今日は、この連休忙しく過ごしていたのだが、海外からお帰りで久しぶりに山にいらっしゃるという山のリーダーが高川山からむすび山へのコースを企画なさって、我々も同行した。
てっきり天気が良いと思っていたら、なんと山梨県に入ると曇り空。雨になるのかしら?と心配したほど。しかし曇りの方が涼しくて体力消耗しないからいいかな?
山梨秀麗富嶽12景の一つで360度の展望が望めるとのことなのに、天気晴れないかな?
中央線の初狩の駅に9時20分ごろ到着。お手洗いは数が少なく、少し女性群は並んだ。その間に男性群は準備体操をなさったとか。
案内標識に従って、初狩駅の横を歩き、線路を渡って、お墓の横を歩く。彼岸花も咲いている。クサフジらしい花も見られた。
珍しいピンクの花が敷地内に咲いていた。ツルボらしい。横の畑?にはコスモスがきれい。このお寺、自徳寺というが、後で出てくる高川山に住み着いた犬のビッキーのお墓があるそうだ。
畑らしいところのコスモスとホウヅキ。
しばらく行くと堰堤の横の登山道に入る。途中サラシナショウマがあり、白い尾っぽのような花がきれいだった。
途中の林の中はキノコが多い。白い眼玉おやじのようなキノコも。 多分ホコリタケの幼株か?
すぐに男坂・女坂と沢コースの分岐があり、私たちは沢コース(玉子石コース)は林道が多くつまらないというブログがあったので、男坂女坂コースを取る。
結構急な所もある。林の中に真っ白なキノコも。
しばらく行くと男坂の分岐があり、かなりの斜面を直登するみたいだったので、久しぶりの山登りの人もいらっしゃるので、私たちは女坂を行くことにした。巻道のような平坦な道を行くがしばらくするとこちらも急登があった。しかしそれほど長くは続かず、また巻道のようなところを行く。
結構栗の大木があり、栗のいがぐりがたくさん落ちていたがほとんどは割れて中身がなかった。動物が食べたのか?誰かが取ったのか?分からないけれど。
沢コースとの合流点があり、さらに登ると男坂との合流点があった。この次は男坂を登ってみようと皆で話す。
登るにつれて雲が薄れてきた。頂上に行ったら晴れるかしら?道は雨の後なので滑りやすい。キノコがいろいろ見られて、赤松もあったので、松茸生えていないかしら?などと言いながら見まわすがまったくそれらしいものはない。当然ですけど。
コウヤボウキ、ミヤマアキノキリンソウ?カシワバハグマの花?タムラソウ?
岩交じりの少し急なのぼりがあり、人声が聞こえてきて、山頂にたどり着いた。コース標準通りの1時間半だった。日差しも出てきていたが、富士山方面は雲が厚くて、まったく見られなかった。
それほど広くない頂上は岩がごろごろしていて、結構人々でにぎわっていた。以前ビッキーという犬が山に住み着いていたそうで、その祠が作られ、ビッキーの写真集などが置かれていた。中にはそばでお線香をあげている人たちもいらした。
私たちは、シラサワコースだったか西コースへの降り口の岩場に陣取り早昼とした。こちらの下は急な鎖やロープのある難所ありと書かれていて、登りには使えても下りには使いたくないですね。
その岩場のあたりには、ヤクシソウ、リュウノウギク?ニシキギがあった。
山頂からの展望。北側はあまり見なかったが。
持ち寄りでゆっくりいろいろ頂き、またコーヒーで締めて下山開始。
一般的には富士急の禾生(かせい)駅か田野倉駅に出ると1時間半くらいで下りられるが、今日はむすび山という大月のそばの山まで歩こうという計画。下山開始ははどれも共通の急斜面から始まった。岩の散らばるすべりやすい急斜面を下りる。滑りやすいので私たちはストックを取り出した。
まあ、かなりの急斜面にはロープが張られていて、結構役に立った。途中途切れているところは緊張。何しろ滑るので。
途中にママコナの花が鮮やか。
しばらく下ると、禾生駅への分岐があった。
なだらかになったかなと思うとまた急斜面の下りがあり、こちらから登るのは大変だろうと思った。しかし、あたりはほとんごど広葉樹林で、もう少ししたら、全山素晴らしい黄葉だろうと想像した。
そのあたりだったか?リニアモーターカーの実験線が見えてきた。反対側のどっしりした九鬼山の方にトンネルが見え、こちらの高川山の麓に向かって伸びていた。九鬼山と高川山の下にトンネルが通っているらしい。
途中にホウキダケか偽ホウキダケか分からないが、ホウキダケなら食べられるそうだが。サルノコシカケ?
