鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

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【24-1】間違ったところと反省

2012年07月02日 | 24-1(第58回)

(24.7.7 追加)

 「過去問情報」と「辞典」の書き込みなどから過去問に出題された年次を付記します。また、以前に拙ブログに書いた記事も引用します。孰れも漏れがあると思います。

間違った問題を分類すると
(狭) 狭義の三点セット 38点分
(広) 広義の三点セット 3点分
(広外) 三点セット外 16点分
です。今回は、三点セット外からの出題がかなり多い感じで、それはできなくても仕方ないですが、私が重要と思っている、狭義の三点セットに含まれる問題を沢山間違いました。             

(一)

(広外)19 罌缶 〇おうふ ×えいふ  

(広外)20  〇いつ ×げき

(狭)23 愆(った)7-3Y 17-2Y 18-3Y 22-2Y 〇あやま ×うしな  

(広外)24   〇むくいぬ ×いが

(狭)25  〇あずち ×とぼそ      

 Onlyな訓です。新出漢字だと思います。

(狭)28 逆臣を誅伐し天下に徇えん 〇とな ×したが    

(狭)30   〇くさ ×き

(二)

(狭)1 相場のハコウ状態 〇跛行19-3K  ×陂行

よく間違ったが、出来るようになった問題だったのだけど・・。

(狭)2  サナ 〇 ×固虫

Onlyな訓です。これも新出でしょう。

(狭)5 タガ 〇16-2Y 18-1K 19-3K  ×巾の上に一を書いた

 これもonlyな訓です。

(広)11 イヤサカ 〇弥栄 ×(書かず)

(狭)12 カクシャクとして衰えを知らない。 〇矍鑠 4-1Y  6-2K 11-3K 16-3K 19-1K×?鑠

(狭)13 光明、カクシャクとして輝く。 〇赫灼11-3K ×確灼

 「かくしゃく」の同音異義語については、以前も記事にしました。

(三)

(狭)4 オオボラ 〇11-1K 17-2K ×鮑

(四)

(広外)1 付き合いを親密にする。 〇交詢(こうじゅん)  ×親炙(しんしゃ)

(狭)4 身近に接して感化を受ける。 〇親炙(しんしゃ)22-1K  ×磬咳(けいがい) 注「けいがい」は謦咳です。

(五)

(狭)1 ねんげ微笑 〇拈華(花)9-1K ×粘華

(六)

(狭)7 玉筋魚18-2Y 〇いかなご ×いとより
  これは、18-2の時も、その後も間違った。

(狭)6  梅花皮 〇かいらぎ ×かいらげ

 Onlyな訓 鰄が20-1Yで出題されたとき、この熟字訓も覚えたつもりだったんだけどなあ。

(狭) 草石蚕 〇ちょろぎ ×あおむし

 

(七)この小問は難しかった。

(広外)1 濬機 〇しゅんき ×えいき

(広外)5 出售 〇しゅっしゅう ×しゅつしゅう

(広外)7 粥獄 〇いくごく ×しゅくごく

(広)8 粥(ぐ) 〇ひさ ×と

(狭)10 閼(ぐ) 〇ふさ ×ふせ

(八)

(狭)5 顕達⇔りんらく 〇淪落 ×淪の扁を阝にした。

(狭)8 挺身≒じんすい 〇尽瘁21-2K ×尽悴

    21-2でも同じ間違いをしました。

(九)

(広外)3 命を知るものはガンショウの下に立たず。(出典「孟子」) 〇巌牆 ×岩礁

(狭)8  一髪センキンを引く 〇千鈞21-3K  ×鈞の旁を勺にした

(狭)9  カンポウの交わり 〇管鮑 ×管蛑

(広外)10  オンザの初物 〇穏座 ×恩座

(十)

(狭)1 天歩カンナン・・ 〇艱難 7-3K 15-1K 17-1K 18-3K 22-1K ×艱の左側を、難の左側と同じにした

(狭)5 翁は其のヒンプ、温順沈実にして博学多才・・ 〇稟賦 ×品膚

   21-1で、賦稟の読みが出題されたとき、ひっくり返し熟語として、稟賦も書いておいたのに・・。

 翁は、「鴃舌小記」、「慎機論」を著した渡辺崋山です。

(広外)6 君に事えて誠忠を致し、母に事えてコウジュンを尽くし、・・ 〇孝順 ×交詢

 (四)1と同音異義語です。

二書、漫(みだ)りに人に示せし事有間敷に、或る人の9カンチョウ、早くも鴃舌小記を一見せし事有りて、是より10ザンソウせしなれば、御疑いかかりたる身とは成りにけり。

(狭)9 〇間諜 ×間喋  

(広外)10 〇讒奏 ×斬叢

 

反省

1,過去問から解ける問題を、書き取り20点、読み2点、計22点も間違ったこと。

  捕らぬ狸の皮算用ですが、これが全部できれば165点で合格点に達します。以前から、過去問を忘れつつあると思っていましたが、ここに来て、忘却曲線が急上昇したということでしょう。

2,拙ブログに書いたのを、1以外に、6点間違った。

  書きっぱなしでは駄目ですね。これもできれば171点。

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【24-1】 全然駄目

2012年06月24日 | 24-1(第58回)

(24.6.30 標準解答を見て修正)

ご無沙汰しております。

 今回も知人には試験当日に問題を見せて貰ったのですが、やっと昨日解きました。出題形式は変更ありません。答え合わせも、いつもながら、先ず、2ちゃんに拠り、許容解答かどうかは、「辞典」、「四字熟語」、過去問の標準解答を参考にしました。その後、標準解答も見せて貰って点検しました。

