日本を破滅から救うための経済学野口 悠紀雄ダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
「日本を破滅から救うための経済学」かららの続き、第4章厚生年金は破たんする から。著者は、非正規雇用はなぜ急激に増えたかを推定している。著者の推定は、正規社員だと社会保険の企業側負担、特に厚生年金の負担が大きく、このために非正規にして、雇用が増えたといものだ。
これは私も賛同できる。中小企業の診断をやっていて、従業員の社会保険料の1/2は企業が負担しなければならず、非常に苦しい。また、税金は、BSの経費の外だが、社会保険は経費の中なのである。これなら、経費節減で削減したくなる。
そして、著者は、年金の収支が悪化するため、非正規が年金を壊す、と言っている。しかし、これま間違い。年金に入らなければ、政府の負担の1/2か1/3は負担する必要がない、無年金者には政府の負担がない。従って年金財政は楽になっていく。もっとも生活保護が増えていくが。
つづく