京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

ニシンと茗荷の油味噌

2006-11-26 16:50:41 | 妻!の料理
 きょうの料理 12月号



 皆さんはお買いになりましたか?
 私は、毎年楽しみにして買ってます。
 この豪華な表紙!
 これを見ては、買わずにはおれません。
 で、毎年、作ってはくたびれ、来年はするもんか!と思う、おせち料理なのですが、この季節になると、また懲りずに作りたくなってきます。

 その「きょうの料理」に、ソフトニシンのことが載っていました。



 あのうっとうしい小骨。
 あれは、毛抜きで取ってしまうと良いそうです。
 へーーーー。
 目からウロコ。
 皆さんは、いつもされてるんでしょうか。
 うちでは、してませんでした。

 だから、身欠きにしんと大根の煮物、口に入れると骨がうっとうしくて嫌でした。
 頑張って、歯で噛み砕いてましたけどね
 だから、歯が丈夫なんでしょうか。

 
 さてさて、このソフトニシンを使って、新潟のyuuさんに教えていただいた「ニシンと茗荷の油味噌」を作りました。
 (→ 詳しくは、yuuさんのブログ参照です。厚かましくも、妻!、教えを請うてます。)
 もちろん、骨抜きしましたよ。
 肩が凝りました・・・
 手をかけるだけ、美味しくなると言いますしね。



 これが材料。

 ソフトニシン2尾
 刻み茗荷2個分(お好みの量)
 あわせ調味料(みそ・みりん・砂糖)

 みそは、家にあったもの、2種類使ってみました。
 伊勢の豆味噌と、薄い色の方は広島の麦味噌です。



 これ!
 おばあちゃんと、妻!の里の味噌です。

 伊勢の味噌は、名古屋の赤味噌を素朴に、食べやすくしたようなお味です。
 使いやすい!
 赤味噌ほど酸っぱくありません。

 麦味噌は、広島名産です。
 麦といえば、九州のが有名ですが、広島でも盛んです。
 最近大型スーパーなどでよく見かける調味味噌の、赤いおわんのマークの「ますや味噌」や「新庄みそ」がその大手です。
 くせが少なく、優しく甘い風味なので、他の具材ともよくなじみます。
 まあ、くせの強いニシンとの相性はどうだろうね、と、ちょっぴり心配なのですが。
 教えていただいたyuuさんは、米味噌を使っているそうで、私のこの味噌がどう結果に表われるか、ちょっと予測不能です。

 さて、骨抜きしたソフトニシンは、長さ2センチに刻みまして、油を引いたフライパンで両面焼きました。
 それから、お酒を入れ、ふたをして蒸し焼き。



 お父さんたちは、生臭を嫌いますので、少し多めに入れました。
 お酒の芳醇な香り!
 料理成功の、良い予感です。

 だけどね、私、ニシンのこの皮、苦手です。
 好きな人いないか・・・
 気持ち悪い。
 鯉とかフナも苦手です。
 何でも食べれる妻!の唯一食べれない料理が、鯉のアライとフナ寿司です・・・
 ごめんね。
 ちょっと無理です。

 そんなことを思ってるうちに・・・
 蒸しあがったニシンに、あわせ調味料を加え混ぜ。
 最後に、よーく絞った茗荷を加えて、完成です。 



 じゃーん!
 香りがお伝えできないのが、非常に残念です。
 すごーく、お酒の欲しくなる匂いだと思います。
 お酒の飲めない人は、大盛りご飯が欲しくなります。

 で、感想。

 ニシンの嫌いな人でも、茗荷や味噌のところは食べられる味です。
 たぶん、ニシンからすごく良いダシが出てます。
 ニシンの背脂?
 もしかして、だから「油味噌」なの?というくらい、これがこってりして美味しいです。
 今回、茗荷の旬を逃してしまってたので、量をケチりましたが、もっと多くして、味をしみこませると良いかなと思いました。

 ニシン。
 にしんそばのニシンよりも、何倍も美味しくて、パサパサしてない!
 どうしても、ニシン特有のクセは残りますが、味噌がなじんでいくうちに、それも気にならなくなります。

 味噌。
 豆味噌(赤)のほう。
 味噌が強くて、これで、ご飯何倍でもいけそうです。
 豆の粒子が細かく、ねっちりしてたまりません。
 
 麦のほう。
 やはり、赤に比べると、甘すぎ?の感がありますが、馴染みのもんとしては、えこひいきしちゃうかなー。やっぱり。
 たまらなく、うまいです!
 こんな旨いものがあってもよいのか!というお味。
 パンチが弱くて、ニシンのくせが勝っちゃってるよー、と思われても、味が馴染むうちに気にならなくなるでしょう。

 いずれにしても、大変おいしうございました。
 yuuさん、ありがとうございます!!!
 これは、妻!自慢の逸品になりそうです。
 これから、「ニシンと茗荷の油味噌」の布教をしていきますわ

 身欠きにしんに目がなかった、うちの父。(いちおー、健在)
 おもむろに褒めることを好みませんが、一口食べて、「まあまあじゃの。」という姿が目に浮かびます。
  

 ・最後に

 一度、原稿かいてまして、1000文字くらいの時点で、飛んでしまいました・・・
 ショックですよねえ。
 非行に走りたくなる。
 いつもは一人で耐えてますけど、今日はおばあちゃんに愚痴りました。
 赤子が起きてしまったので、復旧作業を中断して、お世話に・・・
 一息ついて、書き直しました。
 あーああ、寿命が縮みました。
 (この姿、お父さんが見てたら、殺気立ってて、震え上がるんだろうなあ。)