文章題の出典は、

A 東海散士「佳人之奇遇」

B 戸田欽堂「情海波瀾」

C 高野長英「わすれがたみ」

今回は、三人とも渋いですね。特にBの名前は初めて知りました。

自己採点は次のとおりです。

(一)音読み      18点/20点
(一)訓読み        5点/10点
(二)書き取り      18点/30点
(三)国字        8点/10点
(四)語選択       6点/10点
(五)四字熟語     18点/20点
(五)同 意味      10点/10点
(六)熟字訓        7点/10点
(七)熟語と訓読み   5点/10点
(八)対義語・類義語 16点/20点
(九)故事諺      12点/20点
(十)文章読み     10点/10点
(十)文章書き     10/20点

計 143点

全然あきまへん。ゆっくり反省致します。

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【23-3】三点セット、狭義で178点、広義で188点取れる

2012年03月04日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

A 狭義の三点セット 178点

B 広義の三点セット +10点=188点

() 常用書き取り見出し語新出  6点

(二)会社ぐる(包)み

(八)実正⇔きょたん(虚誕)

(十)羅馬(ローマ)のとみに強盛を集め、未曾有の大国を成せしは、思うに各人の権を抑圧し、もって しゅうしょ(衆庶)の権を盛大ならしめしに基づくもののごとしといえども・・・

 

(2) 熟字訓の書き取り 2点

(九)蛇も一生、なめくじ(蛞蝓)も一生

 

(3)1級四字熟語を構成する二字熟語  2点

(十)しんろう(蜃楼)に迷う←海市蜃楼

私は、この内、6点分(6割)間違えました。広義の三点セットは、学習し辛いものです。

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【23-3】間違ったところと反省(十)

2012年02月26日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

(24.3.1 8に漢字皇子さまのブログへのリンク追加)

狭義の三点セットは、(狭)
広義の三点セットは、(広)
三点セット外は、(外)と付記します。

(広)3 しんろうに迷う者をしてその本道に還る 〇蜃楼 ×心労

蜃楼は、「辞典」の見出し語にはありませんが、頻出四字熟語海市しんろう(蜃楼)6-1K 15-3K 22-1Kから類推可能です。四字熟語を構成する二字熟語で、「辞典」の見出し語にないものです。これは私は想起するのがいつも難しいです。

 「しんろう」と言えば、心労や新郎だけでなく、蜃楼も浮かぶといいのですね。文章題の書き取りは同音異義語がどれだけ想起できるかです。尚、「辞典」の見出し語には、「しんろう」と読む熟語として、滲漏もあります。

()5 かく人の貴重なる嗜好をきそくして、まったく自由の権を圧制し 〇羈束 ×跪塞

羈束11-3Y=征18頁は、「辞典」の見出し語にあり、読み問題の書き取り問題への転化ですし、文意も取りやすいので、これはできないといけないなあ。

 「辞典」の見出し語には、「きそく」の同音異義語は、規則、驥足があります。二字熟語が想起できなかったときは、国語辞典で同音異義語を探し、「辞典」の見出し語にあるかチェックするのが、語彙力増強の一方法と思います。尚、跪塞という熟語は、「大漢和」にもありません。

(狭)6 日耳曼(ゲルマン)のいてき来て、その国を侵すに及び 〇夷狄 ×夷敵

 狄は、本試験新出でしょうか。南蛮北狄、夷蛮戎狄、蛮夷戎狄という四字熟語もありますから、これもできないといけないなあ。夷敵という熟語も、「大漢和」にもありません。

(外)7 その人民ら柔懦にして国を思うの心なく、しはいして寇を禦ぐの力なく 〇弛廃 ×雌拝

 私は文意を取り違えました。「寇を禦ぐ」ためにはどうするかと考え、先ず、雌伏を想起し、そこから適当に雌拝と書きましたが、こんな熟語は「大漢和」にもありません。

 直前の文から、「柔懦」=「国を思うの心なく」ですから、「しはい」=「寇を禦ぐの力なく」と考えなければいけませんでした。ただ、そう考えても、弛廃という熟語は、「辞典」には全く載っておらず、全く知らない熟語ですから解けませんでした。

 
octaveは、準1級四字熟語の綱紀廃弛から想起できたと述べておられます。「しはい」で熟語が想起できないときは、ひっくり返し熟語の「はいし」を考え、四字熟語を構成する二字熟語で「はいし」を考えるという方法ですが、これは高級な解法ですね。弛廃は、準1級+常用の熟語です。「日国」によれば、「日本外史 源氏前記」や鴎外の「青年」に用例があるようですが、現在はあまり人口に膾炙していない熟語ですし、私は、この問題は、今回の最難問と思います。

(狭)8 友山短才浅慮の身を以て御前にしせきし親しく叡旨を拝承し、 〇咫尺 ×尸席

咫尺6-1Y 6-3Y 13-1Y 15-2Yも、「辞典」の見出し語の読み問題から書き取り問題への転化です。ただ、漢字皇子さまのブログでご指摘のとおり、「辞典」に拠ると、咫尺には、

1極めて近い距離 
2貴人に間近で会うこと 
3短いこと。簡単なこと 

と複数の意味があるのですが、私は、1の意味の名詞的用法しか知りませんでしたので、この文意からは想起できなかったと思います。過去問を引用し、上記の意味の番号を付記しますと

目的地は咫尺(1)の間だ6-1Y
余が宅と先生の塾とは咫尺(1)にて6-3Y
威 厳にして咫尺(2)する能わず 13-1Y=21
咫尺を弁ぜざるほどの霧である 15-2Y←「咫尺を弁ぜず」という成語あり

13-1を解いたとき、「咫尺する」と、(2)の意味で動詞的に使用されることに留意していませんでした。今回の問題は(2)の意味です。過去問の読み問題を解いたとき、「辞典」の見出し語の熟語の意味を確認しておくこと、複数の意味があるときは特に注意することが必要でしょう。

尚、(3)の意味からは、簡単≒咫尺という類義語問題が作れますね。また、この機会に天威咫尺、天顔咫尺という四字熟語も憶えておこう。

(狭)9 皇国こうあんにして外国に要せらるるを宸憂あらせられ・・(岩倉具視「済時策」) 〇苟安 ×浩安

 これも文意を取り違えました。岩倉具視は、公家ですから、天皇は、身内の公家には、皇国は、立派に安定していると楽観論を述べたと考えてしまいました。浩然の気あたりから、浩安という熟語を創作してしまいましたが、「大漢和」にもありません。

