Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

成功するか、インテルのタブレット戦略

2010-12-09 21:09:27 | Digital Devices

端的に言って、インテルは出遅れています。それも大変大きく、です。

送れているというのは、具体的に言えばモバイル分野でのこと。もちろん、ノートPCでは盤石とも言える同社ですが、その他の分野・・・スマートフォンやタブレットなど、要するにこれまで同社が軽視してきた分野に関しては、ARM系各社に大きく水をあけられていると言っていいでしょう。

同社がモバイル市場に自信満々で送り込んだAtomは、昨年はネットブックのスマッシュヒットを追い風として大きく需要を伸ばしたものの、ブームの終焉により、非常に中途半端な位置に立たされてしまったのです。
それもひとえにiOSとAndroidの台頭がもたらしたもの。マイクロソフトの独走が続いていたら、あるいはChrome OSがもっと早くリリースされていれば、状況は変わったかもしれませんけれど・・・どちらにしろ、ARMに比べて消費電力など”モバイル部分が弱い”Atomには分の悪い勝負だったのかも知れませんけれどね。

さてそのAtomですが、インテルはまだ勝負をあきらめてはいないようです。

Intelで、タブレットに攻勢 東芝などから35機種登場 ITmedia

Intelは自社プロセッサをタブレット向けに推進する取り組みを前進させており、同社のプロセッサを搭載したスマートフォンが2011年後半に登場することを明らかにした。同社は急成長中のモバイル市場で追い上げを図っているところだ。

と言う事で、2011年後半までに、各社からAtomタブレットが35機種、お披露目される予定だとか。タブレットPCのブームにのることでAtomの巻き返しを狙っている模様です。

実は、私はAtomタブレットをすでに入手済みでして。はい、あの登場後半年で販売元が敗北宣言し、公式に死んだjoojooでございます。アップデートが期待できない元OSをさっくりデリートし、現在はubuntuのネットブックエディションをインストール済み。マルチタッチ不可とストレージの容量(4GB)に苦しみながらも、とりあえず快適なタブレットライフを送れております。
普段はタブレットで使用し、キーボードとマウスを繋いで即座にデスクトップスタイルでも使えるというのは、やはりデスクトップ用OSならでは。iPadやAndroidのようなモバイルOSも良いけれど、Windows 7などのデスクトップOSでのタブレット使用も悪くないと改めて感じた次第。

そんなわけで、Atomタブレットには一応期待しますが・・・Chrome OSネットブックが安かったら、たぶんそっちを買っちゃうんだろうなあと。企業用ならともかく、個人用途、つまり閲覧中心の使い方ならARMで十分だと思いますから。
しかし、Atomには全く期待していないかというとそうでもなく、その低消費電力を生かして、ルータやワイヤレスLANのアクセスポイントと統合したホームサーバー製品を用意したらどうかと思うのです。ファイルサーバーやDLNAサーバーとして、コンパクトな、それこそWii程度の大きさと消費電力・動作音で、かつ大手が売り込むなら需要はあると思うんですけどねえ。



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