“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

26-1 詳細反省②

2014-06-30 01:36:56 | 日記
①の続きです。
※誤答については引き続き、
・勉強が回っていれば取れていた … (A)
・しろねこにとっての新知識・不勉強 … (B)
とします。


■当て字・熟字訓 10/10点
※ミニノート持ち歩き対策がじわじわ効いてきましたが、まだ克服できていない語も多いので、単に自分にとってのラッキー問題だったと捉えるべきでしょう。

1 鳳尾松 … そてつ ○
2 翻筋斗 … もんどり ○
3 山小菜 … ほたるぶくろ ○
4 告天子 … ひばり ○
5 梭尾螺 … ほらがい ○
6 海蘿 … ふのり ○
7 嘉魚 … いわな ○
8 仮漆 … ニス ○
9 海鼠 … なまこ ○
10 連枷 … からさお ○


■二字熟語・一字訓読み 9/10点

1 邀討 … ようとう ○
2 邀(える) … むか(える) ○
3 螫齧 … せきげつ ×
▼(A)「螫」の読みを忘れる。しろねこの頭に入りにくい字。
4 螫(す) … さ(す) ○
5 杳渺 … ようびょう ○
6 杳(か) … はる(か) ○
7 賻助 … ふじょ ○
8 賻(る) … おく(る) ○
9 斫営 … しゃくえい ○
10 斫(る) … き(る) ○


■対義語・類義語 14/20点

1 裨益 ⇔ 蠹害 ×
▼(A)「荼害」と書いてしまった。「荼毒」と混同。
2 緒言 ⇔ 跋語 ○
3 信憑 ⇔ 猜疑 ○
4 微醺 ⇔ 酣酔 ○
5 禅譲 ⇔ 放伐 ○
6 累世 ≒ 奕葉 ×
▼(B)読みなどで認知はしている語だか、このような書き取り問題では不勉強レベルの語。
7 簡牘 ≒ 書疏 ×
▼(A)覆轍。「疏」を「疎」と書いてしまった。
8 欺罔 ≒ 瞞着 ○
9 家訓 ≒ 庭訓 ○
10 蝉髪 ≒ 雲鬢 ○
※(蝉←口ふたつのほう出なくてすみません。)


■諺 10/20点

1 (文章は経国の大業にして不朽の)せいじ(なり。) … 盛事 ×
▼(B)意味:すぐれた文章をつくることは国の大事業であり、永久に伝えられる不朽の事業である。
2 (明珠)ろうぼう(に出ず。) … 老蚌 ○
3 (山の神に)おこぜ。 … [月(点は斜め)+眷の目が魚になったやつ]・虎魚 ×
▼(A)こともあろうに、「しゃちほこ」の「鯱」を書いてしまった!!
4 (命を知る者は)がんしょう(の下に立たず。) … 巌牆 ○
5 (釣りして網せず、)よく(して宿を射ず。) … 弋 ○
6 らっきょう(食うて口を拭う。) … 辣韮・薤 ×
▼(A)「辣」を「竦」と書いてしまった。意味考えようね。
7 (酒に)べっちょう(有り。) … 別腸 ×
▼(B)意味:酒には酒の入る別の腸がある。酒量の多少は体の大小には関係しないこと。
8 (三十輻)いっこく(を共にす。) … 一轂 ○
9 りゅうじょ(飛ぶの時花城に満つ。) … 柳絮 ○
10 せきれき(に翫れて玉淵を窺わず。) … 磧礫 ×
▼(B)あろうことか、前後も見ず「鶺鴒」だと思って書いてしまっていたが、もし気付いていたとしても、「礫」しか正しく書けず、「磧」は「石」と書いてしまっていた。「磧礫」をしろねこはは認識しているが、まだ書き取りでは不勉強レベルの語。


■文章題書き取り 14/20点

1 めのう … 瑪瑙 ○
2 ふくさ … 袱紗・帛紗・服紗 ×
▼(A)衣偏を付け忘れ、単なる「伏」と書いてしまう。
3 (玉)れいろう … 玲瓏 ○
4 (夕顔の影法師が)ばさ(として舞い出し、…) … 婆娑 ○
5 (風の音に)も(まれる) … 揉(まれる) ○
6 しゅゆ(にして) … 須臾 ○
7 すだ(く) … 集(く) ○
8 (小人)ひしゅう(し公議行われず、…) … 比周 ×
▼(B)意味:徒党を組むこと。かたよって一方に仲間入りすること。「卑集」と書いてしまっていた。
9 (朝野に)こうしょ(の論多く、…) … 苟且 ○
10 (諸葛亮の後)すいし(の表を引きて…) … 出師 ×
▼(B)「帥師」と書いてしまう。「出師」をしろねこはは認識しているが、まだ書き取りでは不勉強レベルの語。意味:軍隊をくり出すこと。出兵。