 天皇は「外国に要せらるるを宸憂」しているのですから、意味は全く逆で、皇国の状態が心配な状態だと述べたのです。かりそめの安楽=苟安 が正解です。「辞典」の見出し語にあっても、私には想起できない熟語でした。苟且偸安から想起するのかな。

 尚、「済時策」が書かれたのは、1867(慶応3)年3月ですから、既に明治天皇が、満14歳で践祚しています。取り巻きが良かったとは言え、若い天皇が、国家の状況を正確に把握していることは驚きです。

以上、文章題書き取り10問中6問間違いました。六割も間違ってはいけませんが、それでも合格点に達するのですから、文章題対策は、一番後回しでいいような気がします。

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【23-3】間違ったところと反省(一)~(九)

2012年02月04日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

(24.2.26 若干追加訂正)

(一)

10 翁媼 〇おうおう ×おうう

 「辞典」の見出し語にあり、また、老媼(ろうおう)5-2Y 13-2K、媼嫗(おうう)17-1Yから解けますね。媼(おう)と嫗(う)は、孰れも「おうな」という訓があり、同義の漢字ですので混乱しました。「漢字音符字典」で、 [媼ー女]の音符字で、オウと読むのは、媼だけです。こういう仲間外れの読みは狙われやすいので、「音符字典」の媼(オウ)にonlyと付記しました。

11 僂指 〇ろうしorるし ×くし

 僂は、本試験新出と思われますが、「辞典」の見出し語にあります。婁を普通に読んでおけばよかったのですね。

 尚、僂指「問題と解説」(118頁2-29)に書き取りで載っています。勿論書けなくてチェックがしてありましたが、すっかり失念していました。新星出版社の「問題と解説」は、「頻出度順」が登場してからは出版をしなくなったようです。マニアックであまり評判の良くない本であり、とりあえず合格のためには不要でしょうが、高得点狙いには使用した方がいいと思います。私も沢山間違えたところの内、「辞典」の見出し語にあるものくらいはチェックしようと思っていながら、放ってあります。

27 米つ 〇 ×う

 同訓異議の漢字はあれど意味がonlyな1級漢字ですね。以前記事にしたのになあ。

 尚、う(つ)の訓は、「辞典」にはなく、「必携」にだけ載っています。ただ、搗つを「うつ」と読むのは、「大漢和」等によれば、「擣つ」と同じ意味のとき、即ち、砧を搗(う)つときだけにの使われ、米を搗(う)つとは使わないと思います。「うつ」の読みは、「必携」だけにしか載っていないので忘れていいでしょう。

28  〇はしら ×たるき

 本試験新出と思われます。こういうのは憶えにくいなあ。「辞典」の音訓索引で柱=と憶えましょうか。

29 に 〇ここ ×さき

 これも本試験新出と思われます。「辞典」の音訓索引に 「ここに」は、于、茲、粤の三つあるから、纏めて憶えるのでしょうね。

(二)

4  会社ぐるみ 〇 ×(書けず)

 これは難問だと思います。問題集にあったかなあ。まず、「ぐるみ」が連濁で、「くるみ」という漢字を考えなければならないことが分かりませんでした。包(くる)む は、常用漢字のonlyな表外訓読みです。onlyな訓読みが1級で出題されやすいことは、今まで記事にしてきましたが、常用でも出題されるということですね。

11 ぞうぶつ故買 〇贓物 ×

 「辞典」の見出し語にあります。過去問で、ぞうひん(贓品)19-2K 21-1K が出題されていますのでこれは間違ってはいけませんね。「漢字音符字典」に拠れば、臧の音符字は、臧を含め四つ。常用の蔵、臓には、草冠が付きますが、贓には、草冠が付きません。また、この四字の音は、孰れも、ゾウ、ソウとありますが、ソウと読む熟語は、「辞典」には全く載っていないので、ゾウの音だけ憶えておけばいいでしょう。

 尚、は、漢検の書物には載っておらず、配当外の漢字です。「大漢和」に拠ると、は、贓の俗字とありますから、でもよさそうですが、漢検協会は、自らが出版した本の字体しか認めないようですので、誤りでしょう。1級配当外の漢字の学習は、22-1以来で、78字目です。

  

14 財布をり取られた 〇18-3K 頻出模擬4-2K ×摺

 過去問や問題集をきちんとしておけば解ける問題です。

(四)

4 とらえたり放ったり自在に操る  きんしょう 〇擒縦  ×緊縦

 「見出し語」にあります。過去問既出の四字熟語七縦七擒18-3K 20-2Kから類推可能ですね。この四字熟語、以前、七縦七緊と間違いました。 間違いは同じように間違いますね。

(五)

4 せんしん低唱 〇浅斟 ×浅

 「本試験型」15-5にありましたね。過去問では、浅酌低唱21-3Kが出題されていましたので、これと混乱したようです。「大漢和」によれば、ですので、これも駄目でしょう。配当外の漢字79字目。

5 ぞくれい括羽 〇鏃礪 ×

 21-2では、鏃礪かつう(括羽)で出題されました。古い版の「四字熟語」では準1級配当となっていたものであり、私は、古い版を使っていますので、21-2の時は、反則と思い、他にもこういうのがいくつかあることを記事にしました。ただ、1回出題されれば、再度出題されるのはやむを得ないでしょう。平成21年度の過去問は多くの受験生は学習しているでしょうから、寧ろ、サービス問題といえるのでしょう。

 尚、も配当外(これで80字目)で、「大漢和」によれば、「やじり」という訓があり、鏃に通ずとあり、「正字通」が引用されていますが、漢検的には矢張り誤りでしょう。

 また、は、「辞典」には訓はありませんが、とぐ・みがくの意味があり、礪(準1級配当、みが(く)の訓あり)との使い分けは難しいです。18-2の標準解答にはしれい(砥礪または砥)とあり、この場合はどちらでも良さそうです。ただ、という熟語は「大漢和」にもありませんので間違いでしょう。

