“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

桜が満開です。

2015-04-13 00:01:27 | 日記
こんばんは。
しろねこの居住区は数日前、それより北の勤務地は本日(日付の上では昨日)が、最高のお花見日和でした。夜空は既に水気を含んだ色をしているので、明日からはきっと雨がちな空気のにおいを感じながら、花が散るのを落ち着かない気持ちで眺めなくてはならないでしょう。
新学期もスタートし、高校勤務に復帰したしろねこは、高2の一部と、昨年度まで一緒だった高1の人たちの半数をも授業担当しつつ、高校から入学した新入生を担任し、こちらも隣のクラスも含めて授業担当することになりました。

また、震災で全壊した校舎にあった図書館が、別棟の校舎でこの春生まれ変わり、新たに図書館に関わる部署も設立。しろねこもその一員に組み込まれ、早速高校全学年にガイダンスをするのを任されて、なんとかこなしました。人生を支える本と出会うきっかけの場になってほしいという願いを込めたのですが、うまく伝えられたかどうか。

昨年秋から、図書館の開館までの約半年間、震災前の蔵書で比較的傷みのひどいものや、改訂等があって重複している古いものは、みな除籍になり、職員が好きに持っていってよいことになっていました。
しろねこも、あれやこれやと12冊ほどいただいて、3月はそれらの本の埃を取り除きがてら司書さんたちとお話をしたりして、図書館が開くのを心待ちにしておりました。

12冊中、漢字関係が約半数を占めましたが、『角川大字源』(第3刷)や、大修館書店『大漢語林』(第2刷)をいただけたのは嬉しかったです。ただ、使いこなせるかどうか……ひとたび重たい辞典を取り出して、見比べるうち時の経つのを忘れてしまうほど、まったりできる時間を確保するほうが難しそうです。いまは職員室の一番下の抽斗の、比較的手前に、背表紙を上にして入れてあります。

そのほか、ちょっと楽しみなのは、『四字熟語博覧辞典』(真藤建志郎 著、日本実業出版社、S61,1,10初版、S61,2,10第3刷)でしょうか。
見出し語が大きく実に判然と視界にはいってくるほか、解説がなかなか味があるのです。活字の書体の感じも、なんともよい。読み終えてご紹介するのはかなり先になりそうですが、今年度も兀兀漢字と歩みを進めて参ります。