15日の土曜日、天気予報が目まぐるしく変わり、金曜日の予報で朝から雨なら中止しようと思っていたのだが、何とか曇りで決行した。JRの鈍行で、熱海・三島と経て、伊豆箱根鉄道で修善寺に。ラッピング列車は窓の外に網目の地に絵が描かれていて、外の景色がいまいち見にくかった。晴れていたらそんなに気にならないのかもしれないが。

ともあれ、修善寺からバスで、達磨山高原レストハウスに出た。途中修善寺温泉、修善寺梅林、虹の郷、ゴルフ場を経て、レストハウスのある駐車場に着いた。
展望台からの景色はなかなかのもの。かすかに富士山も見えた。写真撮ったが、ボケボケだった。下は帰りに撮ったみぞれで霞んだ淡島方面・。


展望台からは、沼津の内浦湾、淡島とか、左手には愛鷹山の向こう側にかすかに雪に覆われた富士山も見えていた。晴れていたら最高なのだが、まあ、見えただけでも良いかな?
登山口が分からず、レストハウスの方に伺った。チラシも頂いた。結構早い所要時間だけれど。。。
教えて頂いた通り、車道の脇の歩道を先に進んだ脇に階段状の登山道があった。金冠山・達磨山方面と書かれていた。
取り掛かり口が階段状で結構急なので、観光客の一団が躊躇なさっていた。ストックもないと滑りそう。
私達は相変わらずザックが重く、ストックを取り出した。
しばらく階段だったが、樹林帯を抜けると、芝生のなだらかな道に変わった。芝生って自生しているのか人工的に植えたものなのか?どうなんでしょう。

一部岩が出ている所もあったが、大方は緩やかだった。そのうち金冠山へ直進するルートの横に左に入るコンクリートの道があって、そちらは達磨山、舩原峠方面だった。
緩やかなコンクリート道を進む。左手の海側の展望が良い。多分沼津方面の海だろう。

少し下ると道路に出た。戸田峠らしいが、登山道はどこかしら?道路の反対側に大きな看板があった。

そのわきに階段があり、上ると登山道になった。戸田峠の看板の手前は駐車場になっていて、バス停があり、自転車の人が横で休憩されていた。バス停に雨除けなどはない。
登山道に入ると左右は笹になっていて、展望が開ける。

戸田港が小さく見えていたのが、進むにつれて大きくはっきり見えてきた。気持ちのよい稜線から、丸太の階段が続くようになる。早朝に登られた方々が数組戻ってきて、階段ばかりだとおっしゃっていた。

確かに終わったと思うと別の階段があり、さらに急階段になったりした。滑って転ぶと大変だから慎重に登る。右手だけでなく、左手にも海が見えるが樹木が邪魔。ギザギザの山が沼津アルプスかな?

金冠山のあたりと、達磨山の向こうの方にマメザクラがあると地図に書かれていたが、残念ながらこちらの方にはマメザクラは見られなかった。レストハウスあたりでは咲いていた馬酔木もつぼみばかり。
もう12時は過ぎていて、やっと小達磨山に到着したのは12時半ごろ。小達磨山はこんもりと木々に囲まれた小さい山頂で、すぐに下る階段と、その先に道路とそのさらに先に草原状の達磨山が見えていた。


私は気づかなかったが、今日の予報は3時頃から雨だそうだ。距離を見ると、30分では山頂に着きそうにない。下るということは帰りは登りになるし。往復1時間としても、帰りのバスには30分の余裕しかない。ちょっと黒い雲も見えてきたので、ここは撤退することにした。観光の地図では近そうに書かれているのだが、それは元気のよい軽装の若者時間だろう。重装備?の高齢者はそこまで早く歩けない。そちらに向かう若者の一団もいらっしゃった。
稜線上は風も強く、思った以上に寒かった。慎重に登って来た階段を下りていくと、周囲の展望の良さに驚く。左に駿河湾、正面に愛鷹山、残念ながらすっかり雲に覆われて、富士山は見えないが晴れていたらくっきり見えるだろう。右手の方は、内浦湾の方らしい。晴れていたら!と改めて思った。このコース、舩原峠から戸田峠バスか達磨山高原レストハウスバス停に向かう方が景色が良いようだ。
愛鷹山方面(富士山は見えなくなっていた)左右は海の景色だが、写真がボケた。

