CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~INAXライブミュージアム~

2007-02-14 08:58:59 | 陶磁器を探す旅と名物
こんなところがあったのね

そう思いながら、先日実家帰省中に
ひょっこり覗いてきたのでありました
常滑市にあります、INAXライブミュージアム
いわゆる陶磁器とタイルについての博物館であります

いつごろからあるのかわかりませんが
常滑焼街道を再び歩こうとついでに
遊びにいってみたところ、少々南の方に発見
せっかくなのでと立ち寄ったのでありました

これがまた、なぜか私が常滑行く日は
寒い日と決められているかのように、暖冬のさなか
数少ない寒い日にあたり、あまりしっかりと見られなかったのが
大変残念なのですが、どうにも、INAXのお仕事ぶりだとか
世界のタイルの歴史だとか、陶器の歴史だとか
そういうのを展示してある建物と
陶器を自分で作ろう的な体験コーナーとが併設されており
まぁ、小一時間ほど時間を潰すにはほどよい場所でありました

まず、INAXの陶器工場風景を見られるところにいったのですが
あいにく、この日はお休みということで工場風景は見られず
仕方なしに、展示してあったタイルや釉薬の温度による色の違いとか
そういうのをもったり観察

で、次にタイル博物館、見学に600円が必要とのことでありました
なかなか綺麗な建物で、かたわらにイタリアンの店が併設
ステキ、けっこうステキだわと思いつつ
家族づれと老夫婦しか見当たらないのが切なかったのですが
まぁ、ヤングのプレイスポットではないわなと
当たり前のことを考えつつ、自分をヤングから除外してしまうところ

で、タイル博物館内には、世界中のタイルが飾ってある
・・・・。なんと伝わらないことなのだろうかと
愕然としてしまいますが、ともかく、世界のタイルの歴史と
本当、色々なタイルが飾ってあんだよ、すげぇんだよ、タイルが

まぁ、安っぽい語りになってしまうのは
仕方ないことと諦めまして
タイルとモザイク画みたいなのがいくつも展示
彩色豊かな、絵を入れたタイルのほか
主に中東あたりがこういうのに詳しいというかステキらしく
本当に凄いデザインのものがたくさんだったのであります
やはし、ペルシャじゅうたんだとかああいうの作ってるだけに
幾何学模様のような、なんといったらいいのか
ああいうデザインについて、群を抜いている
素晴らしい、かっこいい

だが、イギリスにもタイルの歴史があるらしく
そちらのデザインもよかった
花をモチーフとしたタイルが多くて
美的センスの違いというか、模様ではなく
何かを写実的にあらわしているというのが興味深い出来でありました
ここでも、釉薬のお話や
陶磁器に使われる原材料の話などもあって
大変勉強になったのであります、石に練りこむものに
あんなに種類があるとは思いもよりませんでした
釉薬もいっぱいあるのでありますね

で、タイルが並ぶ博物館内をぐるぐるとまわって
ちょっと休憩がてらにトイレへ
当然といえば当然なんだが、トイレはINAX
おお、INAXのトイレなんて久しぶりに見た
地元企業なのに、なぜかセントレアのトイレをTOTOにとられた
かわいそうな企業、がんばれ、超がんばれINAX
そう考えたのでありますところ

さて、実際のところ、このトイレこそ
INAXが威信を掛けて作ったんじゃなかろうかというほど
すごい綺麗だったのでありますが
あとは、売店コーナーにてタイルが大量に販売されていたのが
思い出深いところであります
ちょっとタイル買ってしまおうかと、用途もわからずに
購買意欲をそそられてしまうのが恐ろしい
なかなかかわいいタイルがいっぱいおいてあったので
壁紙のかわりにタイルを貼り付けようという剛の者には
おすすめでありました、いっぱいあったんだよ

個人的には、「世界タイル博物館」と描かれている
陶器製のカフスボタンがおすすめだったというか
欲しいような、決してそうでないようなという具合だったのですが
陶磁器のカフスは個人的に欲しいので
是非是非、館名を入れてない奴を作って欲しいと
嘆願しておきます、INAXがんばれ、陶器ボタンとか作ってくれ

で、タイル博物館は終わるのですが
もう一つ、窯を丸ごと展示している展示場がありました
そちらには、古今東西、いや、主に日本の古いトイレが
大量に展示、長い歴史の中で愛用されてきた
便器や便座やおまるが展示
面白いなぁと、にやにやしながら見てしまったのであります
窯をそのまま休憩施設みたいに作ってあって
薄明かりでゆったりできる空間もあってよかったのだが
やはり、メインはトイレ物体の展示であります

主に和物トイレ物体ですので
洋式のそれは一つもなかったのですが
長壷じゃないや、なんというのか忘れましたが
よく和風居酒屋とかのトイレにあるような
長い桶みたいな小用のあれがたくさん
しかし、流石日本、青磁でできてる奴とか
常滑焼の奴とか、結構赴き深いのが多くて
青磁というか、白磁になるのか
白陶器に青で絵がかいてある、伊万里焼みたいな物体には
あやめかきつばた、鶴に亀とか、縁起がよさそうな絵付けが
ステキで印象的
これが自宅の便所だったら、ちょっと面白いかもだよと
思ったり思わなかったりしたのですが
あれは陶器じゃなくて磁器なのかしら、もうわからん

で、うろうろしていると、驚くことなかれ
織部焼の便器発見
すわ、なんたる侘び寂び
完璧な織部、あの緑釉薬とクリームかかった白肌
ステキだ、ステキすぎる、あれ欲しい!
思ってしまうくらい驚きでありました
流石庶民の陶器、かっこいいぜ織部焼
また、織部焼便器のバリエーションに富むこと
大量に展示してあって、結構メジャーなのかと
感動してしまったのであります
織部焼ファンは、是非一度見ておいたほうがよいと
せつせつ感じ入ります

たぶん、あんなにたくさん和風トイレ飾ってあるところ
他にないだろうしなぁ

というわけで、大満足したのであります
意外でもないですが、常滑焼に関わる展示は
ほとんどなくて、主に磁器と思われる
つやつやとして硬質っぽいそれら
そして、バスとかトイレとか
風呂桶とか雪隠とか(言い直しただけか)
そういうのを、綺麗に美しく、たくさん見られる
ステキスポットなので、是非みんな見にいこうと

このあたりで閉めておきます
常滑焼街道再びについてはまた、いずれ


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2 コメント

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レス>あらん様 (管理人)
2007-02-14 18:30:09
コメントありがとうございます。
流石、既にチェック済みとは恐れ入ります。
原料の石をとりあえず触りまくってきたのですが
硬度1の原料とかあったので
どんなに軟らかいのかと触って
普通に硬かったのがちょっと悔しい思い出です

トイレ戦争という過酷な中で
がんばって欲しい企業だと地元贔屓に思いました
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やはり便器が (あらん)
2007-02-14 15:03:07
INAX博物館はかなり以前に行ったので、記憶はあの便器コレクションだけ。(笑)
嘘です、陶磁器の原材料の実物展示がかなり為になりました、白磁の原料となるカオリンがなんだか可愛い呼び名で印象に残ってます。

余談ですが、ウチはトイレはTOTOですが、お風呂はINAXです。TOTOはウォシュレットのおかげでトイレ関係では幅をきかしてると思いますよ。
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