さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

アワビ種苗の測定

2024-02-01 09:39:53 | 貝類生産
種苗生産現場では、エサやりや水槽の掃除などの飼育作業に伴って
様々な作業が行われています。
そのうちの一つが種苗の測定です。
当協会では出荷前や選別時、そして月に一度の定期測定を行っています。


測定方法は至ってアナログな、ノギスによるものです。
アワビやトコブシは殻の一番幅が広い箇所(殻長)を測ります。


今日はアワビの定期測定。
全ての飼育水槽で通常は30個、必要に応じて50~100個の殻長を測ります。
この結果をみて、毎月の成長を確認するとともに、
出荷の目途をつけたり、現在の飼育方法について検討します。

ちなみにアワビの放流サイズでメジャーなのは25mm以上。
普通サイズのクリップを3つ並べたものと同じぐらいです。

この大きさになるまで約1年。
毎年変わる海洋環境に翻弄されながら、安定的な種苗生産ができるよう
現場は試行錯誤の日々です。
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