“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

きへんの漢字(5)

2013-03-31 01:01:53 | 日記
こんばんは。
漸く、きへんの漢字コンプリートです。
てへんと字形が紛らわしいものが多かった気がします。

『要覧』171頁「槨」~172頁「欖」まで。

・「槨(かく)」=ひつぎ。
→「棺槨」「石槨」

・「橦布(とうふ)」
→「橦」=樹木の一。中国雲南産で、花の毛を布にする。
・「橦城(とうじょう)」…城を突き破る。
→「橦」=棒、棒で突く。

・「橈骨(どうけつ、とうこつ)」…前腕の外側の骨。
→「橈」=曲がる、たわめる。

・「樸」=飾りけがない=「朴」
→「樸直」「質樸」「粗樸」「素樸」

・「档案(とうあん)」…公文書。
→「档」=公文書の意。
※「当」の部分は「當」が本当。

・「櫪馬(れきば)」…馬屋につながれた馬。転じて、才能のある人が活躍の場に出ずにいるたとえ。
・「槽櫪(そうれき)」…かいば桶。また、馬小屋の踏み板。
→「老驥伏櫪」でお馴染み。


3月28日付けのニュースに、
世界最大「エピオルニス」の卵の化石のオークションの話題がありました。

イギリスのロンドンで来月オークションに掛けられるそうで、27日公開。
高さ30㎝、鶏の卵の約120倍、落札価格約420万円。

ケータイニュースの動画を見るに、軽く人の頭が隠れるほどのでかさです。

エピオルニスってなんなのかというと、13世紀頃に絶滅した世界最大の鳥らしい。
検索してみると、エピオルニスの骨格画像が眼に飛び込んできます。
エピオルニス目(もく)エピオルニス科エピオルニス属、
アフリカのマダガスカル島に近世まで生息、
ダチョウに近い地上性の鳥類で、史上最重量の鳥類。
450㎏、3mだそうです。

思わず、『南国少年パプワくん』タンノくんとイトウくんを連想。

因みに史上最も身長の高い鳥類はジャイアントモアらしい。
こちらは3.6m、250㎏。
ダチョウ目モア科オオモア属。
マオリ族の乱獲に遭い絶滅。
習性を利用され焼け石を呑まされたらしいです。

絶滅といえば、
昨年夏ごろ仕事で小説を読み漁っていたときに、
たまたま絶滅種や絶滅危惧種について友達と語り合うシーンが連続2作品中に出てきて、
思わず「流行りなのか?」と思ってしまいました。
世の中や地球の状態を考えると、自然な流れなのかも。
その2作品とは確か、
『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ:文春文庫)と『流れ星が消えないうちに』(橋本紡:新潮文庫)。

しかし、でかい卵と聞いて最も強く連想するのは何といっても、
かつて白泉社『花とゆめ』に連載していた川原泉さんの漫画に出てきた一齣。

編集部の「タロさ」さんが入社試験で、「ビッグエッグ」の説明をする問題が分からず(←答えは「東京ドーム」の愛称)、
(セサミストリートの)「ビッグバードの卵」と書いて試験をパスした、というお話です。

川原泉さん、しろねこの高校~大学浪人時代を支えてくれた漫画家さんでした。
1980年代の作品が大好きです。
現在はどうしていらっしゃるのでしょうかね………。

きへんの漢字(4)

2013-03-30 10:48:15 | 日記
こんにちは。

昨日はずっと保留にしていた役所への用事を済ませ、眼科(コンタクトレンズ)の定期検診と歯の治療に行って、サッパリした気持ちになりました。

歯の治療は数日かかるかなと思ったら、即日で治していただきました。
さらに自覚症状のないところで治すべきところがないかも診てもらいましたが、差し迫ったものはない、という診断をいただき、一安心。

歯医者さんに行かざるをえなくなるのはいつも大体、年度末か年度始めです。
一年分食い縛った気持ちが歯に出るんでしょうか。


『要覧』171頁「槓」~「樒」を引きました。

・「槎牙(さが)」…枝が角張ってひっかかる様子。
→「槎」=ぎざぎざの枝。
・「海槎(かいさ)」…海に浮かべたいかだ。
→「槎」=いかだ。

・「寨(さい)」=「塞」=とりで。
→「山寨」「要寨」

・「脚榻(きゃたつ)」=「脚立」
→「榻」=踏み台。
・「榻下(とうか)」
→「榻」=腰かけ。

・「榑木(くれき)」←調べると奥が深くてここに書ききれない。
→「榑」=皮のついたままの材木。

・「桔槹(けっこう、きっこう)」…はねつるべ。
→「槹」=木製の道具。

・「樛結(きゅうけつ)」…曲がりくねって絡まる。
・「樛木(きゅうぼく)」…枝が下に曲がった木。
→「樛」=曲がる。

・「樊籬(はんり)」…まがき。
→「樊」=まがき、垣根。
・「樊籠(はんろう)」…鳥籠、転じて、牢。
→「樊」=編みかご。

今日も頑張ります。

きへんの漢字(3)

2013-03-29 02:37:51 | 日記
こんばんは。

数日記事をUPしませんでした。

一度は、UPしたのを数分で思い直してすぐ削除したり(ブログを立ち上げて初めてのことでした)、
自分の状況が何かと落ち着かなかったのですが、
漸く元の軌道に戻りつつあります。
ものに全く動じないことは、やはりなかなか難しいですね。
だいぶ、考え事で日常の動作が停止することは減ってきました(笑)
もっとよく状況が見えてきたときに、
また改めて今のことも記事にしようと思います。


『要覧』169頁「棘」~「槁」を引きました。


・「双節棍」の読みは「ぬんちゃく」!

