京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

新宿催事の用意です。

2007-01-08 16:33:27 | お漬物の話
 早いもので、いよいよ明後日から新宿伊勢丹さんでの催事出店が始まります。

 今年はお父さん、気合入ってる。
 (毎年ですが。)
 来年こそ、呼んでもらえなくなるかもしれない・・・
 そういう、みずものですから。この仕事。
 かといって、あんまり無難にやってますと、面白みにかけ、売り上げも平坦。
 下がることがあっても、あがることはありません。

 だもんで、今年は思い切って、発酵もので勝負。
 同業者の皆様は、この試みがいかに無謀であるかお分かりかと思いますが。
 とどのつまり、関東では酸っぱい漬物がぜーんぜん売れまへん。
 わてらは、これがうまいと思っておるのですけどね。
 売れまへん。

 売り上げ重視で行くと、無難に、調味液漬を売っておるほうが、何かと都合がよいのですが。
 発酵もの。
 酸っぱいし、臭いし、塩分濃いし。
 売り手的には、「試食せずに買うとくれー。」と思ってしまいます。
 だって、試食されたら、「酸っぱい!まずい!おいしくない。」って言われるんですもん。
 正直、調味漬売って、「あら、美味しいわね。」と買ってもらうほうが楽です。

 だけどね。
 わてらは、しばづけ屋。
 しばづけ屋のプライドかけて、発酵ものを売るのでございます。
 どうなることかなー。
 まったく予想がつきません。



 一番選手、白菜ぬか漬け。
 ちょっと漬かりが浅くて、酸味が出てない、とか、若!が言うてましたな。
 大丈夫だろうか。
 でもね。
 わたしら、胃腸が弱ってるとき、これに醤油と生姜かけて食べるのが一番のおかずなんですわ。
 ただし、輸送費、宿泊費等のコストが乗るぶん、白菜漬のクセに、ちょっとお高くなってますが、お許し下さいませ。



 若!もきばって真空しております。
 十年前と変わらぬ衣装。
 相変わらず、物持ち良いなあ。

 さあさあ、若!
 ここが、天下の分け戦。
 いつもの貧乏生活とおさらばして、ベンツぶいぶい乗り回す生活を手に入れられるか。
 帰ってきたら、東条湖ランドだなんていわんと、ハワイくらい行っちゃいましょうよ。

 さてさて。
 ともかく、東京には、そういう野望をはらんだものが沢山渦巻いております。
 (少なくとも、田舎もんはそう思うのです。)
 経済の中心地ですからね。
 どうしても気合が入ります。



 じゃーん!
 頑張ってくれたまえ。

 その他。
 発酵もの・選手は、本漬けのいりぬかたくあん(田舎のくさいやつ)、いつものナスのしばづけ、丸すぐきです。
 ほんとーに、だいじょぶか?

 後は、味しば、刻みすぐき、千枚漬、みぶな、割大根だけだそうです。
 (これでも、かなり種類を減らした。)
 正直、不安です。

 立川催事の時には、普段どおりの品揃えでするそうですので、胡瓜のしば漬とかご用命の方は、こちらでどうぞ!
 (中途半端だなー。)


今年のうまいもの。

2007-01-08 11:25:42 | 京都観光に役立つ?話
 赤子をおんぶしたら、うまいこと寝ていったので、二階に寝かしに行ったら、起きた。

 何で起きるんだーああー!!!
 相手が大人なら、空手チョップを食らわすところだ。

 とってもかなしい気分なので、おいしいものの紹介をします。



 新春、こちらに帰ってくると、お父さん部屋に置いてあった。
 ピーン。
 おとうさん、お通夜に行ったし、お香典返しにいただいてきたのだな。
 お父さん部屋に似つかわしくない、雅な紙箱。
 さすが、洛中にお住まいの方は雅なものを下さる。

 さっそく、食べてみる。
 箱を開けると、かろうじて半分残っておりました。
 かずとよは甘党だからのう。
 酒のつまみに食べておったのだろう。

 開けてみて。
 まず、極薄にしてパリッといわそうというところが、雅だ。
 分厚くして、たくさん腹いっぱい、というのでなくてね。
 そして、ふんわりおしろいをして、薄化粧。
 どっちゃり、こってりの田舎から帰ってきた身にまぶしい。

 これを雅といわずして、どうします。

 心して、食す。
 原材料は、そば粉、小麦粉、ごま、砂糖、玉子、食塩。
 とあるけど、他にも何か入ってませんか?と思ってしまうような、複雑なお味。
 そして、しょりしょり噛んでいると、甘みと塩みが何ともいえないハーモニーを奏でるんですな。

 とってもおいしいでごわす。
 知りませんでした。
 お蕎麦は好きだけど、蕎麦ぼうろの部類はちょっと・・・と思ってましたが。
 とっても大人の味。
 一目ぼれです。

 

 主人と・・・
 お正月。
 安もんを腹いっぱい食べてお腹壊すより、高級なものを少しだけ食べて、穏やかに過ごしたいよねえ。
 と、話しました。

 美味しいので、もっと食べたいけど、なかなか洛中まで出る機会がないので、少しずつ食べてます。


  「蕎麦板」     (株)本家尾張屋  中京区車屋町通二条上がる
  
   ・ 有名百貨店売り場にあるそうです。