“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

とりあえずの近況

2017-06-25 21:49:24 | 日記
こんばんは。

29-1の自己採点ですが、143点でした。やはり、難関の第1回を制覇できて初めて、1級合格者として自信が持てるのだろうなあ、と痛感しています。
今回、どうにか時間を無理やり取って勉強はしましたが、優先順位がうまく回らず、弱かったところがそのまま正直に出た結果でした。
誤答の記憶の補強まではできませんでしたが、平成8年からの過去問は一通り書いて解いたので、この記憶は次に続くようにノート上で生かして復習を続け、頭ではやり方を反芻している勉強を順次進めていくつもりです。現実的に大変ですが、数回の受検を経ても必ず実現させていきたいと思います。

昨日24日(土)に、漢字三千年展を見てきました。阿辻先生の記念講演も拝聴できました。
9:30会館から12:50まで特別展をじっくり見て回って、13:00〜席を確保して13:30〜15:00阿辻先生の記念講演を拝聴、その後16:00まで、開催場所の資料室や常設展を見て回り、再入場して特別展を回り、展示図録の見本を見て、売店を見て(書籍は阿辻先生のご著書が大部分を占めていましたが、円満字さんの『漢字なりたち図鑑』が置かれていました!! うれしい。)、クリアファイル2種類(漢検の勉強に使います!)と、特に気に入ったハガキ2枚だけを買って、17:00前に展示場を後にしました。その間、摂取したのは水だけ(笑)

29-1についても、漢字三千年展についても、もっと詳しく書きたいのですが、どうしても仕事が詰まっているので、後日(遅ければ8月上旬…?)きちんと書きます。書きたい気持ちだけはあるので、そのためにとりあえず、これだけですが記事を更新しておきます。

夏至が過ぎてこれからは夜が少しずつ長くなるとはいえ、夏の暑さと蒸し暑さは増してゆく一方。体力消耗に警戒しつつ、元気に頑張っていきたいと思います。





29-1、受検してきました。

2017-06-19 09:26:21 | 日記
おはようございます。

今朝は単身での出張で、集合時刻や目的地の兼ね合いから、月曜日の朝としては異例のゆっくりペースで過ごしています。普段、如何に早朝から心身ともにフル稼働して負荷がかかっているかがよく分かります。

昨日の昼間、29-1の漢検1級を受検してきました。同時に受検された皆様、誠におつかれさまでした。
受検者が、いつもは部屋に20人以上いるのですが、昨日は18番止まり。さらに、3人欠席していました。女性は、しろねこを入れて3人。やはり少なくなっています。

試験の感触としては、個人的には、類義語・対義語と、文章題書き取りが特に苦しかったです。

受検後はすぐ職場に寄って、受検前に投げっぱなしにして帰ったいろいろな必要案件を済ませ、それから受検前だということで暫くセーブしていた本屋さんに行き、久々に1時間余りゆっくり過ごしました。さらに帰宅後は、これまでの受検日に無いくらい、家族と話しながらぼけっ としていました。母には、「何かしないの? 仕事持ち帰ってるんじゃないの?? 燃え尽き??!」と22時頃から断続的に聞かれる始末。機嫌も体調も悪くはないのに、どういうわけか、横になるのに移動する気力もなく、椅子に腰かけたまま動けない状態でした(笑)。それでも2時前には寝ましたが、今朝通常どおりに起きたら、まだ少し眠いです。

受検のお話に戻りますが、今回は、例年難易度の高い第1回の問題ということもあり、まさに「噬臍の悔い」(←書き取りに出題されましたね!)を抱くことにもなりそうですが、たとえばもう一度2ヵ月前に遡れたとして、しろねこの場合、多分時間の確保自体があれ以上どうにもならなかっただろう、という感じなので、できるだけのことをできる時間内でして臨んだ、と思っていて、一応納得はしています。
でも、反省点は、いろいろあります。まず、熟字訓が今回ほぼ手付かずで、もともと苦手だった「馬鮫魚(さわら)」が頭から抜けていました。
そして、漢検漢字辞書・漢検四字熟語辞典の読み込みが甘く、思ったより進みませんでした。連泊の宿泊行事にも2冊とも連れていきましたが、みんなが熟睡していた往復のバスの中で寝ないで見ていたくらいで、宿舎では終に見られず。
あとは、既に解いたり作ったりして溜まっているノートの見返し・記憶の消化を、もう少し工夫していきたいと思います。解くだけ解いても、消化する前に仕事が入るか、寝てしまいます。最近、睡眠を削れなくなってきました。歳のせいでしょうか(意欲は、あります)。

