中央線笹子駅9時ごろ、 バス新田(210円)9時15分 新田下から直登コース登山口9時半ごろから登山開始。11時半過ぎ頂上。昼食12時半ごろまで。下山は笹子峠経由、矢立の杉、新田へ。バスで大月へ出て(690円)帰宅。好天気に恵まれ富士山も見えて、予測外にバスを利用でき、気持ちの良いハイキングになった。
以下詳細版
このところ期末ということで、バタバタしていて、疲れ切り、ブログを書く余裕もなかった。
エイプリルフールの今日、笹子雁ヶ腹摺山にいらっしゃるという友人のグループに私たちのグループも合流させていただくことになっていたが、昨日も一度家で食事をした後また、仕事にでて帰宅したのが11時になってしまった。これで山に行ったら過労になってしまうから止めようかな、とも思ったのだが、天気もよさそうだし、気晴らししたほうが良いかもしれないと思い直して、出かけることに決めた。
親に伝えたら、大丈夫というし、家に家族もいるので、まあ、良いかな?親は血糖値を下げる薬を飲みだしたら、何か少しやる気が出たみたいだし、記憶力も少し回復したみたい。
朝はギリギリの5時半に起きて、ばたばたと用意して最寄駅に。
各駅停車で、まっすく高尾へ。途中で友人に合流。中央線に乗り換えるのに、お手洗いで衣類を直したりしていたら時間ぎりぎり。しかも私がパスモを忘れて切符を買ったりしたのでホームに降りた時、表示板の表示が変わってしまって、東京行になってしまったので、友人が慌てて別のホームに向かい、私たちもついて行ったが、下を見下ろしたら、止まっていた電車は小淵沢行。慌てて戻ろうとしたが、ドアが閉まって発車してしまった。中に別の友人が乗っていたのに。
実はその友人から電話が入っていたが、ばたばたしていて気付かなかった。
次の相模湖で別の仲間と合流予定だったので、相模湖で待ってもらって、20分後の電車で向かう。無事に集まれて、長く止まっていた電車に乗ったが、河口湖行き。その時は何も考えなかったのだが、大月で後ろ3両は大月止まりと言われて、前に移ろうとして、ふと考えた。目的の笹子って、河口湖行きは行かないのでは?
それで慌てて、大月で下りる。次の甲府行きはさらに15分ほど後だった。
私が読んだ本には笹子駅にトイレがないと書かれていた(実際にはありました)ので、お手洗いを済ませ、甲府行きに乗車。やっと笹子に着くことができたが、予定よりも40分も後になってしまった。
ところが、けがの功名というのか、長い車道歩きを覚悟して駅前にでたら、先の方にバスが止まっている。登山口の方に行くかもしれないと走って行った。運転手さんにリーダーが聞いて、行くようなので、乗り込むが、バスの運転手さん、すでにバスが遅れていたので私たちがすぐに座席に座らなかったため発車できなかったみたいで、少々イライラなさっていた。
他の登山客も乗っていたが、皆さん、矢立の杉の看板の立つ中橋で下りた。私たちは直登コースなので、そのまま新田まで行ってしまった。仲間の1人が新田下のバス停のあたりに登山口の標識があったのを見る。
バス停 民家の紅梅
バスの終点のところで、登山口入り口に戻ろうかと話していたところ、民家のご主人?が出ていたので話を聞く。通行止めのことや「周遊コースが良いですよ」などと伺ってから、皆でバスが通ってきた道を下って登山口入り口に行く。
しばらくなだらかだったが、間もなく急登が続くようになった。
杉並木の日陰からブナ林の木漏れ日の中をひたすら登る。友人が枯れ草の中にハチの巣を発見。
時折ダンコウバイかアブラチャンのあざやかな黄色の花が目につく。
杉林とブナ林の境目を登っていく。
下りがないと聞いていたが、一回軽い下りがありまた、登った。時々休みながら、高度を上げていくと、一度少し下りまた登った。もう頂上かしら?
残念ながら、山頂は樹幹から見えている大きな四角い看板?のようなものが立った三角形に近い形の山が見えていて、多分そこが頂上のようだ。
赤い木の芽がきれい
また急坂を登る。大きな看板と思ったものは鉄塔に取り付けられたもので、電波か何かの反射板だったのかしら?
