“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

WEB結果通知サービスの結果

2012-07-10 22:07:52 | 日記
こんばんは。
今日は踏張って
一気に3つに分割して記事を出すことになってしまいました。

WEB結果通知サービスで見た結果は、
自己採点と同じでした。
あと3点。
あれが書けていたら、
これを勉強していたら、
というモヤモヤを隅に追いやりながら、
先の反省記事を書きました。

ここ数日職場は定期考査中で(採点という次の山がすぐに立ちはだかるわけですが)、
担当している試験を2つ作り終え、少し波が引いたので、
放課後一杯を使い、
各大学で募集している作文・創作コンテストの受賞作品集に目を通したり、
自分の職場の机の一部を片付けたりしました。
昨年は今時分から年度末まで、
ほぼまったく机も片付かなくなり、
体調も精神も荒れていくのを止められなかったことを思うと、
今年は穏やかです。

最近見た入試漢文の漢字の話や、
職場で質問された漢字の話など、
書きたいことはまだまだ沢山ありますが、
今日はこれで失礼します。

24-1詳細反省〈後半〉

2012-07-10 07:05:25 | 日記
先の記事の続きです。

■当て字・熟字訓7/10点

1 直衣 … のうし 〇
2 胼胝 … たこ 〇
3 馴鹿 … トナカイ 〇
4 鳳梨 … パイナップル 〇
5 交喙 … いすか 〇
6 馬尾藻 … ほんだわら 〇
7 玉筋魚 … いかなご 〇
8 胡孫眼 … さるのこしかけ ×
▲不勉強。
9 梅花皮 … かいらぎ ×
▲不勉強。
10 草石蚕 … ちょろぎ ×
▲どうしても思い出せず、会場を出て信号を待つ時思い出した。本当はここで取れていた問題。


■二字熟語・一字訓読み5/10点

1 濬機 … しゅんき ×
▲不勉強。
2濬(う) … さら(う) ×
▲不勉強。
3 寤寐 … ごび 〇
4 寤(める) … さ(める) 〇
5 出售 … しゅっしゅう ×
▲不勉強。
6 售(る) … う(る) 〇
7 粥獄 … いくごく 〇
8 粥(ぐ) … ひさ(ぐ) 〇
9 夭閼 … ようあつ ×
▲「閼」が不勉強。
10 閼(ぐ) … ふさ(ぐ) ×
▲不勉強。


■対義語・類義語16/20点

1 安佚 ⇔ 鞅掌 〇
2 犀利 ⇔ 駑鈍 〇
3 雇傭 ⇔ 馘首 〇
4 愉悦 ⇔ 懊悩 〇
5 顕達 ⇔ 淪落 〇
6 自儘 ≒ 放埓 〇
7 騙詐 ≒ 瞞着・瞞著 〇
8 挺身 ≒ 尽瘁 〇
9 乱丁 ≒ 錯簡 ×
▲「錯翰」としてしまった。
10 挂冠 ≒ 致仕 ×
▲「致死」としてしまった。


■諺14/20点

1 やすり(と薬の飲み違い) … 鑢 〇
2 (煤掃きの)こめびつ … 米櫃 〇
3 (命を知る者は)がんしょう(の下に立たず) … 巌牆 ×
▲不勉強。
4 しもく(大なれど見ること鼠に若かず) … 鴟目 〇
5 (狂瀾を)きとう(に廻らす) … 既倒 ×
▲不勉強。
6 (息子の)かんきん … 看経 〇
7 (大旱の)うんげい(を望む) … 雲霓 〇
8 (一髪)せんきん … 千鈞 〇
9 かんぽうの(交わり) … 管鮑 〇
10 おんざ(の初物) … 穏座 ×
▲不勉強。


■文章題書き取り16/20点

1 (天歩)かんなん … 艱難 〇
2 (気)ぼつぼつ … 勃勃・勃々 〇
3 (堤上を)徘徊(し) … 徘徊 〇
4 しょうしゃ(の佳景に対し) … 瀟洒・蕭灑 〇
5 (其の)ひんぷ(、温順沈実にして博学多才) … 稟賦 〇
6 (母に事えて)こうじゅん(を尽くし) … 孝順 〇
7 こうがい(の心より) … 慷慨・[「りっしんべん」+「亢」]愾 〇
8 きゆう(の余り) … 杞憂 〇
9 (或る人の)かんちょう(ありて、) … 間諜 ×
▲思いつかなかった。10が分かっただけに残念。
10 〔9からの文脈で〕(是より)ざんそう(せしなれば、) … 讒奏 〇


