探偵・幕辺ナコと大学生・頼科有生は、人形の出所である『ギロチン城』へ向かう。
城主・道桐久一郎が密室で何者かに殺害されたという過去のある、この城で新たな惨劇が……。

典型的に物理トリック中心な作品。記号化された名前を持つ登場人物たちがどこか無機的で、『人形』というモチーフが使われている内容としては合っているかな、とは思います。
個人的に、名前のつけられなかった彼女の存在の必然性がいまひとつ、掴めないのですが;

<05/4/9,10>

『クール・キャンデー』若竹七海(祥伝社)

2005-04-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸を弾ませていた中学生・渚。
ところが、ストーカーに襲われたのを理由に自殺を図って入院中だった兄嫁・柚子の容態が急変し、死亡。同時刻に、そのストーカー・田代がトラックにはねられ死亡した。田代の死に、他殺の疑いがあることから動機のある兄・良輔が殺人犯として疑われ……。渚は兄の疑いを晴らすべく奔走する。

(厚さが)薄いし、内容も軽そうに見えて、最後の最後のブラックさ加減が、若竹さんだなぁと思ったり(笑)。

<05/4/10>

桜モンブラン

2005-04-09 | 雑記
地元のお菓子屋さん、菜菓亭のケーキです。
文字通り、桜風味のモンブランなので、お茶は緑碧茶園の『さくら焙じ茶』で(後ろに写ってる小瓶は『さくら茶』(旧バージョン)ですが)。


『世にも美しい数学入門』藤原正彦/小川洋子(筑摩書房/ちくまプリマー新書)

2005-04-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
数学者・藤原正彦さんと作家・小川洋子さんの数学にまつわる対論集。

携わる人達が、意外にロマンティストだったり、一見とっつきにくそうに見える『数学』というものにに対する見方が、ちょっと変わる本でした(でも苦手は苦手なままですが;)
民族性の違いが、数学の概念に影響を及ぼすところとか、興味深かったです。

<05/4/8>

三角

2005-04-08 | 雑記
ただいま解体中の、会社の隣宅(※今朝の状態。今日のうちに作業が進んで、2階部分はなくなりました)。
壁の上の三角が、ちょっとシュールな感じ(笑)。
……本当は同じような骨組がいくつか並んでいて、その上に屋根がのっていたのですが、何故か一つだけ残されて(…その真下に、部屋の境界か何かがあった模様)たのが、風景的にちょっとおかしかったです。

『幸福な食卓』瀬尾まいこ(講談社)

2005-04-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
教師の職を辞し、父をやめると宣言する父・弘、家出中ながらも料理を作ってくれる母、そして成績優秀ながら大学へは進学せず、晴耕雨読の日々を過ごす変わり者の兄・直ちゃん……そんなちょっと変わった家族に囲まれて過ごす、佐和子の中学から高校までの物語。

設定だけみると、かなり崩壊した家庭のようですが、人間関係は良好でほんわかした雰囲気が漂っています。
…ラストは、個人的にかなり泣きのツボだったので、涙で文字が読めませんでした(笑)。

<05/4/7>

『マリア様がみてる 妹(スール)オーディション』今野緒雪(集英社/コバルト文庫)

2005-04-06 | 読了本(小説、エッセイ等)
11月に入った最初の月曜日。由乃が妹をオーディションで選ぶと言い出した……それは、江利子さまに妹を紹介するという約束の期限が迫り、出逢いの少ない由乃が考えた最後の手段だった。
その計画に、祐巳を参加させようと乗り気の祥子さまだが、祐巳自身は違和感を拭いきれない。
結局、茶話会という形で、他にも人を募り、姉妹の出逢いの場を設けることになったのだが……。

ちょっと驚きのタイトルでしたが(笑)、それなりの成果のあるイベントでしたね。
余談ですが、あとがきでも触れられていた某嬢、わたしもすっかり忘れてましたが(笑)、『バラエティギフト』で出てきた彼女だったんですね~。

<05/4/6>

『ミステリなふたり』太田忠司(幻冬舎)

2005-04-05 | 読了本(小説、エッセイ等)
愛知県警捜査一課・京堂景子は29歳、どんな凶悪犯も必ずあげる美貌の刑事。彼女の夫・新太郎は21歳、ハンサムで家事なら何でもこなし捜査中の景子を得意の名推理で支える気鋭のイラストレーター。いつでもラブラブな二人を待ち受ける難事件の数々。連作短編集。

再読です。
家事が得意な新太郎さんも、かなり好みですが、お仕事中はかっこいいのに、家に帰ってくると甘えん坊になる景子さんが、めちゃめちゃかわいらしくて大好きです。

<05/4/4,5>

ねこ。

2005-04-05 | 雑記
うちの会社に住み着きつつある(笑)猫です。
……最初に現われたときには、もうちょっと小さかったのですが、餌をあげる人がいるので、今ではすっかり丸くなってます(笑)。
※写真は、先月撮影(携帯ストラップに、興味を示している図/笑)。

『小説エマ 1』久美沙織 原作:森薫 (エンターブレイン/ファミ通文庫)

2005-04-04 | 読了本(小説、エッセイ等)
19世紀末のロンドン。
豪商ジョーンズ家の長男ウィリアムは、昔世話になった家庭教師ストウナー夫人の元を訪ね、そこで美しいメイド・エマに出逢う。
互いに好意を抱き始めた二人だったが、時代がそれを許すはずもなく……。

漫画『エマ』のノベライズです。
細部にいたる背景等の書き込みに定評のある漫画のノベライズにふさわしく、緻密な筆致による描写でうまく表現されていると思います。

<05/4/3,4>