そこはまだ頂上ではなかった。大分登ったあたりから富士山が見え始める。
深呼吸しながら登っていくとややなだらかになり、すでにどこからか登った人たちが昼食を食べていた。頂上は狭く私たちは登山道沿いの少し広くなったところで食事とした。
カップラーメンや持ち寄りのおかずなどを頂き、最後のコーヒーで締めた。富士山の雲は次々に流れて、山頂もくっきり見えてきた。久しぶりの富士山だった。
誰もいなくなった頂上で記念撮影などをしてから、御坊山への道標を見送り、来たところとは別の笹子駅方面への道に入った(甲斐大和への普通のコースは御坊山へのコースのすぐ先からわかれていることが帰ってからわかった)。
すぐにかなりの急降下となる。階段状になっているところもあって、こちらのコース、もっとなだらかかなと思っていたのでびっくり。もしかしたら、直登コースよりもきついかもしれない。
間もなく鉄塔が現れる。ここからの富士山が最後かな。その後は近くの山の向こうになって見えなくなってしまった。
しばらく下りるとなだらかになり、道標がないので心配になるが、送電塔を見ながら深く落ち葉の積もった巻き道のような道を進む。雪が深かったら結構怖いなと思いながら、慎重に進んだ(こちらも尾根道があったが、あまり利用されていないらしい)。
足元には立った一つフキノトウがあった。
少し登りになり小高くなったところがあったので、登ってみたら送電塔があった。一同、もしかして甲斐大和に向かうのかしらと地図を出して検証。
樹間からは南アルプス方面が見えていた。
ピンクのリボンもついているし、多分笹子峠に向かっているのではないかと、また歩き出す。
途中ヒョウモンチョウが舞っていた。
笹子雁ヶ腹摺山?やっと見つかった標識。
さらに下っていくとやっと標識が見えて、笹子駅と書かれ、緑の標識が甲斐大和方面と書かれていた。
そこからロープの張られた滑りやすい急降下の場所となり、皆ロープを手に慎重に下りた。やっと下りついたら、立派な標識があって、笹子峠とあり、西側は日陰・甲斐大和と書かれていた。ここからだと甲斐大和は遠いらしい。
南はやや急な登りで、そちらが笹子駅方面だ。少し登って下りると広いコンクリートの広場のようなところが見えてきて、そこが笹子隧道だった。
下りつくと、トンネルがあって、向こう側が見えた。碑が立てられ、説明が書かれていた。
少しの間、道路を歩く。途中日陰に雪が残っていて、その上をサクサク歩く。まあカープのところの10メートルくらいだけども。
しばらく行くと、矢立の杉方面の標識があり、登山道となる。また少し登るがすぐに下りになる。川沿いの道を進むと、あれっ?川の向こう側に大きな杉があって東屋などがあり、人も見えた。道の先を見るがそちらに上る道が見えない!
それで、皆強引に浅瀬を渡り、いばらの藪をかき分け、反対側の石垣が低くなったところをよじ登って矢立の杉のところに出た。
杉の回りは柵が張られて、杉を保護していた。東屋には木の洞の様子が写真で示されていた。
すぐ上に水が流れていたので、飲めるのかしら?と見に行ったら仏像が安置されていてその手水舎(てみずや)だった。飲用には適さないと書かれている。さらに碑の横には、ゼンマイ式の音声発生装置があり、取っ手を回すと案内音声が流れたが、回すのが短かったので、案内は途中で途切れてしまった。また杉良太郎の矢立の杉という歌も流れるようだったが、そちらは回さなかった。
この杉は、昔武士が合戦に行くときに、この杉に矢を射立てて、戦勝を祈願したことからつけられた名前だそうだ。樹齢1000年を超えていて、幹回りが9メートルほどあるとのこと。樹高は途中で折れていて24メートルとあったが、青々とした葉に覆われていた。なかなか立派。
車道とは別に自然歩道という道がつけられていて、川を渡る橋がいくつかあり、明治天皇が野点をなさったという広場をみて、さらに杉林の中を川沿いにゆるやかに下っていくと、道路に出た。矢立の杉の看板が立てられ、一つ仮設トイレも設置されていた。結構きれいだった。
地図で確認すると、ここからさらに車道を2時間近く歩かないとならないようだ。ワー大変!
気温は暖かく車道はなだらかなので苦にはならない。淡々と歩いていくと、工場のようなところがあり、さらに進むと見覚えのあるところに出た。行きがけに立ち寄った新田のバスの降車場所だった。のどかな里の雰囲気。
もしかしたらバスがあるかも、と期待して仲間が見たらなんと3分前に出てしまっていた。
いなかだから遅れているかもとか、いや早めにでてしまったかも、とか言いながら、朝方話をしたお宅でおいしいお水が飲めると聞いた友人が玄関のベルを押したが、誰も出ない。帰ろうとしたところ、おばさんが出てきて、外の水道を飲んでいいですよとおっしゃる。それで水筒に水を詰め、コップで飲んだら冷たくて本当に美味しかった。この先の沢の水を引いているのだそうだ。
そうこうしているうちに、あれれ!バスが来た!乗れるのかしら?ラッキー。水のことを聞いていたおかげですね。
停まってドアを開いてくれたバスの運転手さんに聞いたら乗れるとのことで、皆で乗り込む。荷物を整理したりしてすぐに座らなかったら、もう5分遅れているから早く座ってくださいと言われてしまった。
それで慌てて皆着席して、バスは出発。道路は空いていてすいすい走る。
笹子で下りるか、大月まで行くかで相談。時刻表持っている人がいて、笹子は電車が少なく、待たないとならないので、大月まで行くことにする。笹子餅買えなくてがっかりする人もいたけれど。
大月駅での乗り換え時間は10分あまり。売店で笹子餅を探したが売っていなかった。始発の東京行快速があり、順調にいつもよりも早く帰ることができた。
心地よく疲れて、少し寝てしまった。明るいうちに帰れて良かった。家族も無事で良かった。