たんなるエスノグラファーの日記
エスノグラフィーをつうじて、ふたたび、人間探究の森へと分け入るために
 



深夜に、28年前の日記をひっぱりだして読む。1982年2月10日(水)、曇り一時雪/晴、「○○市内を車で走っている時、火事に遭遇した。煙はモクモクと上がり、風下は黒い煙に覆われている。サイレンの音がするや、野次馬連中が仕事の手を休めて暫時見物。当事者であろうか、女の人が男の人に支えられて泣きじゃくっている。野次馬はそんな人の気も知らず、『よく燃えてますな』と続々と見物にやってくる・・・」、まったく覚えていない。思えば遠くに来たものだ。日記のなかのわたしは、すごく痛々しい。その頃から、なんたる成長のなさよ。しばし、涙溢るる。

(1984年頃の肖像)


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