■文章題読み 7/10点

1 葡萄茶 … えびちゃ ×
▼(B)そのまま「ぶどうちゃ」と読んでしまう。答えを見ると「そういえばそうだったな」と朧気に想起する程度の、不勉強レベルの語。
2 袷 … あわせ ○
3 嬌(かしき) … なまめ(かしき) ○
4 挈(げたる) … ひっさ(げたる) ○
5 漫(ろ) … そぞ(ろ) ×
▼(A)古語の「すずろ(漫ろ)」(←『源氏物語』「若紫」で出てくる)がどうしても「そぞろ」と混同してしまうしろねこ。「そぞろ歩き」とは言うが、「すずろ歩き」はしっくりこないので、そこから覚えられればよいのに、未だにこちらで書く癖が取れない。
6 遑 … いとま ×
▼(A)度忘れ。復習不足。
7 簷馬 … えんば・ふうりん ○
8一穂(の光) … いっすい ○
9 徘徊 … はいかい ○
10 薨(じ) … こう(じ) ○


他にも細かい感想や偶々当たった問題についてのお話もありますが、
まずは以上ご報告まで。

26-1 詳細反省①

2014-06-30 01:36:05 | 日記
今晩は。

先週、26-1問題を報告記事のため入力するうちに、
試験当日、理屈や引用熟語で理解していたはずの音読みをかなり忘れていて、
実は間違って書いた問題が多数あったことを恐々直視。
本試験2日後になってから関連語(←例:「濁醪」)がすんなり記憶から出てくるとか、
本当に自分がつくづく嫌になりました(汗)

しかし今回は、
・自己採得点 155
・勉強が回っていれば取れていた 21
・しろねこにとっての新知識・不勉強 24
でしたので(これまで不合格のときは、復習していたらできたという問題が約一桁分の感覚でした)、
合格はできていませんが、学力安定のイメージは、ここ2回程で大分できてきたのかな、という感想です。
勉強できない日も毎日何かはひとつ漢字ネタを見ようとしてきた効果ではあるのでしょう。
いつも直前勉強の回し方が、自分の理想形に比べると、時間の関係で非常に大雑把なので、
もう少し手前からなんとかできればいいなあと思います。

あと、最近重くて体力的に諦めていたのですが、以前のように通勤に辞典を、持参してみようと思います(そうでないときは要覧)。
折角持参しても
・早めに居住区に戻り、街で勉強できず自宅直帰
・乗り物内でぼんやり、或いは他サイトをチェック
・帰宅して見ようとしても、自宅で爆睡
などの理由で見られていなかったのですが、
やはり辞典が手元にない故の確認の先延ばしによる空虚さを無くしたいので、
諦めずやってみます。

勿論、
「仕事の仕方を考える」
という最大課題はありますが…。
(これからまた恐ろしい秋の行事ラッシュと入試問題校正ラッシュがやってきます。)

とにかく自宅は家族と最低限確認の会話をし、お守りのかめちゃんたちとほぼ寝るだけの場となっていますので(それはそれで、絶対なくてはならない大切な場所なのですが)、
戸外で如何に小分けで頭に入れていけるか、死活問題に向き合ってみようと思います。

不合格は残念ですが、やはりそれ以上に1級問題は面白いと、今回も思えたので、
馬鹿のようですが勉強を続けていきます。


前置きが長くなりましたが、反省です。
※誤答についてですが、
・勉強が回っていれば取れていた … (A)
・しろねこにとっての新知識・不勉強 … (B)
とします。


■音読み 13/20点

1 繭紬 … けんちゅう ×
▼(B)「繭」は「蚕繭(さんけん)」の「けん」なのに「さん」だと思い込み、「紬」も読み誤り「さんしゅう」と書く。
2 大旆 … たいはい ○
3 霞迺 … あいだい・あいない ×
▼(A)「迺」の読みを忘れる。しろねこの頭に入りにくい字。
4 村醪 … そんろう ×
▼(A)「もろみ」という訓読みと、「濁醪=どぶろく」という訓読みだけが脳裏を駆け巡り、「濁醪=ダクロウ」が一切浮かばなかった、典型的な物忘れ現象。
5 汨羅 … べきら ○
6 柔腴 … じゅうゆ ○
7 鶩列 … ぼくれつ ○
8 瞿然 … くぜん ○
9 廝養 … しよう ×
▼(A)「斯」=「し」から連想できた筈が、何故か「そよう」と書いてしまう。
10 霈艾 … はいがい ○
11 萌[「蘖」に近い、ひこばえの意の字] … ほうげつ・ぼうげつ ○
12 釣鼇 … ちょうごう ○
13 簟牀 … てんしょう ×
▼(B)「簟」の読みを忘れる。しろねこの頭に入りにくい字。
14 醯醢 … けいかい ×
▼(A)上下逆に「かいけい」と読んでしまう。
15 啓迪 … けいてき ○
16 謨訓 … ぼくん ○
17 崟崟 … ぎんぎん ×
▼(A)度忘れ。練習不足。
18 餒饉 … だいきん ○
19 蛙黽 … あぼう ○
20 旄倪 … ぼうげい ○