それから稜線上の緩やかな道を辿り、戸田峠に出たが、風をよけられるようなところが少なく、弁当を頂くのはもう少し先になった。コンクリートの道を緩やかに登る。結構きつい。
やっと金冠山の分岐に着いた。そちらに登るのも魅力的だったが、やはり時間が気になって登らず、何分気温も下がってきているようで、風も強く寒いからもう少し先まで歩いた。
芝生の道の途中で、岩が所々出ている所は、左右に木が茂っているところはいくらか風がないので、そこで遅めの昼食にした。今日はインスタントライスと私はインスタントパスタ。ライスはどうも量が多くて余るので、私はパスタにした。パスタの方が3分で戻るし。食べられるようになるまでザックの中で保温。その間に持参のおかずを頂いた。野菜と果物少しも頂いた。結構満腹になって、片づけて出発。じっとしていたので寒くなる。登りで脱いだフリースを着込む。指先もかじかんで、いらないかなと思いつつそのまま入れて置いた防寒手袋をつけた。すぐには温まらなかった。バッカスチョコがあったのに忘れていた。少しは温まったかもしれないのにね。
歩き出すとすぐに雨が降り出した。最初は大したことないと思っていたが、段々本格的に降りだしたので、レインウェアの上だけ着込んだ。よく見たら白っぽくて粒状。あられだった。サラサラという音もする。あられだからズボンは大丈夫かなと思った。しかし、そのうち豪雨があられになったように激しく降った。アッという間に地面が白っぽくなった。

ずんずん降りて行ったら、車の音が聞こえ、まもなく道路が見えて、登山口に降り立つことができた。少しみぞれっぽくなっていた。
歩道を通り、レストハウスに駆け込んだ。
私はザックにレインカバーをつけ忘れてしまったので、ザックの上にあられというか雪っぽいものがたまっていたので、慌てて外に持って行って払った。スボンは少し湿ってしまっていたが、暖かいレストハウスの中でまもなく乾いたから良かった。
驚いたのはリーダーがソフトクリームを注文してしまったこと。こんなに寒いのに!まあ、室内が暖かかったから、食べることができた。
このコース、途中にトイレがない。私はトイレに駆け込んだが、レストハウスの方のトイレは、暖かく助かった。外にもあるが寒いだろう。(入っていないから分からない)
その後早く降り着いたので、さらにコーヒーとこんにゃくを頼んで、バスの到着を待った。ストックを畳んだり、お土産を見たり、荷物の整理をしたりしていたら、発車時間1分前で大慌ててバス停に駆け付けたが、運転手さんは雪の中で煙草を吸っていらっしゃって、すぐには発車しなかったので良かった。
その運転手さん、少し山登りに興味がおありだとかで、この辺の山の話などされていた。虹の郷の駐車場あたりから、晴れていたら富士山がばっちり見えるとのこと。ハイキングコースとしては、城山-葛城山―発端丈山とか沼津アルプスも良いとのことだった。
帰りはこのみぞれ模様では、何処にも寄る気持にならず、修善寺温泉で少しお客さんを乗せてから修善寺駅に直行。
スイカが使えないということで切符を買ったりしていたら、すぐに出る電車には間に合わず、列車で三島に出た。駅の脇の鯵ずしも魅力的だったが、暖かいものを食べたかったのでパスした。
土曜日で温泉などは高いので、三島に予約したビジネスホテルは駅の向こう側だが、伊豆箱根登山鉄道の改札を一度出ないとならなくて、そのままJRの通路を使うことができなかった。確か宿のアクセスを見たら、南口からシャトルバスが出ているというので、バス停を探して、来合わせた小型バスに乗り込もうと思ったら、降りて来た人たちが沢山いらっしゃる。もしかしたら、北側に余りお店がないのかもしれないと、運転手さんにお聞きしたら、余りないとのこと。それで乗り込む前に食事をしてしまおうということになった。
雨模様で寒いから余り歩きたくない。目の前には、アナゴ天丼の大きな看板が。本当はウナギの町のようだったので、鰻食べないなと思ったのだが、やはりそれなりのお値段のようで無理。それでアナゴに目が惹かれたのだった。両隣には餃子の店が。リーダーはそちらに興味を持たれたのだが、私の方は最近餃子づいていたので、アナゴの方に惹かれた。それで、お願いして、アナゴ丼の店に入ったのだったが、入ってみてお値段にびっくり。鰻よりはお安いけれど、なかなかのお値段。でも気が大きくなってしまって、私は注文してしまった。そういえば外にお値段出ていない店だった。リーダーはから揚げセットだが、結構なお値段。申し訳ないことをしました。他に天ざるとかハンバーグ定食など有っても皆同じ値段だった。
隣の餃子屋さんでもから揚げあったけれど、セット料金ではないからそのまま比較にはならないが、多分半分以下だろう。
アナゴは立派でアスパラの天ぷらと一緒に突っ立っていた。それが評判でもあるらしい。野菜天ぷらもいろいろ入っていた。ごはん少なめというのも忘れて、しっかり食べたので、少々胃もたれ気味。結局宿に入ってから胃腸薬のお世話になった。
バスが来たらしいというので外に出たが、勘違いだったらしく、もう少しギリギリまで店にいたらよかった。やっとバスが来て、北側に回り込んだ。裏の駐車場に着けて、雨に遭わずに中に入れた。
かなり混雑していて、チェックインの人たちが並んでいた。端末もあったが、ふさがっていたので、人の手でチェックインしていただいた。満室とのことで、無料朝食は混み合うだろうとのことだった。
エコノミープランだったので低層階。見晴らしも何もない部屋だったが、こんな雨では高層階も何も見えないだろう。
修善寺まででも3時間半くらいかかったので、結構疲れて、早めに休んだ。このホテル、炭酸水とかお茶とかのペットボトルは一律110円で良心的だった。
翌朝は早く目が覚めて、6:30に下に行ったら、もうすごい列だった。それでも何とか座れて、一通りおかずを取ってパンと頂いた。本格的なバイキングに比べたらおかずの数は少なかったし、食べ過ぎ気味なので、私としては控えめに頂いた。リーダーは牛乳がないのが残念だったようだ。
フロントに三嶋大社行きのバスが出ているかとお聞きしたが、出ていないというので、歩いて行こうかと、荷物を預けて、出かけたのだが、強風とみぞれで寒い。バスが無いのに、この風雨の中歩くのは大変ということで、駅前のタクシーに乗り込んでしまった。ワンメーターよりは少しかかったが、神社正門前につけて頂いた。想像したような鬱蒼とした森の中の神社ではなく、正門を入ると池が左右にあり、周りに枝垂れ桜が沢山植えられていて、つぼみが少し色づき始めていた。咲いたら見事だろう。


