日本を破滅から救うための経済学野口 悠紀雄ダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
「日本を破滅から救うための経済学」のつづきである。第4章は厚生年金は破たんする。日本の年金は少子高齢化、経済成長が阻害されても将来一定の年金を受け取れる、ということで100年安心年金とも呼ばれる。
氏の言いたいことは、見込みより、物価が下がり、物価上昇を前提として作られているマクロ経済スライドが働かず、このままの状態が続くと、あと20年で厚生年金は破たんするというもの。
ここで私から反論、もし著者の言うことが正しくとも、政府はそのまま20年間放っておくはずがない。マクロ経済スライドを物価下降時も行うとか、保険料は少しだけ上げるとか、給付を少しだけ落とすとか、なんかやって、年金は継続されるはずである。
社労士試験の保険で学習した、年金の収支バランスが数表で示されている。素人は全く分からず、見もしないだろうが、どうも大げさに「年金は破たんする」ことを強調したいように思える。
以下、つづく