■訓読み 10/10点
※直前練習が音読みと違って回っていました。

1 霤 … あまだれ ○
2 滾(って) … たぎ(って) ○
3 璞 … あらたま ○
4 訖(る) … いた(る) ○
5 衵 … あこめ ○
6 肉叢 … ししむら ○
7 堋 … あずち ○
8 櫺窓 … れんじまど ○
9 柬(んで) … えら(んで) ○
10 嗔(れる) … いか(れる) ○


■書き取り 26/30点

1 じんましん … 蕁麻疹 ○
2 (使い)こな(せる) … 熟(せる) ○
3 (ペストが)しょうけつ(を極めた) … 猖獗 ○
4 こうけい(に中たる) … 肯綮 ○
5 くびき … 軛 ○
6 (黄金の)しび … 鴟尾 ○
7 りじ(に入り易い譬え話をする) … 俚耳 ×
▼(B)「俚事」と書いてしまった。
8 (宥め)すか(して) … 賺(して) ○
9 ぬなわ … 蓴 ○
10 むしけら … 虫螻 ×
▼(B)「虫[虫+惠]蛄」と書いてしまった。
11 せいへい(を執った) … 政柄 ○
12 (市街を)ふかん(する) … 俯瞰 ○
13 ふかん(を理由に揮毫を辞する) … 不堪 ○
14 (降り積もった雪が)ふすま(をのべたようだ) … 衾 ○
15 (飼料に)ふすま(を混ぜる) … 麩 ○


■国字 10/10点

1 さこ … 逧 ○
2 むし(り) … 毟(り)・[手偏+少+力](り) ○
3 うん(繝) … 繧(繝) ○
4 うぐい … [魚+成] ○
5 とて(も) … 迚(も) ○


■語選択書き取り 4/10点

1 くいちがうこと。 … 牴牾 ○
2 村里。また、民間。 … 閭巷 ×
▼(B)「巷」は書けたが、「りょ」は何と書いたか、問題用紙に写し書きなし。「閭」=むら、ちまたの意。
3 うらない。 … 卜筮 ×
▼(A)何故か「ぜいせい」を見て悩んでいた。「筮」に気を取られたか。
4 僧が方々で布教すること。 … 巡錫 ○
5 貧しい書生や学者。 … 窮措大 ×
▼(B)読みの選択まではいけていて、「窮」までは書けたが、その先は外れ。「せきじゅ」は「赤儒」とか書きそうなひっかけ??

残った選択肢 
あつれき、ぜいせい、せきじゅ


■四字熟語書き取り 18/20点

1 豺狼(当路) ○
2 萍水(相逢) ○
3 運斤(成風) ×
▼(B)意味選択は消去法で得点。辞典見て改めて確認しましたが、大工の石(せき)さん、凄腕です。思わずタイタニックの、斧で手錠を断つシーンを思い出しました。
4 鵲巣(鳩居) ○
5 昏定(晨省) ○
6 (風声)鶴唳 ○
7 (軽妙)洒脱 ○
8 (衣錦)尚絅 ○
9 (泉石)膏肓 ○
10 (牛驥)同[「白」の下に「十」] ○


■四字熟語意味選択 10/10点

1 「鵲巣鳩居」の意味 ○
2 「牛驥同[「白」の下に「十」]」の意味 ○
3 「豺狼当路」の意味 ○
4 「衣錦尚絅」の意味 ○
5 「運斤成風」の意味 ○


→②に続く。

26-1 自己採点結果

2014-06-28 04:06:10 | 日記
おはようございます。
数時間前、夜中間際に帰宅すると、標準解答が届いていました。
自己採点した結果は以下の通りです。


■自己採点結果■
音読み13点
訓読み10点
書き取り26点
国字10点
語選択書き取り4点
四字熟語書き取り18点
四字熟語意味選択10点
当て字・熟字訓10点
二字熟語・一字訓読み9点
対義語・類義語14点
諺10点
文章題書き取り14点
文章題読み7点

