京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

ああ眠い。

2006-12-23 15:56:33 | 妻!日記
 ああ、眠とうございます。
 皆様、いかがお過ごしで。

 眠気覚ましに、夕食のお鍋の用意の、野菜洗いをし、珈琲飲んでおったところでございます。
 美味しい珈琲飲みたいねー。
 いつものネスカフェでございます。
 近頃コーヒー党にも拍車がかかり、寝る前にも飲んでいる次第で。
 婆!はもうカフェイン漬け生活も長いので、寝る前に飲んでも、ちゃんと眠れます。
 
 赤子に悪いのでは?
 良くはないでしょうね。
 でも、一説によると、妊婦さんは一日に5杯までなら大丈夫とか。
 だから飲んで良いというもんでもないですが。
 まあ、そのぶん化学調味料は控えめやし、よしとするか。
 (それでいいんでしょうか。)

 コーヒー。
 大学に入ってから、喫茶店に行くことに目覚めまして。
 ヒマさえあれば、北大路まで出て、(家が岩倉木野だったので)珈琲飲みに行っておりました。
 で、コーヒーを飲みながら、雑誌を読むという・・・
 ああ、今ではできないねー。
 ちなみに、タクシーもよく使ってましたねー。
 すみません、父さん、母さん。
 金のありがたみを知る前のことでした。
 若かりし頃のわたし。
 
 


 さて、人様のブログを拝見しておりますと、京ことばの「~してはる」という言葉について、書かれてありました。
 例えば、
 「社長さんが来はります。」で(社長さんがいらっしゃいます。)
 「これ、食べはりますか?」で(これ、お食べになりますか?)
 となるわけです。

 非常に便利な言葉。
 最敬語にもなりつつ、簡易な丁寧語にも使える。
 仰々しすぎず、かつ決して失礼になることもない。
 無難路線。
 関西で、「~してはる」さえ使えれば、まず困らない、というくらい便利な言葉だと思います。(これ覚えるだけで、生きていける。)

 なんですけどね、よそ者からすると、この言葉が使えないことで、非常にもどかしい思いをしてしまうわけですな。はい。
 わたくし、10年前はバリバリの広島もん。
 広島に居たらね、先ほどの言葉がね、
 (社長さんが、来てですよー。) ん?ちがうかな。
 (これ、食べちゃってですか?) 
 とかになるわけです。
 
 何が言いたいかというと、
 「広島弁しかしゃべれんけー、~してはるとか恥ずかしゅうてよう言わんし、なんちゅーて話したらいいんか、わからんのんよー。」ということです。

 つまりは、京都に出てきましてから、恥ずかしくて広島弁がしゃべれない。
 でも、自我も強いので、無理して関西弁を真似することも出来なかった。
 しょうがないので、へんな標準語を使っておりました。

 関東で、就職活動をするときは、「違和感無いー」とか言われて、良かったんですけど。
 こっちで就職したときは、(つまりは辻しばなんですけど)困りました。

 辻しばで、電話番をしてましたらね。
 企業と違いますので、まず
 「お忙しいところ恐れ入ります。こちらは〇〇会社の誰々と申しますが、社長様おいででしょうか。」とかいうような会話をすることはありません。
 まあ、年に2,3回あるかないかです。

 たいていは、
 「おおきに。〇〇やけどー。(だみ声で聞き取りにくかったりする。)社長さんいはるかー。」てな感じです。
 皆さん、何だか急いではります。
 そんなときに、電話口で、
 「毎度ありがとうございます。辻しば漬本舗でございます。」とかやってたら、
 「はよせんか。」とどやされます。

 私の社会人第一歩は、頑張って「おおきに!」と言うことでした。
 今となっては、なんでもないことですが、最初は恥ずかしかったです。
 ですから、「~してはる」はずっと言えませんでしたねー。
 ええ、結婚しても、まだ標準語もどき使ってました。
 意識すると、余計に言えないんですよね。恥ずかしくて。

 だけど、いい加減、地の言葉使おう、と思ったのは、子供が幼稚園に入ってからです。
 子供が環境になじめないかなーと思って。
 まあ、あんまり関係ないんでしょうけど。
 大人同士はともかく、(子供の友達の)お子ちゃまとお話しするときくらいは、 
 「~してはる」って言ってみようか・・・
 と、そんなところから始まりました。

 使ってみると、早い。
 ヒアリングだけは10年みっちりしてましたからねー、何なくクリアーできましたね。
 だけど、10年しゃべれませんでしたよー。

 人によっては、京都に来てから、すぐに言葉になじめる人もいる。
 うらやましかったです。
 人はできるのに、どうして自分は出来ないのか。
 「何か」を恨めしく思ってみたりもしたものです。

 だけど、使ってみると、ほんと便利な言葉。
 犬にでも、赤ちゃんにでも、親・親戚にも、どっかのおえらいさんにも・・・
 フルで使えちゃいますね。
 
 ま、広島弁の「~しとって。」とか「~しとりんさる。」とかもそうなんですけどね。
 「もうちいとしたら、私広島に帰るけえね。正月の間はブログも書けんのじゃけど、また帰ってきたら頑張るけえ、読んでくださいね!」