 については、「辞典」の見出し語の精=励精の他、「四字熟語」の見出し語深浅掲20-2K・発揚蹈を憶えておきたいと思います。之が入る帯之誓は、四字熟語問題では出ないような気がしますが、準1級の河山帯礪は、帯でもOKとありますので、これは、帯=帯礪でいいと思います。もうすぐ、「四字熟語」の新版が発売されるようですが、常用の増加に伴う配当級の変更にとどまることなく、準1級・1級の四字熟語についても、学習の便宜のため、許容漢字などに目配りして欲しいと思います。

 

(六)

5 氷下魚 〇こまい ×わかさぎ

 本試験新出。「本試験型」2002年版第15回に載っています。 「本試験型」は、今まで二回大幅改訂されており漢字皇子様も御指摘のとおり、熟字訓については、新版にはのっていないものが、最近の本試験に出題されており、役立ちます。私は、随分以前に解いて、間違って単語帳も作ってありました。最近単語帳学習をしていないので、すっかり忘れておりました。

 尚、「こまい」については、同訓異義の国字で、があります。同訓異義語のある熟字訓が狙われやすいような気もします。

8 水手 〇かこ ×(書けず)

 全く想起できませんでした。「かこ」は、水夫とも書きます。同訓同義で異字の熟字訓は、結構出題されています。 そうすると、「辞典」の巻末索引の中で、同訓同義で複数の熟字訓表記があるものが出題されやすいという推測がなりたちます。ただ、これは結構沢山あって大変です。

 尚、熟字訓・当て字の学習サイトとして、octave様作成のサイトは有益と思います。

(七)

7 禳禱 〇じょうとう ×じょうじゅ

 壽の音符字は、「漢検音符字典」によれば、10個。この内、ジュの音は、寿と儔にありますが、儔の音熟語は、匹儔(ひっちゅう)だけで、ジュと読む熟語は「辞典」には載っていませんので無視していいでしょう。そうすると、ジュと読むのは、寿だけです。

 禱をトウと読むこと、チュウとの読み分けについては、octave様の記事が参考になります。

(八)

5 実正⇔きょたん 〇虚誕 ×虚

 「辞典」の見出し語にあり。常用漢字を間違ってはいけませんね。延と廷の音符字を学習しておきます。

 尚、は配当外(81字目)。テイ・ジョウの読みがあり、あざむく・いつわりいう・あざむきあなどる・いつわり の意味があります。誕と同義ですが、タンの読みはありません。

(九)

6 人生根蔕無く、飄としてはくじょうの塵のごとし。 〇陌上 ×白杖

 「辞典」の見出し語にはありますが、全く想起できませんでした。この故事諺は、9-3K=征116頁で出題されており、この時は、こんてい(根蔕(底・柢))が問われました。故事諺については、過去問で問われていないところの1級熟語も書けるようにしておくとよいのでしょう。特に「辞典」の見出し語にあるものは大事でしょう。23-3で言えば、藜羹(れいこう)、偃鼠(えんそ 6-2Kで既出)が該当します。

7 りょうちゅう辛を忘る。 〇蓼虫 ×糧中

 「辞典」の見出し語になく、三点セット外ですので、私には捨て問です。SIMO様の問題集にばっちり載っていました。随分前に解いたのですが忘れており、「成語林」にチェックがあって思い出しました。

 この故事諺、「辞典」の見出し語にもあり、頻出の蓼食う虫も好き好きと同義です。「辞典」の蓼欄には、蓼の葉が辛いことが書いてあります。蓼は食べたことがなく、「辞典」のこの記載も全く記憶にありませんでした。蓼の葉が辛いことがわかっていれば、「辛を忘る」の部分から、蓼食う虫も好き好きと同じ意味ではないか、チュウは虫、リョウは、寥から、蓼が類推できたのかもわかりません。

長くなったので、(十)は別記事にします。

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【23-3】訓読みと文章題書き取りが駄目

2012年02月03日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

(24.2.12 標準解答を見て修正)

 

ご無沙汰しております。拙ブログは、年三回の顔見世興行みたいになってしまいました

 

今回、知人には試験当日に問題を見せて貰ったのですが、インフルエンザに罹患したり、諸事紛々で、解くのが遅くなりました。出題形式は変更ありません。答え合わせも、いつもながら、先ず、2ちゃんに拠り、その後標準解答を見て、更に2点間違いがありました。

 

(一)音読み      18点/20点
(一)訓読み        7点/10点
(二)書き取り     24点/30点
(三)国字       10点/10点

(四)語選択       8点/10点
(五)四字熟語     16点/20点
(五)同 意味       10/10点
(六)熟字訓       8点/10点
(七)熟語と訓読み   9点/10点
(八)対義語・類義語 18点/20点
(九)故事諺      16点/20点
(十)文章読み     10/10点
(十)文章書き      8点/20点

 

計 162点

 

文章題の出典は、既に2ちゃんで紹介されていますので省略。北村透谷は、6回目の出題 単独2位ですね。

 

 解いてみて、漢字知識に霞がかかっているようです。要するに学習不足ですが、以前は日課にしていた朝の厠での「辞典」読みを止めたのが大きいです。軽い痔になってしまって、排便をしながら、本を読むと、お尻によくないと悟りました。最近は、朝の厠では、排便に一意専心しております。

 

 また、読書も最近は、ギリシャ哲学ばかり、戦後訳を岩波文庫で読んでいますので、1級漢字は殆ど出てきません。夜の寝床では、少しですが、大河ドラマを先取りして、「保元物語」や「平治物語」を読み、是には1級漢字が一杯出てきます。1級長期学習者にとっては、読書の選択も大事でしょうね。

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【23-2】三点セット、狭義で176点、広義で193点取れる