■文章題読み9/10点
1 屯蹇 … ちゅんけん 〇
2 愴(む) … いた(む) ×
▲定着不足。WEB練習問題でも繰り返し間違う語。
3 枉(げて) … ま(げて) 〇
4 毎(に阿諛佞媚を以て) … つね 〇
5 煙霞 … えんあい 〇
6 嫩緑 … どんりょく 〇
7 鬱葱(し) … うっそう(し) 〇
8 鹵莽 … ろもう 〇
9 凶歉 … きょうけん 〇
10 漫(りに) … みだ(りに) 〇


以上です。

24-1詳細反省〈前半〉

2012-07-10 07:03:21 | 日記
おはようございます。
今日はWEB通知サービス日です。
それまでに何とか出したかった
24-1詳細反省を先に出しておきます。
遅くなりました。


■音読み17/20点

1 冕旒 … べんりゅう 〇
2 笞刑 … ちけい ○
3 鏗鏗 … こうこう 〇
4 分袂 … ぶんべい 〇
5 馬楝 … ばれん ×
▲「楝」を咄嗟に読めなくなった。
6 苟且 … こうしょ 〇
7 倏忽 … しゅくこつ・しゅっこつ 〇
8 奕棋 … えきき・えっき ○
9 虧盈 … きえい 〇
10 縲紲 … るいせつ ○
11 靦然 … てんぜん 〇
12 犂牛 … りぎゅう 〇
13 謇諤 … けんがく ○
14 敗衄 … はいじく ○
15 藐視 … びょうし 〇
16 老耋 … ろうてつ ○
17 眷恋 … けんれん 〇
18 撃柝 … げきたく ○
19 罌缶 … おうふ ×
▲不勉強。
20 「鴪」の左右が逆の字 … いつ ×
▲不勉強。


■訓読み5/10点

1 梭 … ひ ×
▲不勉強。
2 一齣 … ひとくさり ○
3 愆(った) … あやま(った) 〇
4 尨 … むくいぬ ×
▲「むく」で止めてしまった。
5 堋 … あずち ×
▲不勉強。
6 謾(いて) … あざむ(いて) ×
▲不勉強。
7 亟(やかに) … すみ(やかに) 〇
8 徇(えん) … とな(えん) ×
▲定着不足。WEB練習問題でも繰り返し間違う語。
9 孱(し) … よわ(し) ○
10 (嘉き)卉 … くさ 〇


■書き取り26/30点

1 (相場の)はこう(状態) … 跛行 〇
2 さなぎ … 蛹 ×
▲こういう当たり前の字が出てこないんですね…反省。
3 もたら(した) … 齎(した) 〇
4 びんしょう(を買う) … 憫笑・愍笑 ○
5 たが(が緩んで) … 箍 ○
6 (一家)だんらん … 団欒 ○
7 えんざい … 冤罪 〇
8 (老大家の)すいばん(で文壇に出る) … 推挽・推輓 〇
9 ふしくれ(立った手) … 節榑 〇
10 こむら(返り) … 腓 〇
11 (両家の)いやさか(を祈る) … 弥栄 〇
12 かくしゃく(として衰えを知らない) … 矍鑠 〇
13 (光明、)かくしゃく(として輝く) … 赫灼 〇
14 かや(の碁盤を注文した) … 榧 ×
▲不勉強。
15 (茶室の屋根を)かや(葺きにする) … 萱・茅 〇


■国字10/10点

1 鞆 〇
2 襷 〇
3 [「魚」+「宣」] 〇
4 [「魚」+「老」] 〇
5 袰 〇


■語選択書き取り6/10点

1 交詢 ×
▲違うような気がしながらも、「狎順」としてしまった。
2 跋渉 ×
▲「跋蹤」としてしまった。
3 豺狼 〇
4 親炙 〇
5 余喘 〇
残った選択肢 きょうゆう・けいがい・るいじゃく


■四字熟語書き取り16/20点

1 拈華・拈花(微笑) ○
2 郢書(燕説) ○
3 撥乱(反正) 〇
4 含哺(鼓腹) 〇
5 嘔[「口」+「亞」](嘲[「口」+「折」]) ○
6(扇枕)温衾 ○
7(蒼蠅)驥尾 〇
8(衣錦)尚絅 ○
9(海底)撈月 ×
▲癖で「弄」と反射的に書いた。本当はここで取れていた問題。
10(弾丸)黒子 ×
▲不勉強。数回見たことあり。記憶の定着なし。


