Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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とうとう独占禁止法違反?DeNAを公取委が調査

2010-12-08 23:59:59 | Thinkings

ソーシャルゲームとは、mixiやモバゲー、グリーといったSNSの客寄せパンダとして提供される、基本無料のゲームのことです。・・・大分あざとい説明ですが、たぶん間違っていないはず。

これらの中でも、ケータイでの人気を二分するのがモバゲーとグリー。両者は、サードパーティがゲームを公開出来る様、仕様をオープン化しており、さながら携帯電話用のゲームプラットフォームという側面が大きくなってきています。ドコモ、au、ソフトバンクそれぞれアプリの実装は違いますけれど、モバゲーかグリーを間に挟むことによって、全てのキャリアでゲームを提供できるわけですから、サードパーティにとっては魅力的な話であるはずです。

私はスマートフォンユーザーでありますので、ソーシャルゲームには全く興味が無かったのですが、今回起きた以下の件でがぜん興味が湧いてきました。・・・捜査の行方と業界の今後の動向についてですけど。

モバゲーに公取委立ち入り 他社へのゲーム提供妨害容疑 asahi.com

交流型ゲームサイト「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA、東京都渋谷区)が、ゲーム制作各社に対し、競合するグリー(同港区)のサイトにゲームを提供しないよう強要した疑いがあるとして、公正取引委員会は8日、独占禁止法違反(拘束条件付き取引)の疑いでDeNAと関係先を立ち入り検査した。DeNAには、制作会社を自社側に囲い込む狙いがあったとみられる。

今後もソーシャルゲームの市場規模は大きくなっていくと予想されていますけど、とりあえず人気ゲームを囲い込むことによって自社の魅力が上がるし、他社の妨害にもなるし一石二鳥・・・という事だったんでしょうね。
会員数と売り上げというバックグラウンドを盾にサードパーティを脅すのは独占禁止法違反が疑われます。ここ数ヶ月、DeNAのこういう動きは話題になっていましたが、公取委がどのような審判を下すのか、モバゲーとグリー・・・というよりもソーシャルゲームの今後の為にも注目したい案件です。

個人的には、何らかの処罰が出て、業界の、というか二社のさらなる透明化となれば、ユーザーとサードパーティにとっては喜ばしいと思いますけど。



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