“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

大晦日も残りあと少し!!

2013-12-31 19:12:16 | 日記
ご無沙汰しております。
皆さま如何お過ごしでしょうか。
大掃除もすっかり終えて、御実家で年越し蕎麦の準備中でしょうか。
或いはご旅行中でしょうか。

しろねこは、先程まで母の買い物に付き合いがてら、恩師が昨年執筆されて、送っていただいた本を読んでいました。私と分野が全く異なる英米文学の翻訳書で、気を落ち着けてきちんと読みたかったのですが、ずっと仕事に忙殺されてまっしぐらだったので、今になってしまいました。

デザインが決まらず心配だった年賀状も無事書き終え、昨日は一ツ橋書店の『漢検合格ノート』の復習にかかりました。やはり基本的なよい問題集です。

改めて年明けに記事を出しますが、
今年一年、読者の皆様には本当にお世話になりました。
ここに厚く御礼申し上げます。m(_ _)m

近況 ~ 最近思ったこと。

2013-12-23 21:10:37 | 日記
こんばんは。
年末慌ただしい毎日を送っています。

25ー2検定後は、
行事をまた一つ終え、来年度の予定を組みながら入試の校正を何種類もしたり、生徒の書きぞめの準備をしたり、年明けの行事の準備をしたり(やはり昨年の高3受験生と今年の中学生とでは、全く忙しさの種類が違います)、今年に限って忘年会幹事に当たったりと駆け回っていました。

9月24日の「むしへん・とらがしら」の漢字の記事を最後に、三省堂ケータイ漢字辞典による部首別の漢字調べの勉強の一部を記事として出せていませんでしたが、実際は、

ち(血)
ぎょうがまえ(行)
ころも(衣)
おおいかんむり(襾)
みる(見)
つの(角)
げん(言)
たに(谷)
まめ(豆)
いのこ(豕)
むじなへん(豸)
かい(貝)
あか(赤)
そうにょう(走)
あし(足)

迄の1級配当漢字は調べるに至りました。
しかし、まだ要覧で見開き11頁ほどありますので、頑張ります。

これから年賀状を1週間ほどで仕上げて(←消しゴム判子・筆ペン・オール手書き)ほっと一息ついたら、もう25ー3まで1ヶ月ちょっとかと考えると、かなりぞっとします。

いつも通りの過去問復習に入る時期です。

1月から、震災で壊れた校舎が新設したところに引っ越す作業が入り、そこに入試と行事が錯綜するので、無事乗り切れるか非常に不安です。

仕事も検定準備も疎かにならないよう、休みの日は確り自分の時間を持てるように、最低限でも保っていきたいと思います。


1級とは関係ないことで、最近一つ思ったことがありました。
おそらく全く関連はない、或るお二人のブログを拝見していて、非常に共通した内容があったので、こちらに記しておきます。

お二人とも、「もう死にたい」というような人生相談のメールが毎日押し寄せているという方々なのですが、
そのお二人とも、割と同じ時期に、同じことを書かれているのです。
それは、


助けてほしい、何とかしてほしいということは言ってくるのだが、こちらの話(仏様の話)に耳を傾ける時間や余裕はないというのは、むしがよすぎる。


自分に困った人を紹介してくる流れが増えているようだが、自分がどんな人間かも全く知らないまま(著書も活動内容も知らないまま)、ただなんとかしてくれというのは、余りに無責任でどうともしがたい。


……お二人は全く異なる分野の方々なのですが、共通するのは、
「こちらがどんな考えを持った人かも知ろうとしないまま、やみくもに何とかしてくれという相談の仕方を、改めてほしい」
ということだと思います。

相談する側が、相談する相手を見もせずに、ただ何とかしてくれとしがみつこうとする傾向が、どうも世の中にあるようなのです。
日頃人の身になって自らの時間を費やし、身体を張って奔走しているお二人が言うのですから、余程ひどいのかな、と思います。

それだけ、世の中のゆとりがなくなり、人々は自己中心的にならざるをえないほど悪循環の渦に巻き込まれ、収拾がつかなくなっているのかもしれません。
これは怖いことです。

お互いのことを何も知らない者同士だけれど、何のご縁か、この出会いで自分は救われた、という話も勿論数多くあるでしょう。
けれども、その人物が職業的に救済活動をしている場合、やはり何を守り大切にしてその人が他人を助けようとしているのか、それを見ようと相手の声に耳を傾けて初めて、助かろうと思う人も本当に救われる道に入れるのかもしれません。