■四字熟語意味選択10/10点

1 「郢書燕説」の意味 〇
2 「衣錦尚絅」の意味 〇
3 「拈華微笑」の意味 〇
4 「弾丸黒子」の意味 〇
5 「海底撈月」の意味 〇

〈後半〉の記事へ続きます。

第4回漢検生涯学習ネットワーク研修会に参加しました。

2012-07-01 19:53:45 | 日記
こんばんは。
なかなか記事が更新できない毎日ですが、
今日は待ちに待った
第4回漢検生涯学習ネットワーク研修会に参加してきました。
簡単ですが、そのご報告をしたいと思います。

東北大学大学院文学研究科教授
小林隆先生による『漢語と方言』のご講演では、
開催地宮城の仙台弁をもとに、
それらの由来になっている数々の漢語のお話を伺うことができました。
中でも仙台名物ずんだの由来である「糂汰」の起源・変遷についてや、
次男の由来である「舎弟」の起源・変遷・方言分布について
詳しくお聞かせくださいました。
また、怒るを意味する「ゴッシャク」や、
かわいそうだを意味する「モゾコイ」は、
仏教思想に根ざした語句が元になって、
説明を聞かないと絶対分からない変遷を辿っているのを知り、
いつも熟字訓などの勉強で単純に、
漢語 対 和語
の感覚で言葉を頭に入れているしろねこにとっては、
非常に感慨深いものがありました。
当たり前のことながら、
やはり言葉は生きものだなあ、という感覚をしみじみ持てたというか。

最後には、
雷よけの呪文である「マンデラク」についてのお話がありました。
これは昨年東日本地震の折にも、「マンズロク、マンズロク」と地元の方々によって唱えられたことが地元紙に載ったとして、
先生の資料のひとつとして提示されてありましたが、
起源は雅楽「万歳楽(マンザイラク)」なのだそうで、
本来祝賀の際に発する言葉が、
雷を落とす天神さまを鎮める言葉になって、
現在のように使われているということです。
最近もまだ微震が時たま起こるので、
今度しろねこも唱えてみようかな…。

後半は、
福島からお越しになった
浜名鉄雄様が、
『字源の解説』について、ご自身の興味を持たれている漢字を中心にお話くださいました。
さり気ない中にすいすいとユーモアを折り込んでお話なさる方で、
日頃もそのように知的財産という宝物を一つひとつ大切にされている方なのだろうかと想像されました。
最後に挙げておられた「駟」を、昔漢字を勉強していた身内の方に教えてもらった字だと紹介なさっていましたが、
その人に縁のある字、思い出深い字というものは、
他者には一見分からない形でも、その人の中ではある歴史的繋がりを持ってゆくもののようにも感じました。

お二人のご講演の後には、
1時間ほど交流会がもたれました。
東京から今日のためにおいでになった方や地元の方々と、
日頃漢字を学習していての感想や、
先日の1級についてのお話ができて嬉しく思いました。
そして漢検協会の方からは、
検定答案の採点の様子を一部伺うことができました。
更に、漢検協会の方は予め問題が分かってしまうので、
入社してしまうともう受検は出来ないと聞き、なるほどそうか~、と納得。
1級で満点を何度もとっていらっしゃるという、
『三度のメシより漢字が好き!』著者の笠間友季恵様のお話も出て、
やはり凄い方なんだなあ……!!!
と再認識。
いつか一度でいいからお会いしてみたいなあ…などという感想が思わず湧いてきてしまいました。

優しい笑顔の協会スタッフの方々とご挨拶し、
名残惜しく会場をあとにしましたが、
また機会があれば必ず参加したいです。
有難うございました。

…今日小林先生にずんだについてのお話を伺ったからには、
と帰りに立ち寄ったのは、
勿論(?)仙台駅西口のずんだ茶寮です。
しろねこのお薦めは
「ずんだ最中とバニラアイス」なのですが、
今日は思い切って
「ずんだババロア」
にしてみました。
円やかな口当たりが、添えてあるクリーム&餡子にぴったりして、
そしてクリームに一片添えられた金箔に目が癒されました。
(ずんだ餡蜜の場合は黒豆にのっていたはず。)
皆さんも仙台にお立ち寄りの際には是非お召し上がりください(決して回し者ではありませんが)。

24-1の反省詳細を出せずにいますが、
間もなく来る期末考査の作成と、担当している学校行事の準備に区切りがつき次第、
出したいと考えています。
やはり何事も
「鉄は熱いうちに打て」ですね!
今日いただいた活力をもとに、
また頑張っていこうと思います。