“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

漢字の世界に早く戻ってきたい

2013-05-24 07:06:49 | 日記
おはようございます。
ご無沙汰しております。

今日は、うちの職場の名物行事の前日です。
今日まで担当主任として企画、運営に奔走してきました。
今日は明日に向けての最終調整と、来月の行事の手続きのラッシュが同時に来ます。

今日の峠を越えれば、この日曜はほんの僅か時間の隙間ができそうです。
きちんと記事が書ければ……その前に、まとまった勉強時間が持てれば。


今日のような記事を書いている短い時間みたいなのを、「毫釐」と表現できるのでしょうか。

こつこつ進んでいる「漢検モバイル」で、2級以下を練習していて難しいと思ったもの2問。

・「潟湖」の読みが「せきこ」である。
→「潟」の音読みはすぐに浮かばない。

「親展」の類義語として、「直披(じきひ)」を選択する。
→答えを見れば、「直接ひらく」意でなるほどと思いながらも、ぱっと反射神経は働かない。
日本語検定でも苦しみましたが、やはり書簡の知識はまだまだです。

では、漢字に戻ってこられるために頑張ってきます。

たつ・たつへん(立)の漢字まで

2013-05-19 00:20:26 | 日記
こんばんは。またご無沙汰しております。

お陰様で、風邪がほぼ治りました。
何より悪寒がしなくなり、嗅覚が戻ったのが有難いです。
家族にもうつしてしまいました(こちらも大分回復しましたが)。申し訳ないことをしました。お互い年を重ねていくと、ちょっとした風邪でも思わぬ体力消耗に繋がるので、本当に気をつけたいです。


前の記事のUP以来、連日9時過ぎ退勤で、届いた漢検ジャーナルも読めず、記事も書き切らないまま睡魔に襲われる毎日でしたが、先ほど漸く、束の間の安息を得ました。

相変わらず進んでいませんが、『要覧』190頁「禹」~191頁「竰」を引きました。

・「秕政(ひせい)」…悪政。
→「秕」=しいな。実のないもみ。

・「秧歌(おうか・やんこ)」…中国農村の田植え歌。
※「やんこ」は難読扱い。

・「秬鬯(きょちょう)」…黒黍の酒。
→「秬」=黒黍。

・「麦稈([音]ばっかん・[訓]むぎわら)」
→「稈」=「藁」
・「稈心(みご)」…藁の外側の葉や葉鞘を取り除いた茎の部分。わらしべ。

・「稍事(しょうじ)」…小さいこと、少しの暇。

・「粘稠(ねんちゅう)」
※「ねんちょう」と誤読しやすい?
→「稠」=密度が高い、多い、濃い。

・「稟請(りんせい、ひんせい)」「稟議(りんぎ)」
→「稟」=上位の人に申し上げる。
・「稟性(ひんせい)」「稟賦(ひんぷ)」「気稟(きひん)」「天稟(てんぴん)」
→「稟」=生まれつきの性質。

・「稼穡(かしょく)」…農業。
・「農穡(のうしょく)」…農作業。
→「穡」=穀物を取り入れる。農業。

・「窈窕(ようちょう)」…美しくたおやかなさま。
→「窈」=奥深い。
→「窕」=しとやかで美しい。

・「腋窩(えきか)」「眼窩(がんか)」「山窩(さんか)」
→「窩」=あな、くぼみ。

・「穹窿(きゅうりゅう)」…大空、丸天井。
→「窿」=ゆみなり。

・「九竅(きゅうきょう)」…人体の九つの穴。
→「竅」=穴。

・「竄入(ざんにゅう)」
→「竄」=逃げ込む、紛れ込む。
・「改竄(かいざん)」「点竄(てんざん)」
→「竄」=文字を訂正する。

・「流竄(るざん)」
→「竄」=島流しにする。

・「兵站(へいたん)」…軍需物資の補給、輸送機関。
→「站」=中継点。

(「畢竟」はお馴染みですが)
・「竟宴(きょうえん)」…祭りのあとの宴会。
→「竟」=おわる。おわり。

・「竭尽(けつじん)」
→「竭」=つきる。つくす。


余談ですが、しろねこの嘗てのお気に入り漫画の一つ、
以前集英社から出たYOUNG YOUコミックス『アマリリス』(岩館真理子)の主人公である、
花屋の桃田さん(←長いストレートの髪で細身の、わりと可愛らしい天然系女性)は、
ホラー好きでゾンビのフィギュアなんかにときめく乙女なのですが、
そんな彼女が或る日、店のボードに、
「魑魅魍魎」も「髑髏」も書ける、と思い出しながら書いて見せるシーンがあります。

一方、もうGW前のことですが、
中1の男子から授業中(←或る作業をしていたので、お喋りは自由)、

「先生は『魑魅魍魎』って書けますか!?」

と聞かれたので、

「書けるよ(微笑)」

と答えると、

「えっ、本当ですか?!書いてみてください!」

と言うではないですか。

実際、どう書くか知ってるの?と聞くと、知らない。と言うので、
試すというより本当に知らないのかな……?と思い、黒板に縦書きで、桃田さんの気持ちになりつつ、

「魑魅魍魎」

と書きました。
すると何人かが、えっ、どう書くのどう書くの!?と黒板の方へ歩いてきて、
まるで博物館の展示品でも見るように、子細に書かれた文字を眺めていくのです。

