ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

マイクル・コナリー『死角 オーバールック』

2016年03月21日 | 読んだ本(日本語)
マイクル・コナリー著、古沢嘉通訳『死角 オーバールック』

公園で子どもたちが遊んでいる間にぼちぼちと読みました。

Overlook(展望台)で、後頭部に二発銃弾を受けた男の死体が発見される。
殺人事件特捜班のハリー・ボッシュが事件を担当するが、殺された男が
妻を人質に取られ、大量のセシウムを持ち出していたことから、FBIが絡んでくる。

最初に「ん?」と思ったのが、妻は殺されなかったのに夫が殺されたこと。

FBIはテロを未然に防ぐことを最優先するが、ある意味昔気質のボッシュは
殺人犯逮捕を最優先する。そんなこんなで元カノFBI捜査官が出てきたり
(でも、甘い関係にはならない)、独自の一匹狼ぶりを発揮して、
新しいパートナーにも距離を置かれたり……とさまざまな困難が。

この作品はミスディレクションのオンパレード。そこにOverlook(見落とし)たものが
絡んできて、なるほど、うん、という感じ。

それにしてもボッシュの一匹狼ぶりは……(笑)。テロじゃなかったからよかったものの、
現実問題としてはやはりセシウム回収が最優先されるのではないだろうか。

五十代の男臭いヒーローです。

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