“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

め(目)の漢字

2013-04-23 22:35:59 | 日記
こんばんは。

め(目)の漢字は少々数が多いので、直前迄の漢字と記事を分けました。

関係ありませんが、
「しろねこ」とケータイで打とうとすると、いつも変換予測機能のところに

「白ネギ」

と表示されるので、いつもラーメンのトッピングを思い浮べてしまうしろねこです。
と言いながら今夜の晩ご飯は、生ハムベーコンサンドでしたが。

『要覧』187頁「盻」~188頁「矚」を引きました。

(「右顧左眄」でお馴染みですが)
・「流眄(りゅうべん)」
→「眄」=流し目で見る。

(「眩暈」より忘れそうなもの)
・「眩れる(くれる)」…暗い気持ちで過ごす。
→「悲しみに眩れる」
→「涙に眩れる」

(「明眸皓歯」でお馴染みですが)
・「一眸(いちぼう)」…一望。
→「眸」=ひとみ。

・「睇視(ていし)」
・「睇眄(ていべん)」
→「睇」=ぬすみ見る。

(「画竜点睛」でお馴染みですが)
・「眼睛(がんせい)」
→「睛」=ひとみ。

(「目睹」でお馴染みですが)
・「睹聞(とぶん)」
→「睹」=見る。「覩」は異体字。

(「鳥瞰」「俯瞰」はお馴染みですが)
・「下瞰」の読みは「かかん」(≠「げかん」)。

・「瞻依(せんい)」…尊敬して従う。
・「瞻慕(せんぼ)」…敬って慕う。
→「瞻」敬って見る。
※しろねこは「贍(=たす、たりる意。)」といつも混同。より部首を意識するべきですね。

・「矚望(しょくぼう)」
・「矚目(しょくもく)」
→「矚」=目を付けて離さないようす。ふつう「嘱」を使う。

(慣れない人は)
・「瞿然(くぜん)」…目をぎょっとさせて驚くようす。
・「矍鑠(かくしゃく)」…年をとっても元気なようす。
→「瞿」≠「矍」字形の違いに注意。


もうすぐあと2ヶ月。
一度過去問演習にも手を回さなければ。

さら(皿)の漢字まで

2013-04-23 22:33:12 | 日記
こんばんは。

4月2日にご紹介した「漢検モバイル」、バス停その他で時々打ち込んでいましたが、気が付いたら「漢字博士レベル」になっていました。(その前は確か「国語教師レベル」。)
ナビゲーターになるキャラ達がしろねことしては面白いのですが、これはガラケーに限るらしく、スマホだとナビゲーターは存在しないらしいのでちょっと残念です。
(因みに先日、契約先のケータイショップに所用があり行ったところ、しろねこのガラケーのことを「お客さまのケータイはパカパカするタイプのピンクの機種で宜しかったでしょうか?」と仕草つき・素敵な笑顔で確認されました(笑)やはり当然ガラケーとは言わないのですね。)

やまいだれの漢字のあとは、
・はつがしら(癶) 1字
・しろ(白) 6字
・けがわ(皮) 4字
・さら(皿) 7字
があり、それらを引きました。

『要覧』186頁「癸」~187頁「盪」までになります。

・「[白+十]隷(そうれい)」…身分の低い者、召使。
→「[白+十]」=しもべ。

・「皎皎(こうこう)」
→「皎」=月光が澄んで白い。

・「皓皓(こうこう)」
→「皓」=白く美しい。
※「明眸皓歯」でお馴染み。

・「皚皚(がいがい)」
→「皚」=雪や霜で白い。

・「皴法(しゅんぽう)」…日本画などで、ごつごつした岩や山を描く技法。
→「皴」=しわ。

・「皺面(しゅうめん)」
→「皺」=しわ。
※「皴」と「皺」では、同じしわの意でも、音読みが異なる。

・「腎盂(じんう)」
→「盂」=はち、皿。

・「盍簪(こうしん)」…友人が集まること。
→「盍」=会合する。

(「飯盒」でお馴染みですが)
・「香盒(こうごう)」
→「盒」=ふたのある容器。


以上でしょうか。
「皴法」は、自分には知識がなく、新しかったです。

やまいだれの漢字

2013-04-21 19:51:52 | 日記
こんばんは。


『要覧』184頁「疔」~186頁「やまいだれ+攣」を引きました。
心持ち、皮膚疾患か性病が多い気がします。
やはり病は調べていると、憂鬱になりますね。
「ストレス」という言葉を使うだけで、ぐっとストレスが増すと言われていますが、病に関する言葉も、機械的に覚えていくようにしないとマイナス思考が増えそう(笑)