2011年11月12日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

A 狭義の三点セット 176点

B 広義の三点セット +17点=193点

(1) 常用表外読み見出し語新出 1点

(十) 対(こた)え

() 常用書き取り見出し語新出  10点

(八)高才≒いっそく(逸足)

(九)修身せいか(斉家)治国平天下 

  「辞典」の見出し語にもあり、「四字熟語」にも、2級配当として、修身斉家があります。

(十)

当世書生気質第二の かきん(瑕瑾or瑕釁)は愁嘆と諧謔との けんこう(権衡)宜しきを得ざるにあり。

 ぎょうてん(暁天)の星の稀なるが如き・・ 「辞典」の暁天の項に、暁天の星(非常に数が少ないことのたとえ)とあります。

 愁嘆元素の せんしょう(鮮少)にして且つ薄弱なるを・・ 

 鮮については、鮮(すく)なし4-1Y が出題されています。鮮ない=少ないですから、鮮少は、同義の漢字で構成される熟語です。過去問で訓読みが出題されたら、その意味の音熟語も学習しておくということでしょう。

 尚、標準回答には、1級配当漢字を含む 尠少22-1Y も載っています。尠少は、「辞典」には小熟語でしか載っていませんが、過去問で読み問題で出題された熟語が、1年後に書き取りに転化しました。ただ、「辞典」の見出し語にない過去問の読み問題の熟語を書けるようにしておくことはかなり大変です。私には、尠少より鮮少の方が、まだ憶えやすいように思います。

(3) 準1級配当漢字を含む書き取り見出し語新出 2点

(十)人々君相の心を心とするに至れば、経史を閲し刀槍を試みる、みなえんげん(淵源)あって空文偏武の技能に流れず・・ 

「えんげん」と言えば淵源ですね。「本試験型」9-2Kに鳶肩という熟語があったので、是に引き摺られて鳶言と書いてしまいましたが、鳶言という熟語は、「大漢和」にもありません。

 この文脈では、経史が肝だと思います。経史という熟語の意味もわかりませんでしたが、「日国」に依ると、経書(四書五経など)と歴史書という意味です。横井小楠は、幕末の武士に対して、武芸だけでなく、その淵源たる経史を学べと説いたのです。現代的に言えば、専門家や技術者は、その専門のみならず、哲学や歴史を学べということでしょう。


(4)熟字訓の書き取り 2点

(二)えせ 似(而)非 5-2K

 熟字訓でしか書けない書き取りは、痘痕20-3K以来2年半ぶりです。過去問再出題ですが、熟字訓でしか書けない書き取りの出題頻度は低いのですから、狭義の三点セットから外しておいていいでしょう。

(5)1級四字熟語を構成する二字熟語  2点

(九)三界の火宅、しく(四衢)の露地←四衢八街

 この問題は、ネットで拝見する限り、正答率は高かったように思います。皆さん、1級四字熟語はきちんと学習されているのかな? あるいは、SIMO様の「学然後知不足 教然後知困にばっちり載っていたから、これを学習されているのかな? 私は、SIMO様のブログの問題は随分前に解いたのですが、全く忘れていました。

 三界の火宅と、四衢の露地が、対義の関係になっていることもわかりませんでした。また、四衢(四つ辻)は、苦集滅道の四諦の法門に通じる道のようなのですが、四諦は、苦道の順に高次に至るもので、四つ辻のように並列的なイメージがどうも合点がいきません。この故事の出典の「法華経 譬喩品」を読み返してみたのですが、よくわかりませんでした。

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【23-2】 間違ったところと今後の学習の方向性

2011年11月06日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

(23.11.27 アンノウン様のコメントに基づき訂正) 

 間違った問題の内、私が先ず学習すべきと考えている狭義の三点セットに含まれるものは、(狭)とします。23-2について調べたところ、狭義の三点セットで176点取れますから十分合格点に達します。

 そして、「辞典」の1級見出し語または索引にある熟字訓か、「四字熟語」の1級見出し語か、過去問か、あるいはそれらから推知可能かを付記します。

 私は、狭義の三点セットで解ける問題を、37点分間違いました。これが全部できれば、190点とれることになる訳ですが、狭義の三点セットを全部学習するのは私には非常に困難です。狭義の三点セットから解ける問題の内、学習しやすそうなところから順に、間違ったところを書いて見ます。 

 また、今回の得点153点から、これができれば何点という皮算用を書いておきます。最近、あまり学習時間がとれないので、なるべく安直に合格点に達しようというよろしくない了見です。


A 過去問と同じ問題、過去問から解ける問題  10点 これができれば163点

尚、ざっと調べましたが、B以下にも、過去問既出があるかもわかりません。

(一)25 孚(んだ) ×はら ○はぐく12-2Y (狭)1級見出し語

(四)4 官職などをとりあげること ×黜陟 ○褫奪19-3K  (狭)1級見出し語、過去問あり。

 ちだつは、19-3も同じ語選択書き取りで出題されており、そのときも間違いました。過去問をきちんと復習しておけばできます。

 尚、黜陟12-3Y 19-2Yは、功績のない者をしりぞけて、功績のある者を昇官させること。黜の訓は、しりぞ(ける)、陟の訓は、のぼ(る)で対義な漢字でできた熟語です。意味をきちんと理解していなかったようです。

(七)1 箴諫 ×かんかん ○しんかん (狭)1級見出し語、過去問の箴言9-2K 20-2Kから推知可能。

(八)

3 宏闊⇔きょうあい ×狭溢  ○狭隘16-3K 19-1K (狭)1級見出し語、過去問。 痛恨の部首間違い病です。溢の音読みはイツですね。「漢字音符字典」で益の音符字を復習しよう。

10 黔首≒そうぼう ×草莽 ○蒼氓 18-2では、民草≒そうぼう で出題されていました。

 民草(たみくさ)≒黔首を理解しておく必要がありますが、孰れも「辞典」の見出し語にあります。18-2で問題文に民草とあり、あまり聞いたことのない熟語だと思いましたので、その際辞書は引いたのですが、蒼氓が、過去問既出であることは、色々調べて初めて思い出しました。5年も経つと、出題されたかどうかも忘れてしまいますね。 「そうぼう」の同音異義語については、以前記事を書いたことがあります。

