この間、成人後見人制度について、人から聞いた話では、とても問題が多い制度だとのことだった。
自分は、親の銀行口座の代理人登録を早いうちに行ったので、日常の買い物とか親が生活上必要なお金をがあったら、自由に降ろせたので、成人後見人制度についての勉強はしてこなかった。
詳細は厚生労働省のサイトに細かく記載されていて、動画による説明もあった。本人の財産を守るという観点から制度ができているそうだ。だから必要以上に余計なものは買えなくなったりもするらしい。財産の処分などは出来ないそうだ。
家族が申請したら、当然家族が後見人になれるものだとも、思っていたが、法定成人後見人の場合は、審査に依り、家族が選ばれる率はなんと26%に過ぎないということが分かった。弁護士や司法書士が選任される方がはるかに多いそうだ。そしてその選任者には報酬が必要になる。さらに監督者というものもあってそれもつける場合はさらにその監督者にも報酬を支払うそうなのだ。
その報酬というのが馬鹿にならないようなのだ。
なお、一度選任された後見人を不服としても、異議申し立てすることができず、選任された人を変えてもらうことができないと出ていた。一部には悪徳後見人もいて、事件になることもあるようなのだが。
その他、仕事が限られる、補佐とか補助とかの後見人もあるらしい。
一般の人でも講習を受けて、後見人になる方法があるらしい。ある程度財産管理の知識も必要だとのこと。家族がなれないのは、家族の生活状況とか、そういう知識に欠けている場合かもしれない。親の財産状況を正確につかんでいないとならないみたい。
任意後見人制度というのもあり、これは本人がまだ認知症とか体調的に動ける内に、自分が選んだ家族を後見人にする契約を行うもので、後期高齢者になったあたりで、信頼できる家族になってもらう方が安全のようだった。ただ、兄弟がいたりする場合は、兄弟間で了解を取っておくほうがトラブル防止になりそうだ。
契約自体は公正証書を作る必要があるそうで、判断能力などが無くなってきた時に、裁判所に申し立てをして、後見人になるそうだが、ただ、驚くべきことは、全件、後見監督人を選任しないとならないそうで、任意後見監督人に報酬を支払う必要があるということ。まあ、後見人になった家族などが好き勝手に財産を使ってしまうことを防ぐために必要なのかもしれない。
もう認知症の判定を受けていたり、明らかに認知症の症状がある場合には、任意後見制度の利用は出来ず、法定後見人をつけるしかないそうだ。
法定後見人への報酬は、基本報酬として(財産の額などに応じて)2~6万円、特別な仕事をしてもらった場合には基本報酬の50%以内で支払う必要も出てくるそう、成人後見人監督者が選ばれた時は月3万円(こちらも財産の額などに拠るらしいが)程度とのこと。後見人を監督する業務だが、裁判所が決めるようだ。家族の自由はないわけ。
これらの費用が払えないような場合は、自治体に低所得者向けの補助もあるらしい。法テラスでの相談もあるようだ。また家庭裁判所に申し立てして、費用負担の減免もできるそうだ。
それにしても大変ですね。
あるケースでは、銀行に本人が通帳を持って払い出しをしようとしたけれど、おかしなことを話すために認知症と判断されて口座が凍結されて、下ろせなくなったばかりか、口座振替も凍結されて、できなくなったために、本人が使う光熱費なども家族の口座から引き落とすことになったそうだ。法廷後見人制度を利用すると、本当に裁判所の許可がないと何もできないらしく、報告義務(本人が使う日常の買物のレシートなどが必要らしい)が煩雑だそうなので、また、兄弟がいて調整も難しいのか、あるいは、法定後見人に支払うだけのお金がないか、で兄弟の1人が全てその方の生活費を出しているのだそうだ。そのためか、かなり慎ましい生活をなさっているとか。
なんだか悲惨ですね。
考えてみたら、私の場合は銀行にそもそもお金がないから、認知症になったら、自転車操業もできなくなるから、同居の家族が光熱費などの引落を引き受けてもらうしかないかも。こう毎月山に行ったりしたら、貯金は無理ですね。なけなしのお金で寄付したりしてしまうし。他人のことより自分のことを考えるべきですね。
高齢者が良く取り寄せているお弁当、一食800円位の場合が多いからその負担だけでも大変。デイサービスを利用しても、お昼の食事代は別。デイサービスの事業所によるけれど、やっぱり800円~1000円位らしい。中には2食取っている方もいらっしゃる。
テレビで納豆とご飯と玉ねぎで命つないでいらっしゃる方がいらした。うどんとちくわと庭の三つ葉やセリ、ユキノシタの葉っぱなどでも生きていけるかな?水仙やヒガンバナの球根や葉っぱを食べないようにしないとね。有毒だから。