goo blog サービス終了のお知らせ 

千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

両祖大師誕生会

2012年06月15日 | 御詠歌


浦佐から約140キロ北に位置する清流、阿賀野川です。
昨日は会議があり、五泉市まででかけてきました。

随分眺めの良い会場でした。
画像の右手上流に約50キロほどいくと福島県の会津若松市になります。

この阿賀野川沿い、五泉市や水原などは戦国時代に揚北衆(阿賀北衆)といわれる武者達が活躍していました。浦佐城主を務めた水原親憲公も、後に水原城主を努めたあと、猪苗代や福島方面へと活躍の場を広げていきました。私にとって五泉や水原は何故か懐かしい土地に感じます。

会議の後は温泉に泊まる人もいましたが、私はトンボ帰りしてきました。

今日、15日は御詠歌講、毎年恒例の「両祖大師のお誕生を祝う会」が長岡で開かれるためです。
今年で17回目、県内の御詠歌好きな方達が集い、1日、両祖大師の誕生を祝って御詠歌を唱える催しです。

両祖大師とは、真言宗を開いた弘法大師(空海)と中興の祖である興教大師(覚鑁)(こうぎょうだいし・かくばん)様のお二人のことを言います。

御詠歌講の方達も皆さん高齢になりましたが、こうして皆が集まって、仏教に触れられるということは、とても大切なことだと思います。

すいませんが写真を1枚も撮れませんでした。
本部長は体調不良で欠席、事務局はお葬式で欠席、気がつけばその役がみんな回ってきてしまいまして、1日中、アップアップの状態でした。何はともあれ、無事に終わりました。ホッとしています。


やっと・・・

2012年06月13日 | Weblog
四国八十八カ所巡礼へ行く前から、間に合わずにいた墓地の法面の草刈りがやっとできました。



ここも年に3,4回は草刈りをしないと荒れ放題になってしまうのですが、今年は大雪で雪が消えるのも遅かったため、今年初めての草刈りになりました。

実はこの法面、平成16年の中越地震以後、特にひび割れが生じたり、山からの水が地中をさしてくるのか、年々斜面が盛り上がり、通路に膨らんだり、L字のコンクリートなどで土留めをしてある上部が斜めになってきたりしてきています。

放っておくと上部に建つお墓が傾いたりする可能性が強いことから、今年から数年がかりで斜面の土木工事をすすめることになりました。多額の費用がかかることから一度に全部をすることはできないため、お寺ができる範囲の中で、少しずつ工事をしていく予定でおります。

それと、浦佐城跡の登山道の様子が気になり、車でヤゴ平林道をいき、登山道最上部の様子を見てきました。思ったほど道脇の草などは伸びていませんでしたが、そろそろ浦佐城・薬師様の会の第1回目の草刈り日程を決めないといけません。



途中、ヤゴ平林道のツツジ公園では、ツツジが終わり頃になっていましたが、まだキレイなオレンジ色で迎えてくれました。
デジカメを持っていくのを忘れ、携帯での1枚!

実はこの花は食べられるそうです。
食糧難の時代には、花の雄しべ雌しべをとって、花びらを食べていたそうです。先日、森林インストラクターの先生から教えていただき、生のまま少し食べてみると、少し酸味のある味でしたよ。

カエルの歌が~。

2012年06月09日 | Weblog
しとしとと雨が降って、かわいた畑に恵みの雨となっています。

今日はご祈祷と心配事相談とで1日が終わりました。
浦佐城跡登山道の様子も気になっていますが、今月の終わりくらいには下草刈り作業が必要になりそうです。

そして今年は例年以上にカエルの鳴き声が耳に入ります。
千手院脇を流れる祓川ではカジカガエルの綺麗な鳴き声がとても心地よいです。私は祓川でホタル保存の活動をしていますが、ホタルというのは、あくまで「象徴」「指針」であって、目指すところは、ホタルが住めるような水辺の環境は他の沢ガニやオニヤンマやカエル達やカワニナや、さまざまな生きものが共生できるということ・・・そんな環境を次世代に繋げたいと考えています。

いろんな生きものが生きられる環境は、結果として人間の成長に繋がると思っています。人間もあくまで自然の一部なのですから。
な~んて、偉そうですが、素直に思っていることです。。。