・「面疔(めんちょう)」…悪性のできもの。

・「疝気(せんき)」
・「疝痛(せんつう)」
→「疝」=腹部が痛む病気。

・「疥癬(かいせん)」
→「疥」=皮膚病の一。

・「膿痂疹(のうかしん)」…皮膚疾患の一種。
・「痂せる」…傷口がかわく。

・「疳癪(かんしゃく)」
・「疳性(かんせい)」
→「疳」=小児のひきつけ、またヒステリー。
・「下疳(げかん)」
→「疳」=性病の一。

・「横痃(おうげん)」…性病の一。
・「痃癖(げんぺき)」…肩凝り。
→「痃」=筋がつる病気。

・「疵瑕(しか)」は「瑕疵」よりお馴染みではないので、読みならぱっと見、「かし」と間違えそうですし、書き取りなら咄嗟に浮かばなそうです。

・「壊疽(えそ)」「脱疽(だっそ)」「炭疽(たんそ)」
→「疽」…悪性のできもの。
※次の「疸」と紛らわしい。

・「黄疸(おうだん)」
→「疸」…肝臓、胆嚢の病気。

・「痊癒(せんゆ)」
→「痊」=病気が治る。=「癒」

・「書痙(しょけい)」
→「痙」=筋肉がひきつる。

・「宿痾(しゅくあ)」
・「病痾(びょうあ)」
→「痾」=病気。

・「痿人(いじん)」…足の不自由な人。
→「痿」=足がなえる。
※これまでこの字に対して、「足が」という部位の限定の意識がありませんでした。

・「痼疾(こしつ)」…長患い。
→「痼」=こりかたまる。

・「痲(=麻)」≠「痳(=淋)」→「痲(ま)」=しびれる。
→「痳(りん)」=性病の一。

・「瘋癲(ふうてん)」
・「癲狂(てんきょう)」
→「瘋」=精神を病む。
→「癲」=意識や感情が錯乱すること。

・「はらいせ」の表記は「腹癒せ」

・「瘟疫(おんえき)」
→「瘟」=伝染病。

・「瘡毒(そうどく)」「痘瘡(とうそう)」「疱瘡(ほうそう)」
→「瘡」=できもの。かさ。
・「金瘡(きんそう)」…刀きず。
・「褥瘡(じょくそう)」…とこずれ。
・「凍瘡(とうそう)」…しもやけ。
→「瘡」=きず。切り傷。

・「瘢痕(はんこん)」
→「瘢」=傷あと。

・「瘴気(しょうき)」
・「瘴癘(しょうれい)」…マラリアなどの熱病。
→「瘴」=山川の毒気。
→「癘」=悪性の病気。

・「瘰癧(るいれき)」首のリンパ腺が腫れて化膿するできもの。
→「瘰」=しこりのできる病気。
→「癧」=はれものが重なってできる病気。

・「痔瘻(じろう)」
→「瘻」=慢性のできもの。

・「癇癪(かんしゃく)」
→「癇」=神経質で怒りっぽい性格。
・「子癇(しかん)」「癲癇(てんかん)」
→「癇」=ひきつけ、けいれん。

・「癈疾(はいしつ)」
→「癈」=体をこわす、不治の病。

・「白癜(しろなまず)」…皮膚病の一。

・「技癢(ぎよう)」…歯がゆい。自分の技量を見せたくてうずうずすること。=「伎癢」
→「癢」=かゆい。

・「白癬(しらくも)」
・「銭癬(ぜにたむし)」
→「癬」=非常にかゆい伝染性皮膚病の総称。

・「廱疽(ようそ)」
→「廱」=はれもの。


こうしてみると、やまいだれの漢字に対しては、何の病気かより、どう読むかに集中していた気がします。


毎日思考停止にならないよう、意識的に気を付けています。
もう、「忙しすぎる」などとわざわざ誇張するのも大人気ないですし。
帰宅後は絶対仕事しないで、漢字やったる!!
…と闘志だけは湧いてくるものの(←実際はそうもいかず。)、そんな時の「やまいだれ」でした(笑)
「やまいは気から」。


