Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

生ゴミからエタノール・・・実用化!?

2010-04-19 20:52:14 | Thinkings

 とうとうBack to the Futureの世界観に時代が追いついたみたいですよ!・・・というのは言い過ぎですけどね。しかしながら、生ゴミを燃料にするというあのシーンが思い出されるニュースです。歳がばれますが。

生ゴミからエタノール、国内初の実用化成功 YOMIURI ONLINE

 プラントは、1日当たり約10トンの食品廃棄物から、約500リットルのエタノールを製造できる。販売するプラントの食品廃棄物の処理能力は1日当たり60トン程度で、販売先は主に人口が30万~40万人の都市を想定していて、プラントの価格は10億~20億円。

 バイオエタノール自体はすでに珍しい話でも無くなりましたが、日本の各機関が進めている「廃棄物」や「食料品以外の原料」を使った生産方法というのは、大豆などを使った、そのまま食料資源を圧縮するバイオエタノール生産に比べて、実に合理的です。今回は特に生ゴミという廃棄物を対象としている事で、廃棄物処理の工程も考えるとすばらしい方法に思えます。

 しかも、今回は研究の実験結果であるとかではなく、実用化。プラントをすぐにでも受注できる状況にあるという点がもっとすばらしいです。従来のゴミ処理に比べて30~40%のCO2排出量と言われていますが、これは「生産したバイオエタノールを燃料として使った分」も含まれていることをお忘れ無く。

 ところで、生ゴミを処理し、再利用するというのは、確かに食料から作るバイオエタノールよりもずっと良いです。しかしながら、燃料の生産が期待できるほどの食品くずが生ゴミとして出ているというのは、実の所悲しいことです。生ゴミの量を減らして、相対的に食品自給率を上げる為の何かというのは、バイオエタノールと同じくらい重要な事だとおもいます。

 まあ、とにかく。先進国では日本と同じくらい生ゴミを処理しているところはいくらでもあるはず。是非、この技術が世界へと羽ばたいていってくれると、食料からバイオエタノールを作っている人たちの考え方を変えることが出来るかも知れませんね。



最新の画像もっと見る