私が初めて買ったノートPC、それはSHARPのメビウスMURAMASAでした。USB接続でそのまま外付けHDDになるという利便性とその薄さに惹かれて買ってしまいましたが、そのMURAMASAに載っていたCPUはIntel製でもAMD製でもありませんでした。ましてやVIA製なんてはずもありません。ARM?Windows機で悪い冗談でしょう。
正解はTrancemeta社のCrusoeというCPU。x86互換CPUではありましたが、内部的にx86命令をエミュレートし、当時としては画期的な、性能あたりの単位消費電力低減に尽力した変わり種のCPUでした。・・・もっとも、今も昔もIntelとAMD以外のメーカーのx86互換CPUはすべからく変わり種にならざるを得ないわけですが。
そのTrancemeta社ですが、2005年にCrusoe後継のEfficeonプロセッサの製造を中止、それ以後音沙汰が無くなっていましたが・・・どうやらその歴史に幕を下ろすことになりそうです。
さようなら、Transmeta ITmedia
米Transmetaが身売り先を探していると、eWEEKのスコット・ファーガソンが報じた。業界で「グリーンIT」が叫ばれるようになる何年も前にバッテリー持続時間とエネルギー消費に着目した革新的なプロセッサ企業も、これで終わりだ。身売りの動きは予想できなかったわけではなく、業界にも大した波紋は起きないだろう。それでもTransmetaの消滅は注目に値する。
消費電力に狙いを絞った革新的な企業として、一時期業界の注目を集めたTrancemeta社が消えるのは、確かにニュースです。今のAtomを始めとする超低消費電力プロセッサの考え方を市場に持ち込んだのは、間違いなくCrusoeだったのですから。
身売り先次第では、CrusoeのDNAを継ぐ新たなCPUが生まれるかも知れませんし、すでに過去の遺産に成り下がったCrusoe、Efficeonの出る幕は無いかも知れません。個人的にも思い入れがあるので残念ではありますが・・・果たして、受け入れ先に名乗りを上げる企業はあるのでしょうか?あったとしてどこが受け入れるのでしょうか・・・過去にCyrixを受け入れたVIAが、テコ入れに受け入れるような気もしますけれど。
2000年代にIntelと戦った新興企業として、Trancemetaの名は今後も語り継がれることでしょう。同社のようにIntelにケンカを売る新興企業が今後も現れるでしょうか・・・?
コンセプトとかを考えると、時代を先取りすぎていたのかも知れませんね。
むしろ現在のメインPCになっていますね。
普段やってることなんてほとんどMURAMASAで事足りますし。
なんで新機種出なかったんだろう…。
悲しい事実ですな。
一時期は、Crusoe なら仮想マシンを物理マシンとして動かせるかもーー、とか夢を見たりもしたもんです。
ぴえとろさんも買ってたし私の周りユーザーが多かったんだな。
その後新型でたら買い直そうと思ったら
そのまま新機種が出ることなく終わってしまった…