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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

オーディオとジャズ・クラブ

2008-02-05 00:18:16 | ●Weblog
 オーディオ熱をたぐり寄せてから、ある程度まで音を追い込んだクラブのショウが面白くて仕方ない、というところの昨夜のブルーノート東京での「PATTI AUSTIN meets GORDON GOODWIN'S BIG PHAT BANDには、音楽、音響、音質など様々な意味で溜飲を下げたってこればかりは「私の今日の出来事」みたいな備忘録嫌いも、口をつぐんでいられなくなった。ビッグ・ファット・バンドの最新作『The Phat Pack』は、リードもブラス・セクションもリズムもビートも、クラスターまで寸分なく合い過ぎなので、プロトゥールス・レコーディングの加工術が奏功したアンサンブルかと疑いをかけてきたのがこのライヴ・ショウを心待ちにした近因だったが、いやはやとんでもない、ブリブリ、パリパリ、ヌルヌルなど、いかなるハーモニーもCDとおんなじ。これには、お抱えエンジニアが卓を操作したしない(実はしていた)と関係ない、奏者ひとりひとりの出音の確かさが物を言っている感じがビシビシ。仮にノンPAでやったにしても、何人かを医務室送りにしておかしくなかった(いや、どなたも行ってません)。詰まるところ、かのパティ・オースティンがバックに食われた。または、歌手、バック共に凄過ぎたってことで、今日5日(火)が最終日。その翌夜からブルーノート東京はセルメンと来るから大変なことになった。それと閑話休題、このくらいの時刻、24時ちょい過ぎから、ウチのオーディオのSNが急に良くなる。聴いているのはブルーノート東京入りする前に新宿のタワレコで買った『Silverline/Gordon Goodwin Big Phat Band』。それで分かったけど、このビッグ・バンド、少々これみよがしのところがあるね。