(九)2 人のごぼうで法事する。 ×午蒡 ○牛蒡 6-3K (狭)1級見出し語、過去問 植物名の書き取りで過去問で出題されたものです。 縦の棒が突き出るか否かは、前も迷った記憶があるのですが、今回も迷って間違いました。 「辞典」にあるように、牛蒡の根は、牛の尾に似ているから牛と憶えておきましょう。

 

B,1級漢字と常用漢字の字体の間違い 4点 これもできれば167点

(二) 11 数本あったうしを・・処置した ×歯+禹 ○齲歯 (狭)1級見出し語あり。

惜しい。 齒偏の1級漢字は、11個あるが、新字体の歯でよいとは書いてない。旧字体の齒で書かないといけない

(五)2 へいそう千金 ×弊 帚の上部をヨ(掃の旁)にした。○弊帚 (狭)1級四字熟語あり。

 

C、onlyな訓読みの書き取り 8点 これもできれば175点

以前、一覧に纏めてあります。

(二)

4 こじ(れる) ×書けず ○  (狭)1級見出し語あり 

5 かが(る) ×旁は書けたが、糸偏にした(部首間違い病)4 ○18-3Y  21-2Y (狭)1級見出し語あり 読み問題から書き取り問題への転化です。

6 かしず(かれていた) ×書けず ○11-2Y (狭)1級見出し語 これも、読み問題から書き取り問題への転化です。

(九)3 渡りひよどり戻り鶫 ×鶸鳥 ○ (狭)1級見出し語

は、ひわですね。 

D、拙ブログでよく間違う問題として纏めたもの 2点 これもできれば177点

(九)5 ふゆうの一期 ×浮蝣(部首間違い病) ○蜉蝣 (狭)1級見出し語、四字熟語 よく間違う問題として纏めたところにあります。間違える問題は、いつまで経っても間違えるなあ。


E、過去問の問題文にある熟語の書き取り 2点 これもできれば179点

(八)2 末裔⇔のうそ ×書けず 祖   ○曩祖 (狭)1級見出し語。 尚21-1では、曩祖⇔まつえい(末裔)と逆に出題されていました。対義語・類義語問題は、問題文の熟語も書けるようにしておくことが肝要ですね。

まあ、このあたりまでできればいいなあ。

 

F、その他の狭義の三点セットから解ける問題  11点 これもできれば190点

このあたりをどうやって学習していくかが、次の課題でしょう。

(一)

10 楔状 ×せつじょう ○けつじょう (狭)1級見出し語あり

18 杲乎 ×ほうこ ○こうこ (狭)1級見出し語(杲杲)から推知可能

(尚13 闃寂は、標準回答および「辞典」には げきせき しか載っていませんが、↓のアンノウン様のコメントにより、げきじゃく も正解です。)

(二)3 三国が・・ていじした。 ×鼎待 ○鼎峙 (狭)1級見出し語あり

(五)6 三世いっさん ×一餐 ○一爨 (狭)1級四字熟語あり。

(六)

4 嘉魚 ×しいら ○いわな (狭)索引にある熟字訓

 しいらは、鬼頭魚22-3Y です。

7 蛇舅母 ×あおだいしょう ○かなへび (狭)索引にある熟字訓

(十)

8 臣僚を率いれいしょを治む ×隷庶 ○黎庶 (狭)1級見出し語

オ 惻怛 ×そくたん ○そくだつ (狭)1級見出し語

 

G、狭義の三点セットで解けない問題 10点 これもできれば200点満点

私にとっては、当面捨て問でいいと思います。

(一)

14 説懌 ×ぜいたく ○えつえき

16 胙余 ×さよ ○そよ

(七)

9 搏景 ×はっけい ○はくえい

(九)

9三界の火宅、しくの露地 ×四苦 ○四衢

(十)

6 居士は愁嘆元素のせんしょうにして且つ薄弱なる ×繊少 ○鮮(尠)少

10 経史を閲し刀槍を試みる、みなえんげんあって空文偏武の技能に流れず・・ ×鳶言 ○淵源

ク 俛焉 ×ふえん ○べんえん

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【23-2】不合格点でした

2011年10月24日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

(23.11.27訂正)

毎度同じく知人に問題を見せて貰って解きました。出題形式は変更ありません。答え合わせも、いつもながら2ちゃんに拠ります。その後の2ちゃんの書き込みや、標準解答も見せて貰って、(一)が2点、更に間違っていることがわかりました。

(一)音読み      16点/20点
(一)訓読み        9点/10点
(二)書き取り     20点/30点
(三)国字       10点/10点

(四)語選択       8点/10点
(五)四字熟語     16点/20点
(五)同 意味       10/10点
(六)熟字訓       8点/10点
(七)熟語と訓読み   8点/10点
(八)対義語・類義語 14点/20点
(九)故事諺      12点/20点
(十)文章読み      8点/10点
(十)文章書き     14点/20点

計 153

文章題の出典 今回はABの二つ

高田半峯「当世書生気質の批評」 初めて聞いた名前です。

横井小楠「国是三論」 渋いですねえ。

尚、コメントにお返事せずに申し訳ありません。いずれまた。

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【23-1】間違ったところ

2011年06月19日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

(23.11.3 Unknown様のコメントに基づき訂正)

(一)

4 軫念 ×ちんねん ○しんねん

13 幺麼 ×ようび ○ようま

17 鷁退 ×えきたい ○げきたい

23 濘っていた ×にご ○ぬか

(二)

6 巧みにかわした ×翳 ○躱

13 こうかんの原理を使って巨石を動かす ×杠桿 ○槓桿or槓杆  惜しい。

(五)問1

3 しちし八舌 ×七視 ○七嘴

10 瑣砕さいじ ×細? ○細膩

問2 災いを防ぐために予め手を打つ ×瑣砕細膩 ○綢繆未雨

(六)

