本書は、本屋で見つけた。昨年9月に出た本だが、元の本は、1996年に出ている。
NHKの”こころの時代”という対談番組のガイドブックという。
全体として、バランスよく、わかりやすく書かれている。仏教の生まれた背景、ブッダの人生、ブッダの教え、仏教の特徴などを、ポイントを押さえて、論じてくれる。
特徴としては、総合的にブッダについて描かれているところか。
ブッダが生まれる前の、インドの思想から、ブッダ誕生。ブッダの生涯。経典のこと等一通り。
ブッダの思想についても、敢えて難しい議論は避け、平易な言葉で説明してくれているように読める。
”ゴータマ・ブッダは、当時の多数のもろもろの哲学説あるいは宗教と対立するような、特殊な立場に立った新しい宗教を創始したり、また新しい形而上学説を引っさげて思想界に登場したものではありませんでした。かれの立場は、あえていえば、人間とともにあり続けてきた、また現にある法方を観る立場でありました。かれは、真理である法をさとり、それを人々のために示しただけにすぎないのです。”
目新しい内容ではないが、オーソドックスに、ブッダの生涯、思想を理解したい人にお勧めできる。
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