四国遍路のち蛍。

2012年06月07日 | Weblog
お久しぶりでございます。

3年計画の2回目にあたる四国八十八カ所巡礼を無事終えて、5日の夜9時ころ浦佐に帰って参りました。四国での様子を簡単に綴ります。

6月1日、34番札所の高知県、種間寺さまからお参りを始めました。こちらの先代住職は千手院の亡き老僧、賢能と本山の長谷寺時代を過ごしていたことがあるそうで、前回お参りした際にはまだご存命で、一緒に写真を撮らせてもらったことをよく覚えています。



こちらは36番札所の青龍寺さま。波切不動明王がご本尊になります。
弘法大師空海が長安(現在の西安)との渡航途中に嵐に遭った時、お不動様が出現し、波を押さえて道をつけてくれたとのいわれがあります。

ちなみに元横綱の朝青龍は、ここのお寺の石段をトレーニングで登ったりしていたことでも有名です。



高知県、足摺岬の先端に建つ金剛福寺さま。前回よりもはるかに境内が整備され、立派になっていました。



足摺岬の灯台をバックに記念撮影!



足摺岬には中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像が建っています。後ろに少し見えるのが金剛福寺。
ちなみに、高知を代表するもうひとつの室戸岬には弘法大師空海、坂本龍馬、中岡慎太郎の銅像が建っています。



足摺岬から太平洋を望む・・・とても厳しく、しかも雄大で、大きなスケールが感じられます。
こういう光景を見ながら育つ土佐の人たちの中から偉人が出てくるのも分かる気がします。普段の自身の視点の狭さを肌身で感じる場所でした。



途中、お参りに来ていた介護施設の方々との出会いもありました。



今回の一番の難所になったのが、45番岩屋寺さま。
金剛杖と手すりに頼りながら30分ほど山を登ります。



上には断崖絶壁の岩肌の下に、本堂があります。
この辺一体で、様々な修験者が修行に明け暮れていたようです。お大師様も当然こちらに来て修行を重ねたのでしょう。

この45番が打ち終えると(霊場はお参りすることを「打つ」と言います)、あとは松山市内、今治まで平地に建つお寺様でしたので、特別な難所はありませんでした。おかげさまで予定の59番国分寺さままで打ち終えることができました。

今回は宿坊に泊まることはありませんでしたが、海沿いの宿、道後温泉など、四国を楽しみながら、時にはお土産買いを楽しみながらお参りができました。4泊5日の長い行程で、毎日お参りの連続だったので、私を除く参加された22名の方々はとてもお疲れになったことかと思います。

しかし、四国遍路の魅力は何なのでしょう。
弘法大師空海は何という偉人なのでしょう。土木、医療、書家、天文、教育などなど、その業績はまさしく「天才」としかいいようがありません。そして、1200年以上経っても多くの人々の心に生き続け、よりどころとなり、四国の経済や暮らしさえも助けている。その魅力はこの四国を巡礼してみると、本当に肌で感じます。言葉ではなかなか表現、説明ができません。地元を含む小さなお子さんから、ご老人まで、幅広い年代の人たちを惹きつける四国遍路・・・良いところだなぁ~と、凄いなぁ~の言葉しか出てきません。

私は今回で3回目の四国八十八カ所巡礼になりますが、改めて同行二人の魅力にほれぼれしております。
今回は途中、ほんの少しだけ小雨にあいましたが、他はお参りしやすいお天気にも恵まれ、大きな事故、怪我もなく、無事に2回目を成満することができました。

南無大師遍照金剛・・・ご本尊様、お大師様、有難うございました。

さてさて、帰ってきた翌日、6日の朝には蛍の生息環境を守ろうという有志4名で、千手院脇を流れる祓川上流部の草刈り作業を行いました。



昨年7月末の新潟・福島豪雨で山は崩れ、沢の流れも形状も大きく変化してしまいましたが、ちょうど蛍が卵からふ化し、1,2ミリ程度の幼虫が水の中で過ごす時期の大雨だったので、かなりの数が流されたと思いますが、今年は蛍たちがどの程度生き延びているか・・・。

6月末から7月上旬が飛翔時期になります。