“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

おんなへんの字(2) …また眠ってしまいました

2013-03-02 14:40:01 | 日記
こんにちは。

今日は、しろねこは出勤日に当たらない土曜日なので、少しゆっくり(9時前に)起きました。

昨日は帰宅後、おんなへんの残りの文字を引き終わりましたが、
一息つこうと横になった途端眠りの世界に行ってしまいました。(油断大敵ですね。)


ということで後れ馳せながら、
要覧151頁「嫣」~「孀」です。
(今晩の分は今晩の分で分けて出します。)

・「嫣然(えんぜん)」…あでやかなさま
=「艶然」
※同音異義語「婉然(=しとやかなさま)」と区別したい

・「嫩葉」〈音〉どんよう〈訓〉わかば

・「嬌態」=[難読]しな

(「嬖愛(へいあい)」は過去問でお馴染みですが、)
・「嬖幸(へいさい)」…寵愛を受けること
※「幸」を「さい」と読むのに注意
・「嬖臣(へいしん)」…お気に入りの臣下

・「嬲[ジョウ]」=いじめる意
※以下、配当漢字ではないですが、字形が似たものとして、
・「嫐[ドウ・ノウ]」=うわなり、嫉妬の意。
歌舞伎の演題の一つで、初世市川団十郎が演じた。一人の男に二人の女が嫉妬でからむ所作で、後妻(うわなり)打ちの風習が劇化したもの、
とある。
・「娚[ナン]」=「喃」の異体字。「喃」は喋る意。→「喃語」「喋喋喃喃」

…どの部首でも割とそうですが、明るい側面の意味と暗い側面の意味があるものだ、と思います。
おんなへんの字では、その神々しさとまがまがしさが特に紙一重であることが感じられ、覚えるために調べてイメージし続けると、非常に疲れやすいグループです。
時間があっても、調べるのが何となく億劫になることもよくありました。
それだけ女には女の、持てるエネルギーが強いということなのでしょう。

それにしても、「女」という部首はあるのに、「男」という部首が存在しないのは何故なのでしょうか?
少し気になります。