※追記
最後の「廱疽」の「廱」、
正しくはやまいだれの「癰」です。コメントでご指摘いただきました。有難うございます。

「襯衣」の話

2013-04-20 01:32:49 | 日記
こんばんは。

昨日今日はやまいだれの漢字を引いています。185頁「癇」まで行きましたが、ここで一服。


毎回、授業で漢字テスト(書き取り)を実施しています。
冊子の漢字テキストをもとに、wordで作成するのですが、

「シャツを洗濯する。」

という例文の、「洗濯」をカタカナ太字にしなければならないのに、あろうことか、

「シャツ」

を太字にしてしまっていたではありませんか………!!
やはり急いで仕事をすると、ミスが増えていけませんね。

誤りを見つけた生徒たちは、太字になりそうもない語が太字になっていて、しかも問題になる筈の語が既に漢字(=答え)になっているわけなので、爆笑するやら喜ぶやら(しろねこも一緒に爆笑)。

しかし、そこで転んでもただでは起きないのが、1級受検者です!

「う~ん、じゃ、洗濯のとこは、全員プラス1点ね。
…でも実は、シャツにも一応漢字あるんだけどね」

「えっ、あるの、どんな字どんな字?!」

というわけで、しろねこは偶々覚えていた「襯衣」 を黒板に書いて、「シャツ」とルビを振りました。
はじめ「親」を「新」と書いて、「なんか変だな」と考えて、何とか正しく書けてよかったです。

「えっ、そんな字あんの!!」

と口々に叫んだ彼らですが、次の時間に『漢検漢字辞典』から、「襯」の頁と、「襯衣」の部分がある「当て字・熟字訓索引」の頁を印刷して配り説明したところ、
「すげ~!かっけー!!」と感想を漏らしていました。

歳が小さいと、反応が高校生以上に、スピーディーかつ不定型で返ってくるので、それはそれで新鮮です。

6月受検に向けて、
漢検の過去問を貰いに来る生徒もちらほら出てきました。
自分の対策も忘れないで、頑張ってサポートします。

では、今日は寝ます。

た(田)の漢字まで

2013-04-18 00:51:16 | 日記
こんばんは。
今日(もう昨日)も何とか一日を終えました。

『要覧』183頁「瓠」~184頁「疇」を引きました。
部首は、うり、かわら、うまれる、た、です。
しかし、あまり取り立てて挙げるものがなく、殆どお馴染みでした。

・うり、うまれる、たの漢字については、取り立てて書くべき語はなし。

・かわらの字には、重さを表す、検定お馴染みの国字が多い。

・「瓮水(おうすい)」
→「瓮」=容器のかめ。

・「瓶爾小草(はなやすり)」…シダ植物の一。


このくらいで、本当にあとは改めてここに引くべきものはないです。
ただ、ひとつ気になるのは、「畚褌(もっこふんどし)」…!漢検には多分出ないと思いますが。
(※「畚」は、漢文「愚公移山」でもお馴染み、土を運ぶ道具。)
畚に形が似た褌。
Wikipediaの説明を見ると、歌舞伎の女形は、普段からこれを着用、とあるのですが、現代でも!?……ということは、しろねこが憧れるあの方も……??!(←どなたかはご想像にお任せします。幼少時から教育テレビなどでお見かけしていて大好きなだけで、追っかけなどではないのですが。)
と、ちょっとミーハーモードのしろねこ。

前の晩は、「瑪瑙」の「瑪」が馬の脳ミソに似た模様のある石を表す、というところで、人間の脳とどう違うのか??と気になって5分くらい悶々としたし。
(結局違いは分かりませんでしたが。)

では、就寝します。