……では、長くなりましたが、忙しいときほど健康にはくれぐれも留意して、残り少ない日数を駆け抜けて参りましょう。

2013年 今年の漢字

2013-12-16 01:20:24 | 日記
こんばんは。

先週13日(金)には、朝7時台で勤務地の道に氷が張り、翌14日(土)はしろねこの住む地域では強風で午後から雪、昨日15日(日)も雪は続きました。

しろねこは、過去の自分のブログを読みつつ(やっと昨年まできました!)、部首別にケータイ辞書で漢字を調べるのをぼちぼち再開しています。

12日(木)漢字の日に、今年も「今年の漢字」が発表され、漢検生涯学習ネットワークメールマガジンVol.28でもその詳細が、職場のPCに届いていました。

それによると、第一位「輪」は、170,290票の応募のうち、9,518票(5.59%)で決定したようです。

理由は2020年オリンピック招致決定が、なんといっても一番でしょう。
他にも色々書いてありましたが、それらは個人的には、日本人的な「和」のほうが合っているのかな、とも思いました。
「輪」は「和」に通じるということでしょうか。

他には(代表的な理由にはありませんでしたが)、「笑っていいとも!」も、ちょうど終わってしまうという発表がありましたし……。
友達の輪は、今後も見えないながら世界に広がっていくのだと思いますが……。

輪廻転生、メビウスの輪、……なにか、輪には強い゛運命゛みたいなものを感じます。運命の輪に巻かれていく世界を考えたとき、……私は、ただただこうべを垂れるしかない、何だか無性にやりきれない気持ちになります。

更にどちらかというと、しろねこ個人は、具体的には書きませんが、一部のニュースなどから、「輪」という字にはよいイメージばかり持てているわけではなくて、ちょっと気が塞がる思いがしました(よい意味で考えている方、本当にすみません)。
うちに帰って母にそのことを告げると、母も同様のことを考えていたようです。

まあ、本当に、いろんな意味で、今年らしいといえば、本当に今年らしい一文字であると思います。

因みに

2位「楽」8,562票(5.03%)
3位「倍」7,623票(4.48%)

だそうで、私としては、3位に賛同します。


……余談ですが、これと同じくらい、世相を反映してるなあと思わされた言葉の言い回しがあったので、紹介しておきます。
断っておきますが、これは批判というより、ひとつの表現をどうとるかという投げかけです。

最近流れていると思われる某CMに、

「家族を楽しもう」

というキャッチコピーがあります。
といっても、私はTVで見たのではなく、そのお店のレジの液晶パネルで見たので、見間違いでなければ、です。

仮に私の見たものがそのとおりだったとして、私は一瞬どきっとしました。


「(商品を)家族で楽しもう」

「(商品で)家族を楽しもう」


この二者には大きな違いがあります。

前者が常識的な感覚の表現であるのに対して、後者は、「家族」というものを楽しくする潤滑油に、わが社の商品がなれますよ。と、前者より強調して言っているのです。「あなたの家族がいつも楽しくあるためのお供に」ということなわけです。
上手いよな~、と思うと同時に、「家族」というものを、意識して「楽しむ」ものに位置付ける程、現代は役割を演じる社会なのか、とちょっとこわくなってしまうのです。(同じような意味で、以前流行った「家族サービス」や、最近定着した「女子会」という言い方にも、しろねこはちょっと鳥肌がたつ思いです。)

そして後者の言い方だと、商品の魅力のほうが、家族の楽しさよりも普遍性がある、という解釈がされうると思うのです。

しろねこも未婚であり、私の友人にも未婚の人が沢山いて、少子化のなか、そうして意識的に「家族」というものの結束を固めざるを得ない時代だからこそ、のキャッチコピーなのかもしれません。

ちょっと漢字の話からそれてしまいましたが、今夜はこの辺で。

例えば、こんな目標の立て方も

2013-12-06 07:06:16 | 日記
おはようございます。
早朝の出勤時には、いよいよ暗くなってきました。冬至ももうすぐです。
毎度のことながら、第3回までの日数は本当にあっという間だなあと恐れています。
そしてセンター試験までの残り日数も、じき40日を切ります。中学に異動になって彼らと直接関わりのないしろねこですが、高校3年生のみんなには本当に今踏張って少しでも多く力を蓄められるよう、祈るばかりです。

相変わらずほぼ帰宅→爆睡の日々ですが、昨日放課後仕事中に漢検協会のHPを見ていて、「年度・回ごとの級別志願者数・合格者数」というコンテンツに目が止まり、改めて覗いてみました。