――とりあえず、今週24日(土)は、ある方から教えていただいた『漢字三千年展』に出掛ける予定です。
29-1の解答が気になりながらも、今から楽しみです。

4年ぶりの歌舞伎教室

2017-06-04 20:20:16 | 日記
本題と関係ないですが、先ほど通勤駅で、全国のグルメ館のような売り場に、愛媛今治のゆるキャラ・バリィさんのバウムクーヘンがあるのを見かけました。パッケージを見ると、大きなバウムクーヘンの上に、お菓子でできたバリィさんが可愛く載っています。それなりのお値段なのですが、それより何より、このバリィさんを食べるなんて、とてもかわいそうでできない……と、そっと箱を売り場に戻したしろねこです。

さて、行事の引率の関係で、2泊3日ほど東京に行ってまいりました。予想よりはそれほど暑くなく、ラッキーではあったものの、帰ってきたら寒い……。暑いのは苦手なので、またこの先ぐんと気温が上がってくるかと思うと、億劫です。
それにしても、4年前にも今回と同じ学年行事を引率してきましたが、その時といろいろ比較ができて、2度経験するってやっぱりいいな、と思えることが沢山ありました。

2日目の昼間は、企業や官公庁を訪問する班別研修のひとつについていき、午前中は某新聞社さんにお世話になりました。入稿の流れや校閲のことやオフセット印刷のお話も伺えて、とても勉強になりました。定時のツアーだけでなく、最後に社会部のデスクの方が生徒に個別対応もしてくださり、有意義な時間になりました。

また、その日の夜には、東京で特許翻訳のお仕事をしている友人に宿泊先に来てもらって、ものごとに興味関心を持ち、チャレンジすることについての講演をしてもらいました。ここでも、友人の幼少時代からの、ひとつひとつの言葉に向き合う姿勢を、実感の伴うエピソードとともに聞くことができて、とても勇気づけられました。

そんな中、漢検1級出題単語に関わることでも、いくつか「見つけた!」ということがありました。
まず、1日目に宿泊先に向かう直前、みんなで皇居東御苑を散策したのですが、冒頭の画像にあるように、「おかとらのお(珍珠菜)」が案内板に表示されていて、つい写真を撮ってしまいました(笑)。「はるとらのお(紫参)」と紛らわしいので、用心している植物名のひとつなのです。
因みに、東御苑ではないですが、国会議事堂の庭に植えられていた、ココスとキタヤマスギが可愛かったです。

そして、3日目に鑑賞した、国立劇場:歌舞伎教室での演目『毛抜』の中に、「もぎどう(没義道)」という言葉が出てきて、実際使われている瞬間に出会えてびっくりしました。
ほかにも、「かきん(瑕瑾・瑕釁)」が出てきていました。
ついでに、「さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ(細工は流々仕上げを御覧じろ)」も使われていて、感動しました。いつだか初めて勉強したときは、「なんだこりゃ! 聞いたことないけどとにかく長いなあ!」と印象深かったものでしたが、実際にこうして使われているところに出会えると、やっぱり伝統芸能の中に、日本語は生きているんだなあ、とうれしくなります。
――4年前、歌舞伎教室を訪れた際には、『紅葉狩』を鑑賞しましたが、そのときには、訓読みで出題された「ははそはら(柞原)」が出てきました。今となっては、懐かしい瞬間です。

帰ってきたところで、またスケジュールが目白押しなので、体に気をつけてひとつひとつ頑張っていきます。