“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

28-3 一応の自己採点結果

2017-02-12 02:35:08 | 日記
こんばんは。土日連休の真ん中の深夜です。さっき外で猫が2回吠えました(「唸る」というより、「吠える」がしっくりくる威嚇の声)。何があったのでしょうか。

漢検1級28-3の解答が金曜日に届いていました。その夜は帰宅直後爆睡。日曜日は仕事の補填に行くため、土曜日は日中ごろごろしていましたが、一日一度は散歩に行き体が鈍るのを防ぎたいということで、夜の喫茶店でこっそり自己採点しました。以下、結果です。


■28-3 自己採点結果■
(一)音読み 15/20・訓読み 7/10
(二)書き取り 34/40
(三)語選択書き取り 4/10
(四)四字熟語
問1:書き取り 18/20
問2:意味と読み 10/10
(五)熟字訓・当て字 10/10
(六)熟語・一字訓読み 10/10
(七)対義語 10/10・類義語 8/10
(八)故事・諺 14/20
(九)文章題
書き取り 16/20
読み 9/10

合計 165点


――ということで、無自覚な不正解があったとしても、5点分の貯金が一応あり、正式な結果が待たれるところです。

(一)読みのミスは、殆どがいつも癖で読み違うところばかりでした。音読み「芸帙」と訓読み「前褌」は勉強不足でした。

(二)書き取りは、「和漢のカンソウ」が不勉強、「終戦の大詔がカンパツされた」にさんずいを付け忘れ、「ワザワザ」を「態」一文字にしてしまうという失態。

(三)語選択書き取りが最もまずく、「蹉[足+它]」と「稀覯本」しか正解しませんでした。「コンタイ」は「タイ」が思い浮かばず、もっとこの字に馴染まないとなと痛感。

(四)四字熟語
問1:書き取りは、「りゅうれん荒亡」のみ不勉強。
問2:意味と読みは、以前作成していた四字熟語ミニノート(頁の右に読み、左に1級四字熟語をひたすら列挙したもの)の記憶がまだ残っていました。今回この領域は、お復習がノータッチでしたので、次回までには記憶を更新したいです。

(五)熟字訓・当て字は、「つみ」で一瞬迷いましたが、当たっていてよかったです。

(六)熟語・一字訓読みでは、「自售」の読みを冷静に思い出せたのと、「倩粧」を勉強しておいたのが幸いしました。正式な結果もこのとおりなら、(五)と(六)がどちらも満点なのは初です。

(七)対義語・類義語は始め6割くらいしか即答していませんでしたが、その後記憶を捻り出して何とか埋めました。「元朝」≒「けいたん」が答えられませんでした。覚えます。

(八)故事・諺は、みんな知っていましたが記憶が正確でなくて残念。「イッキ」の「キ」→いつもの癖で「櫃」に、「クドウ」の「ク」→思い出せず、違うと知りながら「狗道」に、「スウジョウ」の「芻」→「蒭」にしてしまいました。今回は満点を狙えた分野でしょう。

(九)文章題では、書き取りで「シュウコウ」が直後の「錦心」に対するので「繍」までは浮かびましたが、「口」は「行」にしてしまいました。「レンチュウ」も文脈から判断しようとしましたが、対になる「道左」がよく分からず、解答の「廉」を見て、よく知っている字なのに、その象徴するものが咄嗟に出ないとは、まだまだだな自分……と思いました。読みは、いつもの癖で「譎黠」の「譎」を読み違えました。

とにかく今後も辞典の記憶を疎かにせず、初出題の語句を楽しみに思ったり、未だ見ぬ『三略』に初見でもある程度耐えうる力をつけたりしていきたいです。
無理せず長期計画で頑張ります。

28-3受検無事できました。

2017-02-05 19:41:35 | 日記
こんばんは。

漢検28-3の受検を無事済ませました。今回は何度目かになりますが、会場が自分の母校でした。理由は分かりませんが、試験はいつも以上に凄く疲れました。
終了の合図と同時に、1級受検者だけの室内から何人かのおじさん(?)の溜め息とも短いどよめきともつかない声が聞こえてきました。しろねこも思わず、「つかれた」と呟いてしまいました。いつもはこれほどの雰囲気ではないのですが、なにか受検者をそうさせる要素が、今回の試験問題にはあったのでしょうかね。

それにしてもしろねこの場合、受ける度に解答用紙の記入にかける時間が、僅かずつですが増えている気がします。今回は問題用紙に答えるので25分、解答用紙の記入に25分かかりました。いつもは15分ほど余ることが多いのですが、今日はそのようにはできませんでした。
終了10分前の時点で、未だ10点分ほどがどうにも折り合いをつけられず空欄になっていて、それをやっつけ・駆け込みで埋めて終了しました。あとは野となれ山となれ、です。

今回は年明けから勉強の意識はありながら、やはりあちこち手付かずで当日を迎えてしまいました。付け焼き刃ですが勉強していると、着手したい長期的な勉強の形式が様々思い浮かんでくるのですが、仕事に流されて、いつもあっという間に1、2ヶ月経ってしまうのです。

それと、やはり勉強していると、直前でも確かめたいことがたくさん出てきて、なかなか机上にスッキリ1、2冊というわけにはいきませんね。どれを見れば知りたい情報が一番手早く分かるかは知っているので、また次使うことを考えると、結局あれもこれも机上に出していくことになってしまいます。互いをとっかえひっかえ見比べる作業は楽しいのですが、このバレンタインデーに向けた数多のカップルと、受験生らしき人々が犇めく時期の喫茶店に於いては、なかなか書籍を積み上げ漢字を一心に睨んでいるのは軽く目立つであろうので、なるべく可愛いデザインのA5ノートやA5クリアファイルを上にして別々に置き、その下にそれぞれ違う種類の辞典たちの存在を、重々しくなく、なるべくスッキリ見えるように揃えて置いてみたりしています。そういうどうでもいいことに地味に腐心しながらも午後を迎えて、この度の受検も過ぎていったのでありました。

あとは、睡眠時間が減らせなくなってきた、ということもあるでしょうか。昨日は早めに起きたのですが、試験前日だというのに目覚めの区切りが悪くて、一日首の後ろがすっきりしないまま出勤し、珍しく定時に引き上げて取りかかったお復習も、ともすると遅々として進みませんでした。とはいえ、このまま早めに諦めて寝てしまうと、朝まで起きないかも!とギリギリまで粘ってバッタリ。いつもよりは数時間多く寝て、今朝は勉強するうちに次第に神経が入ってきたので、助かりました。前よりいろんなところで無茶ができなくなっているので、気を付けたいと思います。


――余談ですが、昨日の夕方、hontoのメール配信で、円満字さんの文庫(!)が3月10日に発売されるとのお知らせがありました! なんとも楽しみです。
一昨年と昨年は、過去の書籍から連載・寄稿に至るまで、可能な限り円満字さんの文章を拝読し続け(、大体どのように漢字の存在やお仕事のことを捉えている方なのかを、一貫して理解しようとし)たしろねこですが、最近になって、自分の怒濤のような仕事と1級リピーター生活と円満字さんの読者でいるのとその他趣味を同時に成立させる最低限のバランスが、わりと分かってきました。
とはいえ、これからもあまり欲張らないように気を付けて、そのとき一番叶えたいことから兀兀頑張っていきたいと思います。