ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』

2012年07月23日 | 読んだ本(日本語)
稲葉明雄訳 ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』

おお、そうきたか的な犯人逮捕。読みながらその人物に肩入れしていただけに、えっ、あんたが犯人なの?という思いもよらぬ展開。疑いは徐々に生じるのだが、それが決定打となったときにのどんでん返しがおもしろい。とうとう見つかったかと思われた「幻の女」にはちょっと裏切られる。

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ロバート・ゴダード『リオノーラの肖像』

2012年07月21日 | 読んだ本(日本語)
加地美知子訳 ロバート・ゴダード『リオノーラの肖像』

やっぱりロバート・ゴダードはおもしろい!
一つの事件(出来事)が複数の人の口を通して語られ、徐々にその全貌が明らかになっていく・・・という形です。だけど、必ず謎が残るので、どうしてもページをめくる手が止められない!

物語は第一次世界大戦の時代から始まり、私の青春時代につながっていくので、まったく未知の世界とかまったく馴染みのない世界という感覚が薄まるのが不思議。

『千尋の闇』は二冊に分かれていて、こちらは一冊だったけど、他の文庫本より分厚いので、一瞬読むのを躊躇してしまう(「長そう」って)。ところがどっこい、読み出すととまらないおもしろさ。

いつかこういう本を訳してみたい・・・。

というのはずうずうしいつぶやき(?)

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1時間当たりの作業量

2012年07月18日 | お仕事にまつわること
仕事の打診をいただいたときは、いつもだいたい「このくらいの時間が取れそうだから、これくらいのボリュームならOK」ということを考えてから返事をする。

まぁ断れるような立場ではないので、だいたいは引き受けてから時間を調節する。
翻訳対象ワード数÷1時間当たりの作業量で所要時間を割り出し、その時間を確保するために、
1号くんが幼稚園に行っていて2号くんがお昼寝する時間→約2時間×納期までの日数
プラス睡眠時間●時間削る日を▲日
プラス旦那が休みの日曜日、午前中だけ子どもを連れ出してもらう時間■時間
というふうに計算して、だいたいの予定を立てる。

もちろん余裕を持たせておかないと、思わぬ事態が発生しないとも限らない。子どものお昼寝が思ったより短かったり、子どもが病気になったり、インターネットがつながらなくなったり(一度、納期前の徹夜の日、夜中の2時にインターネットがつながらなくなったことがありました。朝一で業者に連絡すると、NTT回線と業者の回線の接続不良だったらしく、それが判明するまでかなり時間がかかり、復旧したのはそれから半日後だったということがありました(涙))。

この前の話。

旦那の会社の休みが日曜だけなので、久々の連休となった海の日。子どもと琵琶湖に行く約束だったので、火曜納期の仕事は当然連休前に仕上げなければならない。その予定でペース配分していたのだけれど、思ったより仕事が早く終わった。1時間当たりの作業量が思ったよりも多かったのだ。

もしかして翻訳の腕が上がった? いやいや、頭をひねりまくらなあかん複雑な英文もなかったし変な英語もなかったし、事実確認もそれほど難しいものではなかった。大変だったことと言えば人名を調べることくらい? 時代を反映してか、中国人名が非常に多くてそれに苦労した。

今回は1つのプロジェクトを複数の翻訳者が担当したのだけど、当たったところが運がよかったのかな。

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かわゆいやつめ

2012年07月11日 | 子育てにまつわること
先日、幼稚園で子どものお誕生会があった。1号くんは(2号くんもだけど)8月生まれのため、お誕生会は7月に7月生まれの子とまとめて行われる。

園児がそれぞれ自己紹介した後、先生たちが「○○くんはこんな子です」と園での様子を話してくれた。その後、先生から子どもへの質問タイムがあり、「好きな食べ物」と「好きな遊び」「ママの好きなところ」を聞いていった。

うちの1号くんの番になり、どう答えるのかワクワクしていたら、好きな食べ物を聞かれて、緊張しているのかもじもじしながら「忘れた・・・」。「お母さんの料理は何が好き?」と聞かれても「忘れた・・・」。

〈いや、お母さん、ちゃんと料理してますがな。ハンバーグ食べたいって言われたら、予定を変更して急遽ハンバーグ作ったりしてますがな。偏食なあなたのために、ベネ○セの食材宅配もやって、子どもの好きそうな料理作ってますがな・・・〉

次に1号くん、好きな遊びを聞かれて、「すべり台。公園の、一番高いやつが好き」

〈お、調子出てきたやん?〉

最後の質問!なんて答えるかドキドキ!「ママの好きなところは?」

1号くん、はにかみながら「ぜんぶ」

〈ぎゃーキャーぎゃー!!!なんてかわいいのっ。うるうるうるうるうる・・・1号くんの母やっててよかった!〉

ちなみに、「どこもない」とか「パパの好きなところでいい?」とかいうお答えの坊ちゃんたちもおりました。

〈そんなの泣いちゃう!〉

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』

2012年07月07日 | 読んだ本(日本語)
青木久惠訳 アガサ・クリスティー著『そして誰もいなくなった』

子どもの頃にアガサ・クリスティーの『オリエント急行殺人事件』を読んで、ものすごい衝撃を受けた。想像もつかない結末で、まさしく「このミステリーはすごい!」と思ったものである。先日、『牧師館の殺人』を読んだときはそれほどの衝撃はなかったのだけど、今回の『そして誰もいなくなった』は『オリエント急行殺人事件』と同じくらいの衝撃的なミステリーだった。

最初のうちは冷静に読み進め、犯人は死体のふりをしているのではないか、などと思ったりもするのだが、読んでいるうちに登場人物の心理にぐいぐい引き込まれ、残った人間の誰が犯人なのか、登場人物と一緒になって考え出すのだ。そして、最後の最後に、「え~~~!!」という衝撃を受ける。

すごいなぁ。やっぱりアガサ・クリスティーってすごい。

ミステリー翻訳を目指しているのに、アガサ・クリスティーを3冊しか読んでないなんてだめな気がする。というわけで、もっといろいろ読んでみよう。

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