珍しいキンモクセイのご神木は天然記念物だそうだ。

まだ楼門や社務所、本堂など白装束に浅黄色や紫の袴の神職の方々が赤い袴の巫女さんが清掃をなさっていらして頭が下がりました。お参りをして社務所で準備中の巫女さんにお聞きしたら、8:30からですと言われて、寒い中待ったのだが、巫女さんたちも寒い中大変だろうと思った。暖房とか、あるのかな?


お守りなど求めてから、三嶋大社の蓬餅が神社のお土産として出ていたので買おうかと思ったが、12個入りで個別舗装していないし、保存期間4日とのことで、ちょっと量が多いので、その場でお茶とセットで頂けるというので、頂いた。餡は甘みが抑えられていて、餅は蓬の香りがして、なかなか美味しかった。隣の土産物屋さんも開いていて、少しお土産を購入した。昔伊豆でぐり茶というのを土産で買い求めたことがあったので、買い求めた。細く撚らないでクルっと丸めたようなお茶だったと思う。
それから店の方にバス停のことを伺い、表通りに出て探したら、神社の駐車場の向かい側にバス停があった。みぞれと強風の中、しばらく待たなければならなかったが、2分遅れで来て乗り込めた。駐車場の端に小ぶりの河津桜の並木があり。咲いていたが寒くて行かなかった。

駅でまたホテルのシャトルバスを利用して、ホテルに。ザックを引き取って、駅に。こちらもまだ強風で、何回も小型の折り畳み傘がひっくり返り、ちゃんと畳めなくなってしまった。リーダーもちゃんと止められなくなってしまった。被害甚大でした。
割とすぐに電車があるというので、土産物を見ることもなく、ホームに行ったのだが、三島駅は、北側に新幹線駅があり、その南側が東海道線で、階段をかなり降りて曲がるので、意外に時間がかかった。JRの通路は入場券あれば使えるけれど、通行が無料だとしても、シャトルバスを使うわけだなと思った。伊豆箱根鉄道の改札はさらに南側にあった。
三島はJR東海で、JR東日本と2社にまたがっているので、私は渋谷の改札でスイカが通らず、慌てた。お金足りなかったのかな?と思ったのだが、そうではなかったそうだ。駅員のいるところで無事に通れた。
今日は悪天候というのに、山手線は混雑していて、渋谷で乗り換えた。傘の波のスクランブル交差点の写真を外国人に真似て撮ってみた。

伊豆山稜歩道、達磨山とか金冠山とかの展望は晴れていたら素晴らしいようだ。ただ、結構アップダウンはあるし、階段階段で大変。途中にトイレとか休憩舎などはない。強風にさらされることも多いらしい。夏はカンカン照りの部分が多いみたいだから、春秋の天気の良い時にまた行ってみたいですね。