マダイの沖出し

今日は、早朝からマダイの沖出し作業でした。

沖出しとは、屋内水槽から海上筏の生簀網へ移動する
作業で、マダイ生産の中でも一大イベントです。



取り上げ作業準備のため、水槽内にスタッフが入ります。

この前に、底掃除や水位を下げるなどの事前準備も
必要となります。同時に、移送時に稚魚を収容する
ダンベ(活魚タンク)にも水を溜めていきます。



底掃除器やエアチューブ・ストーンなどを
取り外していきます。

準備が整ったら取り上げ作業スタート



稚魚を追い込み、




網の中へ誘導します。




ある程度集まったら網を上げて、
網の下にあるポケットに集めます。




そこからバケツで水ごとすくい出し、




トラックに積んであるダンベに入れていきます。

この作業を数回繰り返し、水槽内の稚魚を全て
移し終わったら、トラックは海上筏のある小網代へ。




シーボニアマリーナの岸壁を借りて、今度は
トラックから移動用桟橋へダンベを移します。




クレーンで吊って、慎重に降ろしていきます。




移動用桟橋に置いたら、すぐに酸素を供給します。

マダイにとって酸欠は一番の敵なので、
常に酸素を絶やさないようにしないといけません。




全てのダンベを移し終わったら、いよいよ海上筏へ。




到着したら、サイフォンの原理をつかい、
ホースで水ごと生簀網に移していきます。




小さなマダイたちがホースからじゃんじゃん出てきます。




一方、ダンベの中ではホースに吸われていくマダイたち。




移し終わったら、早速エサやり。

鳥避けネットの上から、配合飼料を撒いていきます。




元気にエサを食べているようで、一安心。




これから夏の間、この湾内で大きく成長していきます。




作業が終わったら、お借りしていた移動用桟橋もキレイにして返却。





取り上げた稚魚の体長測定。

平均で22㎜でした^＾