合計点155点。


……またも合格点に達しなかった原因は色々ありますが、音読みの復習の不足が悔やまれました。
記憶の更新が足りていればとれた、という誤答が、全領域でこの度21点分ありました。
言っても詮ないことですが、
纏まった練習期間がほしかったです。
ジャンルや個々の問題によっては、僅かですが進歩している部分もあるので、
全く鍛えられていないわけではなさそうですが、
ある取り組みをした後、そこで整えた記憶の延長線上で、また別の観点からアプローチして記憶内容を発展させるという作業が、連続的にできていません。
或る纏まった一定期間内に、自分が必須だと思うメニューを「満遍なく」できれば、
前回も今回も合格圏に入っていたと思います。
やはり毎日断念しないで時間を作って、一定時間は諦めず寝ない、ということでしょうか。

今日も朝から(もう朝ですね)保護者の役員会対応と塾回りで出勤なので、
取り敢えず寝ます。

がっかりする気持ちも今は働かないくらい感動の部分が枯渇していますが、
26-3目指して立て直します。
なかなかお見せできる結果が出せず、
気長な挑戦になりますが、
またどうぞ宜しくお願いいたします。

26-1 受検済ませました。

2014-06-22 15:57:11 | 日記
こんにちは。
26-1を受検された皆様、
お疲れさまでした。
しろねこの受検地は小雨が時々パラつく程度で涼しい日でしたので、朝の総復習も憂鬱にならずに済みました。

試験は一応全部埋めましたが、
埋めたというだけで記憶が曖昧だったり解らなかったりした問題も多く、
結果は非常に危うく感じます。
まずは無事今日を迎えられたことに感謝です。
直前土曜も仕事だったこともあり、何時もより睡眠時間も長くとってしまいましたが、
何時もより冷静ではあった気がします。

問題分析については後悔先に立たずで仕事の意欲とスピードに差し支えるので、
毎回のことながら解答が郵送されたときからにします。
まずはこの後、先延ばしにしてきた、
明後日実施の定期考査の問題及び配点の目鼻を付け、
明日一気に職場で入力してしまいます。

話は本日の検定に戻りますが、
今回の26-1に向けての勉強では、
仕事が軌道に乗った5月下旬から少しずつ勉強材料を色々通勤に持ち歩いてはいたのですが、
やり方も手間暇がかかる方法だった所為か、なかなか捗らず、
結局1週間前の過去問題総復習からようやくスピードが出ました。
やはり過去問には親しみがありながら、何度解いても新鮮さを感じます。
検定後は進まなかったほうの作業を改めて継続・整理していこうと思います。

今回、書き蓄めた過去問の筆跡が少しずつ薄れてきているなあと感じました。
答えは赤ペンですが問題はシャープペンシルで書いているのでやむを得ません。
しかしこれを何時かまた改訂版として書き写すのかと考えると、それはそれでげっそりしそうになります(笑)

以前も書きましたが、
次回の26-2は受検が職場の文化祭と被り、叶わなくなってしまったので、
長期的に26-3の勉強ができるとともに(実際どれほどの時間が取れるかは覚束ないところですが)、
手近な目標がなくなってしまうので、また日本語検定にチャレンジしてみるのもいいかなあとも考えています。
まだどうなるかは分かりませんが、
とにかく職場の年度はじめの決めごとと大きい行事2つと検定前の緊張状態が全て解消されたので、
少しは気楽にこちらの更新もできそうです。
本筋の26-3の学習の軌道を外れない程度に、
またやっていきたいと思いますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。

一週間前です

2014-06-15 18:09:57 | 日記
こんにちは。
来週の今頃は、検定を終えて反省の嵐に苛まれている頃だと思いますが、
いつもどおり過去問題が解けるかの能力チェックに入りました。
今回は各ジャンルごとに、過去の直前練習での間違いを練習問題の形で抜き書きしたものを軽く解いて確認してから、
そのジャンルを8-1から通して解き直すようにしていきます(取り掛かったばかり)。
しかし今回はこれまで殆ど辞書(印刷物)と付き合えていなくて、自分の勉強の跡からその記憶を矯正・修正・補正する形でやろうとしているので、
そのやり方ならではの落し穴に填まる心配がありますが、
何もしないわけにもいかないので、
とにかく当日まで優先順位をつけてやっていきます。

相変わらず仕事は煩雑で多忙ですが、
今週だけはせめていつもより1時間だけでも早く退勤するようにして、
1日1ジャンルでも確認していきたいと思います。
先日の関西研修旅行からも1週間経ち、先週前半で資料も写真も大体整理し終えたので、
検定を終えたら、仏像や青銅器に関する用語や、漢字の使われ方をも確認・復習したいと思います。

まずは26-1まで短期間ですが、最低限でも調整に努めたいと思います。