県立坂越高校の文芸部の正式な部員は、ハカセこと河本博士1人だけ。部室に入り浸ってはいるものの、入部すると部誌に何か書かなければいけないのが嫌で、入部はせずに保留のまま1年を過ごした<おれ>涌井陸は居候の身。
メガネとデブの冴えない男子2人のいる部に新入部員など望めまいと思っている中、意外なことに、新入生が入部してきた……しかも野村愛美という可愛い女子。しかし読むのはラノベばかりで、文学少女とは思われない彼女は、何故あえて文化部に入部したのか?何か魂胆があるのではと疑う陸だったが、ハカセはどうやら彼女に恋をしてしまった模様。
ところがそんな矢先、彼女とバスケ部のイケメン・新谷が一緒に仲良くしているところを見かけて、大ショック。さらに愛美はクラスの女子から阻害され、靴を隠されたりしている様子。
その犯人として同級生・サキを疑うが、彼女は愛美の中学時代からの友人だった。
そんな日々のあれこれを、空色のUSBメモリに綴っていた陸だったが、そのメモリを何者かに盗まれてしまい……
モテない男子が恋した女子の為にがんばる青春ミステリ。
爽やかに微笑ましく、楽しいお話でした♪
ラストがああいう形なのは、陸がこの顛末を記録している臨場感を出す為かな?
<10/1/7>