6 繍眼児 ×ほおじろ ○めじろ

9 竜蝨 ×たつのおとしご ○げんごろう

(九)

4当てこてなしに左官はできぬ ×小手 ○鏝

きゅうかつを易う ×久闊 ○裘葛

7二卵を以てかんじょうの将を棄つ ×奸情 ○干城

(十)

A 1 らでんを光らせている ×金+累 鈿 ○螺鈿

B 

7・・かかん星辰の地平に垂接するが如き・・  ×戈干  ○河漢

9 ・・ひばくの濛濛たる、・・  ×飛爆  ○飛瀑

尚、

(四)5 天空。また、弓形・半球状のもの ×穹窿の窿の生の上の一を書かなかったので、間違いと思いましたが、許容されるようです。

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【23-1】故事諺と文章題書き取りが駄目

2011年06月19日 | 23-1(第55回)~23-3(第57回)

 (23.11.3 Unknown様のコメントに基づき、2点加点)

 毎度同じく知人に問題を見せて貰って解きました。出題形式は変更ありません。答え合わせも、いつもながら2ちゃんに拠ります。

(一)音読み      17点/20点
(一)訓読み        9点/10点
(二)書き取り     26点/30点
(三)国字       10点/10点

(四)語選択      10点/10点
(五)四字熟語     16点/20点
(五)同 意味        8点/10点
(六)熟字訓       8点/10点
(七)熟語と訓読み  10点/10点
(八)対義語・類義語 20点/20点
(九)故事諺      14点/20点
(十)文章読み     10点/10点
(十)文章書き     14点/20点

計 172点

文章題の出典は、

A 芥川龍之介「邪宗門」 

B 正岡子規「俳諧大要」

芥川も子規も3回目の出題です。(今までの出題一覧

C 柏木如亭「詩本草」 38 京の名品 これについては、char様のブログにバッチリ載っています。江戸期の文章の出題も定着した感があります。

 今回ABは全て書き取り、Cは全て読み問題と截然と分かれていました。江戸期の文章は読み問題だけ、明治期以降の文章は書き取りという出題方法は、江戸期の文章に親しむために良い方法だと思います。

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【22-1】三点セットで解けない問題[高]

2011年02月27日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

「辞典」に小熟語があるものは茶色字にします。

A 1級音読み問題 6点

(一)

3 尠少(せんしょう) 問154頁

 尠は新出です。尠も少も、訓は、「すく(ない)」で、同訓で構成された熟語です。尚、「漢字音符字典」に拠れば、甚の音符字で「セン」と読むのは、尠だけです。

9 懽呼(かんこ)

 懽も新出です。見出し語がなく、懽娯しか載っていませんので、△の漢字です。訓も見出し語はありませんが、「よろこ(ぶ)」です。

14 誠愨(せいかく)

 愨は、訓読み、愨(つつし)む18-2Yで出題されていました。音読み見出し語はありませんが、訓が出題されれば、音も出題される例です。

16 勖勉(きょくべん)

 勖も新出です。見出し語は、訓で【勖(つと)める】一つです。音熟語は全く載っておらず、音符冒をキョクと読むのも難しいです。「本試験型」5-(一)に勖(きょくれい)がありました。尚、「辞典」の勖の意味欄に、類義語として、懋(ボウ)が書いてありました。ここまで学習しておくと、次の問題が解けます。

(七)懋戒(ぼうかい)

 懋も新出です。「辞典」には音熟語がなく、また、音は、ボウとモがあり、どちらかわかりません。いくつか漢和辞典を見ましたが、ボウとモの読み分けが書いてある辞書は見つけられませんでした。ただ、「大漢和」に載っている懋から始まる熟語61語の内、60語は、ボウと読みます。ただ一つ「懋集」mao chiとあり、中国語のようですが、これがモと読むのかもしれません。しかし、極めて少ないので、懋はボウと読むと憶えておけばいいように思います。

(十)園囿(えんゆう)

 囿も新出です。「辞典」の見出し語は、訓の【囿(その)】だけです。園囿も、同訓で構成された熟語です。囿の音符は、有、有の音読みはユウとウですが、囿は、普通にユウと読んでおけばよいということです。

B 書き取り 4点

(九)凱風南よりして彼の きょくしん(棘心)を吹く。

 棘心は、見出し語にはありません。この故事諺は、6-2K 19-1Kで出題され、がい(凱)、がいふう(凱風)の方の書き取りが問われました。過去問の問題となっていないところが出題されたのは、「ほんしゃ(奔車)の上に仲尼無く、覆舟の下に伯夷無し」22-3Kと同じです。故事諺の過去問は、問われていない漢字も書けるようにしておくということでしょう。

(十)いつ(佚or逸)を以て労を攻むる・・

 見出し語に【佚を以て労を待つ】(出典「孫子 軍争篇」 )がありますが、少し変わっていますので、見出し語から解けない問題としました。見出し語にない一文字音の書き取りは、時々出題されます。上記見出し語の意味欄に、「佚」は楽にして休む、「労」は疲労の意とありますから、佚と労は、対義語の関係にあります。一文字音の書き取りは、前後の文章にヒントが含まれている筈です。

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【22-1】三点セット、狭義で182点、広義で190点取れる

2011年02月21日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(24.3.4  (5)を追加訂正)

A 狭義の三点セット 182点

B 広義の三点セット +8点=190点

(1) 常用表外読み見出し語新出 1点

(十) 警(いまし)むる

() 準1級読み見出し語新出 1点

(十)董(ただ)して

(3) 準1級書き取り見出し語新出 2点

(十)ゆるが(忽)せ9-3Y 

 onlyな訓です。準1級でも、onlyな訓は、漢字表記は一つしかありませんので、書き取りに転化する例です。

(4)植物名の書き取り 2点

(二)薺(なずな)9-1Y 19-2Y

  以前、植物、菌類名は、書き取りで過去問に出たものだけ書ければよい、読み問題が書き取り問題に転化することは少ないと書きましたが、その例外です。まあ、新出書き取りは、あおかび(青黴)20-1K以来2年振りで、出題頻度は低いのですから、狭義の三点セットから外しておいていいでしょう。