黄色がかった茶色の大きめのキノコはハナイグチなら食べれるが、間違ったら大変。誰も取っていないから違うのだろう。
かなり経ったところで、田野倉駅への分岐があった。私たちは予定通りむすび山の標識に従っていく。
ロープの張られた急斜面もある。 ピーク12の標識。尾根道の日当たりの良いところには、萩の花や、アキノタムラソウ、オケラ、アキノキリンソウなどが咲き乱れていた。
リニアの実験線も見える。
滑りやすい道
天神峠のあたりに小さな祠が立てられ、すぐ上にももう一つ赤い祠があった。これが天神様なのかしら?
赤い祠 のそばで男性がトリカブトを見つけた。タムラソウ?とオケラ。
何しろ、むすび山まで15のピークのアップダウンがあると何かに書かれていたのだが、確かに何回も上り下りを繰り返しながら、高度を下げていく。尾根道になっているので、展望もあり、風も通って気持ちが良い。南高尾の雰囲気もあるが、左右が開けていてはるかに気持ち良い。
九鬼山から出て高川山に続く実験線。
この途中だったか、尾根道の日当たりの良い場所で登山道の真ん中あたりに2匹の黄色スズメバチが地面にとまっていた。何かを吸っていたのだろうか?恐る恐る、リーダーが脇の少し藪になったところを通り、次に男性が通ったのだが走ったため、ハチが飛びあがり、ちょっと緊張。その後また地面におとなしくし始めたので、私たちは長袖を羽織り、まず友人がそうっとその横を通った。ちょっとハチが浮き上がったので、また心配したが、また地面に停まってくれたので、私もそおっと身を屈めて通った。幸い何事も起こらずに済んでほっとした。
後続の3人組がいらしたが、騒ぐ声も聞こえなかったから無事だったらしい。気づかずに踏んづけてしまったりしたら大変ですね。
1時間半ほど経ったところで、小休止。リーダーが持参してくださった白玉団子を頂く。手作りの餡は甘すぎず、ほんのりした色合いで、とても美味しかった。ごちそう様でした。
まだ急斜面がある。こちらの方はコウヤボウキよりもオケラが多かった。
九鬼山麓からリニア線が出ている。
ススキがきれい。バッタがとまっていた。
オトコエシの咲き残り。花殻もアジサイみたいだった。
こげ茶のキノコは毒キノコの天狗茸か?キノコがたくさん見られた。
ピーク3とおはぎのような丸い岩
リニア線が高川山に入るあたりが見える。
階段状の登り。もう一息か? 狂い咲きのヤマツツジ。
最後の方はむすび山はまだかまだかと歩いているとやっと最終のピークが現れた。ベンチの向こう側に何か展望台があるみたい。
緑のベンチが一つ。しかしさらに先にもベンチが見えた。
行って見たら、そこがむすび山展望台で、旧大月陸軍防空監視所跡と書かれていた。岩殿山が正面に見える。案内板とヒヨドリバナ。
しばらくそこでのんびりする。ここからも晴天なら富士山見えるらしい。大月の駅の向こうに岩殿山が見える。
電車の時間もあるので、切り上げて下山開始。そのあたりはヒヨドリバナが多くまだきれいに咲いていた。滑りやすい細い道を下りるとすぐ下にはカタクリ自生地の看板があると先に行った方がおっしゃったが、私の目には留まらなかった。かなりのいろいろな草が背高く茂っていて、ガンクビソウのような背の高い植物の白いタンポポのような綿毛に日が当たって印象的だったからだ。
そこを下りると、個人のお宅のお庭のような芝生にでて道路に出た。民家のシュウメイギクがきれい。
標識に従って進むと大月中央病院の前に出た。
病院の裏のむすび山
道路沿いに大月方面に歩くと桂川を渡るが、その川沿いの細い護岸上に見えるところに一戸建てが並んでいるのにびっくり。大雨が降ったら不安ではないかしらね。裏は垂直のコンクリートの擁護壁だし。
川を渡るとすぐに富士急の上大月駅が下の方に見えた。その後見覚えのある大月駅近くになり、横道を入って駅前に出た。
同行者が桔梗信玄生プリンの話をしていたので、桔梗屋に入ったがそれは既に完売とのこと。私は抹茶ソフトクリームを買い求めて、食べながら駅に向かった。抹茶の味はすごく美味しかった。時間がないので、他の土産は買わなかったが。
それから高尾行きの電車にのり、高尾から最寄駅に向かった。早めに帰れて良かった。
後でむすび山を調べたら、春は桜(確かにあった)に斜面はカタクリの群落が結構見事のようだった。近くの方なら、むすび山でピクニックもよさそうだ。
むすび山という名前、私たちは結びの一番という最後の最後の山という意味かなと思った。
ともあれ、なかなか気持のよいハイキングの一日でした。企画してくださった方、ありがとうございます。
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