ああ、子どもってこうだったよなー……(一応授業中なんだけど。)と、その様子を見てしろねこは妙に感心してしまったのでした。

そして教室の後方では立ち上がった男子たちが、
漢検1級ってすげー!魑魅魍魎でも何でも書けるんだ~!と甲高い声で話しているのが聞こえるのですが、

(いや、「何でも」書けるわけじゃないんだよ……偶々『アマリリス』読んでて特に印象に残ってるだけなんだよ………汗)

と心中怯え気味のしろねこ(笑)

因みにこの時彼らの机上にあったプリントを後で回収したのですが、
ふと見るとその1枚の裏面に、「魑魅魍魎」と大きくメモしてあり、ついニヤリとしてしまいました。

さて、女子たちはその時どう思っていたのか、大人しくてよく分かりませんでした。
でも、自分たちの漢字テストランキングを掲示すると、真っ先に寄ってくるのは女子なんです(笑)


5月も下旬になってしまいます。
互いに「はじめまして」の期間も終わり、学習活動にせよ、行事にせよ、具体的に稼働しています。
身体の無理は利きませんが、出せるエネルギーを考えながら、頑張っていきます。
現在、大きな行事準備を2本抱えているので、その他の細かな仕事も含めて、バランスよく片付けていきたいです。

次回漢検の対策も、すぐに1ヵ月前になりますね。

しめす(示)の漢字まで

2013-05-06 01:24:17 | 日記
こんばんは。
ご無沙汰しております。
風邪をひいてしまいました。症状が出て1週間以上過ぎました。漸く峠を越したか?というところです。
喉と鼻は、じっと黙っていればかなり楽になりましたが、歩くと節々が痛み、多少ふらふらします。

いつの間にかGWも後半、しかもあと1日です。
(しろねこの職場は28日(日)が全員出勤でしたので、「前半」は連休無しでしたが。)
しろねこ自身は、5月3日と4日は、仕事把握と残務整理のため、自主出勤していました。


さて、なかなか進んでいませんが、『要覧』188頁「矜」~190頁「禳」を引きました。引いてから携帯に打ち込む余力がなかなか持てなかった、というのが本当のところです。

部首の内訳は、
・ほこ(矛) 1字
・や(矢) 2字
・いし(石) 28字
・しめす(示) 11字
です。


(「砌(みぎり)」の読み書きはお馴染みですが)
・「砌下(せいか)」…階段の下、また、手紙の脇付の一。
→「砌」=石畳、石段。
※もともとは、軒下の敷石の意。

・「碌碌(ろくろく)」…役に立たない様子。
→「碌」=※もともとは、石の(多い)様子。

・「石碣(せっけつ)」
・「碑碣(ひけつ)」
・「墓碣(ぼけつ)」
→「碣」=石碑。

・「碪」=「砧」の異体字。
→「碪杵(ちんしょ)」…きぬたとそれを打つ槌。
・「鉄砧」の読みは「かなとこ」。

・「四角号碼(しかくごうま)」…字の四隅の形に番号をつけて分類する漢字検索方法。
→「碼」=番号。

・「磧沙(せきさ)」…川原の砂。
・「磧礫(せきれき)」…川原の小石。

・「磽角(こうかく)」
→「磽」=石が多くてやせた土地。
※「ぎょうかく」は、「こうかく」の慣用読み。

・「磴桟(とうさん)」…崖に架けた石の橋。
・「磴道(とうどう)」…石畳の道や坂。
・「石磴(せきとう)」…石段、石畳の坂。

・「祗候(しこう)」…つつしんでつかえる。
→「祗」=つつしむ。
※「祇(ぎ:地の神)」≠「祗」

・「皇祚(こうそ)」「重祚(ちょうそ・じゅうそ)」「践祚(せんそ)」
→「祚」=天子の位。

・「修祓(しゅうふつ)」
→「祓」=神道のおはらい。

・「祺祥(きしょう)」「祺福(きふく)」
→「祺」=幸い。

・「新禧(しんき)」…新年のあいさつ。
→「禧」=幸い。

・「禳災(じょうさい)」…祈って災厄をはらう。
→「禳」=災厄をはらう。


職場にいるときは、昼食・お手洗いに行くタイミングが掴めないほど仕事が山積しています。
誰だこんな分掌の割り振りしたの~~~!!
と、過年度の様々なファイルを投げ捨てたくなることもあります(笑)
でも誰かが見ていて助けてくれるので、とても有難いです。

明日寝不足で仕事が回らないことを考えると、怖くて自然に睡眠をとっています。
前は寝不足になっても答案添削していたのに、大違いです。
それでも、朝一番に色々仕事をしていると、まだ体が完全に起きていなくて、パソコンを打ったり資料を捜し出す腕が麻痺しそうにやや弛緩していて、ちょっと怖いです。神経系や内臓が知らないうちに弱らないように、気を付けたいところです。