(5)別読みの書き取り・熟字訓の書き取り

(九)焼け野の きぎす(雉・雉子)夜の鶴 19-3K

二年半程前の過去問からの再出題です。見出しの別読みの書き取りは、過去問の再出題でも狭義の三点セットから外していますので、広義の三点セットとします。

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【22-2】三点セットで解けない問題[高] 

2011年02月20日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

1,読みが確定できない熟字訓 1点

 如何許(いかばか)り

 「如何許り」は見出し語にありません。 【許り】は表外訓で見出し語もあり、6-3Y 13-1Yで出題されています。

  【如何】は、いかが、いか、いかん、どう、の読みがあり、確定できないので、見出し語から解けない問題とします。ただ、見出し語【如何様(いかよう、いかさま)】、【如何様師(いかさまし)】、【如何物食(いかものぐ)い】のように、如何○と、○のところに漢字がくるばあいは、全て「いか」と読んでいますので、「如何許り」も「いかばかり」と類推できます。

2,  常用書き取り 2点

 (十)絶大の景色に対する時に詩句全く尽くるは即ち「我」の全部既に ぼつりょう(没了)し去られ、恍惚としてわが此にあるか、彼にあるかを知らずなり行くなり。 (透谷「松島に於いて芭蕉翁を読む」

  没了は、まったくなくなるという意味(「日国」)です。この了は、おわるというより、「文末に用い、過去または完了の語気を示す助字」(「新字源」)でしょう。

 3,  準1級書き取り 2点

(九)ていわ(蹄窪)の内、蛟竜を生ぜず。

4,1級読み 1点

()窓櫺(そうれい) 

 櫺の音読み見出し語は、「辞典」にはありません。窓櫺は、小熟語で載っています。また、訓読みで櫺窓(れんじまど)12-3Y=征40頁が出題されていました。訓読みが出題されていると、見出し語がなくても、音読みも出題される可能性がある例です。

5,1級書き取り 4点

(八)顚蹶≒さち(蹉躓)20-1Y 

  読み問題から書き取り問題への転化です。ただ、蹉躓は、見出し語になく、見出し語にない熟語の読み問題が、書き取りに転化する例は少ないと思います。読み問題を、書き取り問題として解く方法は、1級学習の定番ですが、私は、見出し語だけでいいと思っていました。高得点のためには、見出し語の有無に拘わらず、全ての音熟語読み問題を書けるようにしておくということで、これはかなり大変です。

 尚、蹉も躓も、「辞典」の音訓索引「つまずく」にあり、蹉躓は、同訓で構成された熟語です。見出し語にはなくても、同訓で構成された熟語は、訓を憶えるためにも有益ですから、憶えていった方がいいのでしょう。


(十)無差別となり、虚無となり、模糊として そうせき(踪跡)すべからざる者となるあり。澹乎(たんこ)たり、りょうかく(寥(廖)廓)たり。

寥と廖は1級、廓は準1級です。

寥(廖)廓は、「辞典」の見出し語にはありません。「新字源」には載っており、「からりとして広い」という意味です。この熟語と意味を知っておれば、文脈から解けそうですが、「辞典」の見出し語に加えて、「新字源」の熟語(約6万)を学習することはとてもできません。

 寥の親字欄には、寥廓が小熟語で載っており、意味として、「ひろい。奥深く広い。」とあります。また、準1級の廓の親字欄にも、「大きい。ひろびろとしたさま」とあります。寥の訓読みは、さび(しい)、廓は、くるわですが、訓にはない意味まで憶えておけば、寥廓が想起できたかもわかりません。

また、見出し語には、 【廓寥】15-1Yがあり、意味は、「広大でがらんとして、もの寂しいさま。」とあり、廓寥≒寥廓です。ひっくり返し熟語ですから、廓寥→寥廓と想起する方法もありそうです。

尚、廖は見出し語のない△の漢字ですからここでは無視します。


6,纏め 読み2点 書き取り8点

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【22-2】三点セット、狭義で179点、広義で190点取れる

2011年02月17日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

 三点セットの点数数えを暫くさぼっていましたので、遡ります。22-3はだらだらと書いてしまいましたので、なるべく簡潔に。 

A 狭義の三点セット 179点

B 広義の三点セット +11点=190点

B-1 常用 8点
(1)表内読み見出し語新出 1点

   (十)井然(せいぜん) 

  (2)表外読み見出し語新出 1点

   (一)燥(はしゃ)ぎすぎ  onlyな訓です。

  (3)書き取り 見出し語新出 6点

   (五)車載とりょう(斗量) 3級四字熟語です。

   (八)倨傲⇔けんよく(謙抑)

   (十)ふそう(扶桑)第一の好風に遊びて
     (出典 透谷「松島に於いて芭蕉翁を読む」

 「奧の細道 松島」その儘です。ネットではこの問題は正答率が低かったようですが、芭蕉ファンとしては残念です。

「辞典」には、扶桑の意味として、昔の中国による日本の呼称とあり、歴史的な用語のように読めます。来歴はそうだとしても、近世、近代の日本人が、自国の呼称として使い、軍艦の名前にもなったのですから、「辞典」の説明は不十分でしょう。

B-2 準1級 3点

(1)           四字熟語から推知可能な読み 1点

  葵向(きこう)←兎葵燕麦(ときえんばく)   

(2)           書き取り見出し語新出 2点

  (八)鳥目≒あとぶつ(阿堵物)

  これは問題文の鳥目も難しい。9級鳥の親字欄にあり、「辞典」の音読み見出し語を総覧したときに●をつけてありましたが、全く忘れていました。鳥目は、政柄22-3Kが出てきた「高瀬舟」にありますね。

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