Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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Amazon Kindle DX 教科書プリインストールのパイロットプログラムを提供

2009-05-07 21:50:43 | Thinkings

 高校や大学に入学した後、まずすることと言えば・・・合コンとか周りのコンビニのチェックの前に、教科書の購入がありますよね。そして、これがいかんせん高い!高校の教科書はまだしも、大学の教科書って要するに普通の専門書ですから、1000円で買えるものなんてまずありません。私の本棚に突っ込んであったとある教科書は1900円とか書いてありました。これを履修科目分そろえるのですから、総額は馬鹿になりません。しかも、半年とか長くても1年でお役ご免になるわけですから、場合によっては新品同様のまま、二度と読まなくなってしまうのですから非常にもったいないです。

 そういうわけで、Amazonが誇る電子ブックプレイヤーKindleのプログラムは、将来的に非常に有望かもしれないと思った次第です。

Amazon Kindle DX 実機ギャラリー&ビデオ Engadget

DXは教科書や新聞の購読に向いた機種として位置づけられており、プリンストンほか6大学と提携したパイロットプログラム、すでにKindle版を提供しているNY Times, The Washington Post, The Boston Globeの3紙が割安の定期購読料を提供するといったパートナーシップが発表されました。ただし発表イベントに出席していた大学関係者によれば、学生向けに教科書プリインストールで支給されるKindle DXは一校で50台程度。アマゾンの公式な数字ではなく大学・学部によって異なることも考えられますが、単純に計算すればわずか300台程度の小規模な実験のようです。

 新しいKindleは画面の大きさが9.7インチと大型化しており、縦横は203.1mm×139.5mmとA5版の96%・・・教科書とほぼ同じサイズ、でぴんとこないなら、だいたい大判コミックと同じくらいの大きさだと思えば良いんじゃないでしょうか。うん、普通に実用レベルですよね。

 アメリカではタブロイド判が大きな勢力を持っていますので、Kindle DXのメインターゲットとしてはそちらの購読層を見込んでいるようですが、例え300台程度だとしても、教科書をプリインストールして提供することに大きな意義があるとおもうんです。

 やはり、教育とかの文化事業に関わることはそれだけでも大きなアピールになりますし、いざ導入となったときに、まとまった台数の契約が見込めるというメリットもあります。大学で使う場合、複数の教科書を使うことになりますので教科書の電子化も進むことになりますし、また、学生という潜在的ユーザーに対して訴求力を発揮できますしね。

 何よりも、教科書という分野に電子ブックが踏み込むことで、電子ブックに対する地位の向上が図れるような「気がします」。ある程度成果が出てくれれば、日本でも導入が進むかもしれませんから大いに期待です。

 ま、その前に。日本においては著作権とか通信の事とか、いろいろと乗り越えないといけない壁が多すぎますので、まずKindleの上陸自体が未知数という悲しい事実があるわけですが。・・・画面が大きくなったことによって、ある意味ネットブックよりもこっちの方が魅力的に思えてきただけに、何とか日本でもサービスを開始して欲しいと思うのですけどね。



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