・「楹棟(えいとう)」…棟梁。→「楹」=柱。

・「楸局(しゅうきょく)」…碁盤。←キササゲ(=「楸」)の材で作ったことから。

・「寸楮(すんちょ)」=短い手紙。自分の手紙の謙称。

・「花椰菜(はなやさい)」…カリフラワー。

・「槐門(えんじゅ)」…大臣。←昔、中国で、エンジュを植えて大臣の座を示したことから。


取り敢えず睡眠をとります。

きへんの漢字(2)

2013-03-26 08:15:34 | 日記
おはようございます。

職員室の自分の席の片付けも佳境に入ってきました。
9年間いるうえに、次の学年が未だどこかわからない中で、何を優先して捨てていいのかさっぱりわからないから困ります。
一昨日は、高校生のときのしろねこの古典のノートと、それに挟んだ古典の恩師のプリントが出てきました。先生の頃は、手書きのプリントがまだ一般的でした。
プリントの藁半紙が古かったのを、濃いめにコピーして保存したせいで、画面がすこし黒ずんでいて、拓本ぽくなっているところがまたなんとも懐かしい感じです。

昨夜までに、
『要覧』168頁「桀」~「椈」を引きました。ケータイ辞書だと、熟語が載らないものも多くあります。

・「桎梏(しっこく)」…自由を妨げるもの(出家の絆しになるものとして、古文でも頻出)
→「桎」=足枷、「梏」=手枷。

・「椽桷(てんかく)」…たるき。→「桷」も、たるき。

・「梟(きょう)」=強くて悪い、たけだけしい。
→「梟悪」「梟雄」「梟将」
・「梟(きょう)」=さらし首にする。
→「梟首」「梟木」

・「梵(ぼん)」=サンスクリット。
→「梵語」「梵字」「梵文」
・「梵(ぼん)」=仏教に関することに冠する(=語のあたまに付ける)。
→「梵妻」「梵鐘」「梵刹」
・「梵(ぼん)」=バラモン教における宇宙の根本原理。梵語brahmanの音訳。
→「梵天」「梵我一如(ぼんがいちにょ)」
※この字はスケールが大きすぎて、引くときいつもためらう気持ちがあります。

さあ、また片付けへ。

きへんの漢字に突入

2013-03-24 20:27:05 | 日記
こんばんは。

昨夜は新入生予備登校日(2回目)でした。
しろねこたちは生徒指導部として、新入生の髪型や化粧をチェックしながら、
学生証の写真撮影用に仮制服を着せたり脱がせたり、という仕事を1日中やっておりました。
他人の服の脱ぎ着を、こんなに一気に手伝うことも、一生のうちにあるんですね(笑)
午前は男子の上着、午後は女子のリボンを担当してましたが、だんだんサイズを見抜いて合わせていくのが楽しくなっていくのだから、面白いものです。

さて昨日は、にちへんの漢字の後の、いくつかの細かい部首を引いた後、きへんに突入しました。
これは、てへんやりっしんべんの漢字以上に暫く続きます。

『要覧』166頁「曰」~167頁「栩」を引きました。
部首としては、
ひらび
つきへん
きへん(1)
です。

・「朶」=垂れ下がった。
→「朶雲(だうん)」「耳朶(じだ)」
・「朶」=木の枝。
→「粗朶(そだ)」…切り取った小枝。
→「万朶(ばんだ)」…たくさんの花の枝。

・「杠梁(こうりょう)」…橋。
・「徒杠(とこう)」…人が歩いて渡る細い橋。
→「杠」=一本橋。

・「枌」=木の名前、ニレの木。
→「枌楡(ふんゆ)」…ニレの木。
・「枌」=薄く切った板。
→「枌板(ふんばん)」…削ぎ板。

・「柯葉(かよう)」…枝と葉。
・「庭柯(ていか)」…庭の木の枝。
→「柯」=枝。

・「鉄枴(てっかい)」→「枴」=杖。

・「枸櫞(くえん)」…ミカン科の低木。
※クエン酸のクエン。
・「枸杞(くこ)」…ナス科の低木。

・「柞蚕(さくさん)」…蛾の一。ナラやクヌギに繭をつくる。
※漢検に「柞原(ははそはら)」で出題。


以上です。
きへんの道はまだまだこれから。