“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

きへんの漢字(2)

2013-03-26 08:15:34 | 日記
おはようございます。

職員室の自分の席の片付けも佳境に入ってきました。
9年間いるうえに、次の学年が未だどこかわからない中で、何を優先して捨てていいのかさっぱりわからないから困ります。
一昨日は、高校生のときのしろねこの古典のノートと、それに挟んだ古典の恩師のプリントが出てきました。先生の頃は、手書きのプリントがまだ一般的でした。
プリントの藁半紙が古かったのを、濃いめにコピーして保存したせいで、画面がすこし黒ずんでいて、拓本ぽくなっているところがまたなんとも懐かしい感じです。

昨夜までに、
『要覧』168頁「桀」~「椈」を引きました。ケータイ辞書だと、熟語が載らないものも多くあります。

・「桎梏(しっこく)」…自由を妨げるもの(出家の絆しになるものとして、古文でも頻出)
→「桎」=足枷、「梏」=手枷。

・「椽桷(てんかく)」…たるき。→「桷」も、たるき。

・「梟(きょう)」=強くて悪い、たけだけしい。
→「梟悪」「梟雄」「梟将」
・「梟(きょう)」=さらし首にする。
→「梟首」「梟木」

・「梵(ぼん)」=サンスクリット。
→「梵語」「梵字」「梵文」
・「梵(ぼん)」=仏教に関することに冠する(=語のあたまに付ける)。
→「梵妻」「梵鐘」「梵刹」
・「梵(ぼん)」=バラモン教における宇宙の根本原理。梵語brahmanの音訳。
→「梵天」「梵我一如(ぼんがいちにょ)」
※この字はスケールが大きすぎて、引くときいつもためらう気持ちがあります。

さあ、また片付けへ。