漢検協会TOP 〉調査・データ 〉年度・回ごとの級別志願者数・合格者数 〉

で、それぞれの結果を見ることができます。
H19年度からUPされており、データを拾ってみると、
ここ2、3年の志願者数はだいたい1700~1800人台、
実際の受検人数は1400~1600人台で、
合格者数は100~200人台です。

結果、合格率が10%前後となっていますが、並べてみると、自分の合格した回は合格率が10%以上の時しかない、ということに気付きました。

18ー1 ?%しろねこ合格
19ー1 8.5%
19ー2 8.0%
19ー3 7.1%
20ー1 11.8%しろねこ合格
20ー2 13.7%
20ー3 14.8%しろねこ合格
21ー1 20.7%しろねこ合格
21ー2 16.0%
21ー3 23.8%しろねこ合格
22ー1 9.0%
22ー2 11.2%しろねこ合格
22ー3 13.9%
23ー1 10.7%
23ー2 11.3%
23ー3 16.0%しろねこ合格
24ー1 7.1%
24ー2 15.3%
24ー3 10.2%
25ー1 9.1%
25ー2 ?しろねこ合格

こうして見ると、初期のしろねこの暗黒時代には、19年度がみんな合格率一桁なので、さもありなん、と腑に落ちました。

そんなわけで、ひとつの目標の立て方として、
「合格率一桁の回にも、確実に合格できる実力をつける」
ということが言えると思います。あくまで目安ですが、単に語彙の面からと絶対的な自己目標だけでなく、相対的に自分はできたか、ということも、やはり実力をはかるバロメーターになると、昨夜改めて意識しました。

大活字 三省堂 難読語便覧

2013-12-04 01:53:59 | 日記
引き続き今晩は。

ずっと記事にしたいと思っていたのですが、3週間ほど前、ある知人から
『大活字 三省堂 難読語便覧』
というものをいただきました。

偶々その人の自宅にあったのを、しろねこが1級取得者だと知って思い出し、自分より使いこなせる人が持っていたほうがよい、と思ってわざわざ持ってきてくださったというのです。
手に取り頁を捲るしろねこに、
「ご迷惑でなければ」
と言葉を添えられたときには、ご迷惑どころか、いただいてしまってほんとにいいんですか~!? と嬉しさのあまり暫く信じられない思いでした。

いただいてからも連日仕事が立て込んでいて、なかなか家でもじっくり見ることができないまま日が経ってしまっているのですが(←毎夜辞書を持ち込んでは開く前に布団で一緒に寝ているので、親が身咎めて寝るときは潔く寝て朝やりなさいよ、と怒ります)、開くとこの便覧がとても面白いのです。

普段は過去問と漢検漢字辞典・漢検四字熟語辞典に徹して殆ど他の辞書を見ることがないのですが(家も狭いし広げて見比べる時間もない)、これは「三省堂便覧シリーズ」の大活字版というもので、難読語のほかにも四字熟語、反対語、ことわざ、ホトトギス俳句季題があるようです。

大活字と謳っているだけあって、まずとにかく見やすい!!漢検漢字辞典もかなり見やすいですが、この便覧も凄く見やすいです。

編集はこれも漢検漢字辞典と同様、見出し漢字の音読みの五十音順で並べてあります。見出し漢字ごとに、見出し漢字が頭に付いた難読語が、字数の少ないほうから先に並べてあります。
索引は、見出し漢字の総画索引と部首索引があります。
見出し漢字そのものの字義はなく、音訓のみ記されています。各難読語の下に、ごく簡潔に意味が示されています。助かるのが、「植物」とか「楽器」とか「巻貝」とか書いてあるので、改めて調べる時間がないときも、意味の予測がつかない語を訳も分からず丸暗記しなくて済むということです。

漢検漢字辞典の熟字訓・当て字索引にある語以外の難読語や、固有名詞(書名や人名)、熟字訓でない普通の(?)難読語(普通の読み書き問題で出てくるような熟語、訓)が色々載っています。
この前出た「日照雨(そばえ)」もありました。

また、1級配当漢字以外も少し載っているため、普段大漢和などをそうそう見る機会がない私にとっては新鮮です。
水三つの字を重ねて「びょうびょう」、水面が広がっているさま、など。

因みに、「猫」をドキドキして引いてみると、

「猫糞(ねこばば)」
「猫撫声(ねこなでごえ)」

とだけ載っていて、ちょっと悲しくなりました。猫を含んだ諺があまりよい意味を持たないのは常ですが、それにしても………(苦笑)。

漢検の配当漢字を確り押さえた上で、時々この便覧で世界を広げていきたいと思います。