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千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

おふだにねがいを

2016年04月04日 | Weblog


昨日までの暖かさでしだれ桜のつぼみもご覧のよう、かなり色づきましたが、今日はとたんに気温が下がり雨模様・・・、昨日までが暖かすぎたのですが、気温差があって人間の身体にもこたえそうです。

さて話は変わります。



「おふだにねがいを 呪符(ふふふ)」と、なにやら怪しげなチラシ?

実は中央の御札は千手院で御年始の際に配布している「蘇民将来子孫門戸也」の御札です。
この蘇民将来・・・については、きちんとした由来があり、今でも伊勢神宮周辺ではどの家庭でも商売をしている方でも当たり前に祀られているものです。

今回、新潟県立歴史博物館さんの春季企画展で、新潟県内の祈りやまじないの在り方を歴史学や民俗学など、多方面の視点から明らかにしていく催しに、千手院の御札とその版木が出展されることになりました。

「呪い」と書くと、皆さんは「のろい」という事を連想し、何か怪しげで、怖いもの、そんな印象を持たれるでしょう。
ただ、これは「まじない」と呼んだ方が良いのかもしれません。

また、千手院は真言宗ですが、真言宗ではすべての仏様に真言というものがあります。その真言は経典をみると「○○呪(咒)」と書いてあります。
薬師如来の大咒、仏眼仏母の咒・・・などのようにです。咒は呪の異字体です。

ですから浦佐でおなじみの毘沙門様の真言、オン・ベイシラマンダヤ・ソワカというものも「咒」なのであります。
「呪」とは決して怖く、恐ろしいものではないのです。

よく怖い映画などで使われている文字なので、ついつい頭に焼き付いてしまうのかも知れませんね。

浦佐出身の戦争経験者が、飛び交う銃弾の中を命がけで駆け抜けなければならなかった時、無意識の中、無我夢中で叫んでいたのは「オン・ベイシラマンダヤ・ソワカ」という毘沙門様の真言だったというお話しは私に強烈なインパクトを与えました。本人も不思議がっていました。「お母さん、お父さん」という言葉ではなかったのです。
人によって皆違うのでしょうが、本当の命がけのシーンというのは、そういうものなのかも知れません。

そんなわけで、長岡市の県立歴史博物館にて、4月23日から6月5日までやっておりますので、是非機会がありましたら足を運んでみて下さい。

私も22日の開場式には依頼があり出席することになりました。なんとテープカットですって。生まれて初めてのことなので「いいのかなぁ~」と思っていますが、これも有り難いご縁ですから、楽しんで出席してこようと思っております。

この千手院の蘇民将来・・・の御札ですが、毎年檀信徒にお配りしていますが、その由来説明について封筒などに印刷を入れようと思っていた矢先に今回のお話しがありました。
博物館では由来も紹介されていると思いますので、この機会にご覧になってみてください。

しだれ桜の様子。

2016年04月03日 | Weblog


夕方の千手院のしだれ桜。つぼみが赤く色づいてきました。

今日はご法事で小山市へでかけてきました。
車窓からは満開の桜があちらこちらで見られました。遠方に引っ越してからもお墓や菩提寺を大切にして下さっている施主様に感謝感謝です。
私が出かけられるうちは、ご要望をいただけば、どこへでも行きたいと思います。

浦佐へ帰ってくると、小山市よりも暑いではないか・・・、今年の陽気は特におかしい気がします。1年と通じて気が抜けないような感じですね。

昨日、外仕事を終えてから30分ほど浦佐城跡、薬師様の様子を見に行ってきました。



城跡の登り口にはキクザキイチゲが日没とともに花をしぼめていて、なんともめごい(可愛い)光景です。



山全体も水の手付近を除いて雪は完全になくなり、カタクリの花たちも一斉に咲き始めていました。
しかし・・・この急激な気温上昇のせいなのか、例年のカタクリに比べると勢いがなく、群生地もまばらな咲き方で、どうも元気がない・・・。心配です。



水の手への降り口。まだ残雪があります。
ここが一番雪解けが遅い場所ですが、もうこれしか残雪がありません。



西日を浴びた越後三山、やっぱりいい景色だな~。

最後にピンぼけしてしまった写真を2枚ほど。



浦佐城跡はオクチョウジザクラが見頃になっていますよ~。



早いところでは雪椿も始まりました。
今日の気温でさらに花が開いたことでしょう。

浦佐城・薬師様の会での道整備もまだですが、花たちは待ってはくれません・・・。
この調子だと5月8日の薬師様山頂祭の頃にはどんな感じになっているのか、まだ予想ができません。




南風!

2016年04月01日 | Weblog
今日も快晴!少し動くだけで汗ばむ陽気でした。桜たちのつぼみもまた一段と膨らみました。

1日フリーの日として浦佐城跡の山や花の様子を見に行きたかったのですが、外の仕事が遅れており、境内の外仕事で1日終わりました。



お地蔵様たちののぼり旗をだしました。

冬の水墨画のような光景から一転し、青空にのぼり旗の赤に、草花の彩りに、やっぱりいいですねぇ~。
午後からは南風が強まり、いっそう雪解けが進んでいます。

あとは毘沙門堂境内の古山門の囲いはずし等々を行いましたが、今日では間に合いませんでした。

新年度に入りました。
昨年度までの宗派の役職も無事終了しましたから、ピッチを上げてお寺の仕事を進めていきたいです。

今月後半にはお檀家さんとの長谷寺と高野山の旅、5月7日、8日は薬師様のご縁日、5月中旬からは古山門に祀られる聖徳太子像と厨子の修復作業が始まり、下旬にはお四国遍路の最終年、結願の旅があります。

今年度もひとつひとつ大切に、丁寧に、そして行動力をもって歩みたいと思います!!!