ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

絶対読まないだろうなって本を読んでいる

2016年07月30日 | お仕事にまつわること
普段なら絶対読まないだろうなって本を読んでいます。

すんごい人生経験が豊富で、人間ができていて、人間的に頭のいい人が書いた人生の成功本みたいな
やつです。

ものすごいイケメン、とか、テレビで話題になってる、とかだと、たぶん「ちょっと読んでみようかな~」とか
思うのでしょうが、そうではありません。

じゃあ、なぜ読んでいるかというと、仕事だから。
豊富な人生経験に裏打ちされた深い文章なので、訳すのが大変です。薄っぺらな私の人生が出ないようにしなければ(←?)。

でも、こうやって仕事で知った本や人物にいつも刺激をもらっているのです。窓は広く開けておかないといけませんね。

佐藤大和『二階堂弁護士は今日も仕事がない』

2016年07月30日 | 読んだ本(日本語)
佐藤大和著『二階堂弁護士は今日も仕事がない』

表紙がすんごいイケメンです。
「現役イケメン弁護士が描く、法知識も身につく法律小説」(裏表紙より)

イケメンで天才でスイーツ好きで……とくれば震いつきたくなるようないい男!のはずが、
コミュ力ゼロの二階堂弁護士。主人公の瑞穂は正義感と腕っ節は強いものの、男は「頭より顔の方が大事」と
のたまう。そんな二人の会話はどこかすれ違いがち。

裏表紙のとおり、結構「へ~」な法知識が学べます。

普段の6倍以上歩いた気がする

2016年07月26日 | 子育てにまつわること


昨日から一泊二日で次男がお泊まり保育だったので、昨日、長男とUSJに行ってきました。
近所ではユニバと呼ばれているやつです。

妊娠前に行って以来なので、ずいぶん久しぶりでした。フライングダイナソーとか
絶対無理(開園一時間後で完売になってたけど)。

並ぶのも絶叫マシンも嫌いなので、たまたま待ち時間が30分だったスペース・ファンタジー・ザ・ライド
に乗ってみたら、ちょっと~これも絶叫系じゃないのよ~

知ってたら乗らなかったけど、まあ楽しかったな。

気づいたら、三人いた諭吉さんが英世さん数人になっていたけど


ほんとインドアな人間でして、パーク中をぐるぐる歩いて、普段の6倍は歩いた気がしました。
久々に「足が棒」状態(笑)。


それにしても小学三年男子との距離の取り方が難しくなってきた今日この頃。
今まで通り構ってあげる距離の詰め方だと、「子ども扱いしないで」と怒られるし。
けれど、疲れたら寄りかかってぐだぐだ甘えるし。

子育てって慣れてきたと思ったとたんに新しい事態に遭遇するなぁ。

北森鴻『花の下にて春死なむ』

2016年07月23日 | 読んだ本(日本語)
北森鴻著『花の下にて春死なむ』

最初に不思議だなと思ったのは、最初に出てきた人物がメインの主人公ではないこと。

若い女性なり、仕事に疲れた男性なり、登場人物がなにかしら悩み事を抱えているとき、
料理もビールもおいしいビアバー・香菜里屋に行くと、そこのご主人である工藤が、
ワインレッドのエプロンに刺繍されたヨークシャーテリアの外見ながら、
鋭い観察眼と人の懐にするりと入ってくる穏やかさで、悩み事に思わぬ角度からヒントや解決策をくれる。

料理の描写もすばらしい。こんなにも味が想像できる描写は久しぶり。

まだ携帯もデジカメも登場しない時代の謎解きストーリー。でも、その謎のひとつひとつに
人間の生き様が凝縮されていて、深い。すっきりする謎もあれば、しこりのように残って考え込んでしまう
謎もある。

文の表現がときどき独特で、でもそれが奇をてらったものではなく、胸にすとんと落ちてくるので、
ああ、これにはこういう表現方法もあるのか、と思うことがしばしば。でも、それは私の言葉にはきっと
ならないのだ。そう思わされる。


すべての謎がスカッと明るくハッピーに解決!というわけではない(むしろじわじわ染みこんでくるような終わり方)。


夜寝る前に読んだら、二時間くらい寝つけなかったです。それくらい胸に響くというか
衝撃的な文章・表現・ストーリーでした。

近藤史恵『ヴァン・ショーをあなたに』

2016年07月19日 | 読んだ本(日本語)
近藤史恵著『ヴァン・ショーをあなたに』

下町のフレンチレストラン、「パ・マル」。シェフは無愛想な三舟さんと、彼とは
対照的に人当たりのよさそうな志村さん、ソムリエの金子さん(彼女だけ女性)、そして
主人公のぼく(高築さんなのだとあとでわかります)。

絶品のフレンチをごちそうしてくれる三舟さんは、鋭い嗅覚・味覚と観察眼の持ち主。お客の持ち込む
謎を鮮やかに解明しちゃいます。

謎、といっても、殺人事件とか強盗とか血なまぐさいものではなく、かわいらしいもの。
どうして猫がいなくなったのか、本格的なフランス風パンの店をオープンする直前、どうして
女性パン職人は姿を消したのか、ブイヤベースばかり頼む女性(三舟さんが思いを寄せる?)の
正体は……といったほのぼのしたものです。

ひとつだけとても悲しい恋の物語があったけど、それでも高築さんの身になれば、
清々しい終わり方でした。

主人公たちの過去のストーリーもあって、どの話も引き込まれます。

登場する料理も本当においしそうで。パ・マルがあったら、絶対に行きたいよ~。キャラもいいわぁ。

濃いミステリ好きの私のはずが、はまってしまいました。ほかの作品も読んでみたいなぁ。