黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『草原からの使者 沙高樓綺譚』浅田次郎(徳間書店)

2005-04-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
総理大臣の最有力候補と目されながらも、その地位を得ることができなかった議員に仕えた、元秘書がその陰にあった秘話を語る『宰相の器』、祖父は男爵の称号を持つほどの旧財閥の血筋であり、長者番付第一位にまでなった人物が無一文になるまでの顛末『終身名誉会員』、莫大な資産をもつ馬のオーナー・ブリーダーの3代目の座をかけて行なわれた競馬の勝負。そのレースは、大人気馬ハイセイコーが出場するダービーだった…『草原からの使者』、アメリカの退役軍人が持つ、小さな星条旗の理由について語る『星条旗よ永遠なれ』。
……各界の名士が集う『沙高樓』。世の高みに登りつめた人々がミステリアスな女装の主人に誘われ秘密を披露しあう、『沙高樓綺譚』の続編。

どれも「嘘のような本当の話」な感じの幻想的なお話なのですが、この雰囲気の中では『星条旗よ~』が、ちょっと微妙というか、異質かも;

<05/4/21>